【命の旅立ち】偶然で終わらせたくないこと~「私にはとても意味あることのように感じています」~(10月13日)
偶然で終わらせたくないこと
投稿者:ナナさん
投稿日:10月1日(金)
レオさん、こんにちは。「命の旅立ち」として読者の方々が体験談を寄せていらっしゃいますが、まだ受付はされていますか?「もう締め切った!」ということであればボツにしてくださって結構です。
「不思議体験」とまではいかないものの、私的に偶然で終わらせたくないことがありお便りさせていただくことにしました。
父方の祖母とは幼少期から一緒に住んでおり、両親共働きだった私は学校から帰ると祖母がいることが嬉しくて、いつも一緒におやつを食べたり時代劇を観たりしていました。
月日が流れ、私が19歳か20歳になるころに祖母に認知症症状がではじめ、それは段々と進行し、「誰にも盗られないように」と財布などを隠すものの、隠したこと、隠した場所がわからず「誰かが盗んだ」と思い込み、その矛先は私に向けられるようになりました。
当時は認知症のことなど理解できず、しかもあれだけ仲良かった祖母が毎日私の部屋のドアをドンドン叩き「お前が盗んだんだろう!早く返せ!」と言ってくることが全く理解できずにいました。
大好きだった祖母のことを恐怖に感じるようになり、嫌悪感すらありました。そのうち部屋から出られなくなった私を見かねて、両親は実家近くに家を借り、そこで私は一人暮らしをすることになりました。
それから祖母が亡くなるまでの約8年、一度も祖母に会うことはありませんでした。
会わない間に祖母は自宅を出て特養へ入所しましたが、その後は持病(心疾患)が悪化するなどして危篤状態へ陥ることが何度かあったものの、そのたびに持ち直し、周囲を驚かせていました。
私が29歳になったばかりの秋のある日、母親から、祖母の状態が悪化し危篤状態であることを告げられました。これまで同様、また持ち直すだろうと思いながらも心のどこかで「もしかしたら最後かもしれない」という思いも抱いていました。
それは両親も感じており、祖母に会いに行くように促されましたが、決断をためらっていました。
祖母はすでに入院し、酸素投与を受けており意識もほとんどない状態であることを知り、「行かなければ後悔する」と感じ、父に病院へ連れて行ってもらうことにしました。
病院に着いて、祖母のいる病室まで階段を上っている間も心臓はドキドキしていました。まだ会うことを怖いと感じていたのです。
でも、病室に入り祖母を一目見た瞬間、怖さなど吹っ飛び、祖母を大好きだった気持ちがこみ上げ、涙が溢れ出ました。
祖母の手を握り「ナナが来たよ。おばあちゃんごめんね、ごめんね」と耳元で言うと、意識のないはずの祖母が私の手を握り返してくれました。
そこからどう病室を出て自宅へ戻ったのか記憶にないのですが、私が病室を出た3時間後、祖母は亡くなりました。
あとから聞いた話では、生前祖母は両親や叔母に私のことをよく尋ねていたようです。「最近みないけどナナは元気か?」と。
祖母が亡くなったあと、猛烈な後悔が残りましたし、数年間は思い出してはよく泣いていました。
月日が流れ、私は結婚し、一人娘を授かりました。出産は難産で、結局予定日より2日遅れての出産となりました。
遅れた2日が偶然か必然か、遅れたことで娘の誕生日は祖母と同じ月日に、干支も同じだったのです。
そんなのたまたまだよ、と言う人もいますが、私にはとても意味あることのように感じています。誕生日だけでなく干支まで一緒って、そうないよね?と(というか、そう思いたい笑)
長々とすみませんでした。読んでいただきありがとうございます。書きながらまた思い出して泣いてしまいました!
でも、思い出しては後悔ばかりしていたころと違い、今は祖母を思い出すとあたたかい気持ちになります。
祖母が見守ってくれている・・というのではなく、私の心の中に祖母が「お守り」として存在しているからかもしれません。今でも祖母が大好きです。
ご投稿を読んでいて、ナナさんがおばあ様をどれほど愛しているのかとてもよく伝わってきました。
意を決しておばあ様に会いに行かれて大正解でした。もし、会わずに別れていたら、当時とは比べ物にならないくらいに大きな後悔が今も残っていたと思います。
おばあ様は病気のせいで人が変わってしまったのですから、誰も悪くないですし、ナナさんが長らく会いにいくことが出来なかったということも仕方のなかったことなのだと思います。
しかし、おばあ様が旅立つ直前に会うことが出来、意識がないのに手を握り返してくれたということは、ちゃんとナナさんの声はおばあ様に届いていたことは間違いないと思います。
そして、ナナさんのお子さんがおばあ様と同じ誕生日、同じ干支ということで、もしかしたら、おばあ様の生まれ変わりなのかも知れませんネっ!
同じ誕生日、同じ干支になる確率は1/365×12で、4380分の1ですから、偶然とは考えられないのです。
おばあ様との思い出話をお子さんに聞かせてあげたら、前世の記憶が少し蘇ったりするのかもっ!?
[このページはここまで ですっ!]