[地震予知]中央構造線で最大M8以上の巨大地震の可能性&九州東部でも 地震本部の発表
中央構造線で最大M8以上の巨大地震の可能性
政府の地震調査研究推進本部は四国にある国内最大の活断層「中央構造線」について、今後30年以内に大地震を起こす可能性が高い部類に入ると発表しました。
政府はこれまでに全国の110の活断層について地震の発生確率を発表してきましたが、短い活断層や地下に潜む断層などが動く場合なども想定し、発生確率の見直しを行っています。
その結果、全長約440キロにのぼる国内最大の活断層「中央構造線」について半分以上の区間で地震を起こすリスクが高く、最大でM8以上の巨大地震を起こす可能性があることがわかりました。
中央構造線 九州東部でも認定 同時活動の恐れ
中央構造線断層帯については、近畿地方から四国西部までの360キロを貫くとされていた範囲を見直し、九州東部までの444キロと認定。
全体が同時に活動すればM8級の地震となる恐れもあるとした。
中央構造線断層帯は全国の活断層のなかでも地震を起こす間隔が短いことで知られ、大阪府・奈良県境付近から四国を東西に貫き、四国電力伊方原発のある愛媛県西部までにわたるとされてきた。
地震本部は最新の研究にもとづき、大分県の別府湾や由布市周辺の活断層も中央構造線断層帯の一部と判断できると新たに認定。
断層帯は10区間に分けられ、確率は不明だが、隣接する区間同士や全区間が同時に活動する恐れもあるとしている。
先日、北海道沖で「超巨大地震が切迫している可能性がある」という記事をお届けしましたが、今回の発表も気がかりな地震予知となっています。
もし、中央構造線でM8クラスの巨大地震が発生すれば、震度7の激しい揺れが四国や中国地方の広範囲を襲うことが考えられるので、家屋やビルなどの建物に及ぶダメージは相当なものになると思われます。
今後30年以内の発生確率が算出されていますが、巨大地震の発生は明日かも知れないし、5年後10年後かも知れないということには変わりがないので、周辺地域にお住まいの方は確率の高低に関わらず、最悪なケースを想定しながら地震への備えを行うことが大切です。
地震の少ない地域(例えば岡山県など)に住んでいると、つい備えを怠りがちになり、有事の際に大変な思いをすることがあります。
熊本地震の際に……
厚生労働省が2011年の東日本大震災後に行った「災害時のための食糧備蓄調査」によると、非常時のために水や食料を備蓄している世帯の割合は47.4%で、地域別にみると熊本県を含む九州は全国で最も低い24.6%というものでした。
これが熊本地震の際に痛手となり、支援物資が行き届くまでの間、いたる所で水や食料が不足するという危機的な状況が発生しました。
不幸中の幸いか、熊本地震が発生したのは4月中旬という過ごしやすい時期でしたが、もしも真夏だったとしたら水不足はもっと危機的な状況を招いていたはずです。
地震が少ない地域にお住まいの方も、このようなニュースが入ってきたら良い機会ととらえて、今一度「非常食の備蓄」や「非常持出袋の用意」「家具の固定」などを見直して頂きたいと思いますっ!