[ファイリングページ]北朝鮮情勢関連の重大ニュース[2018年2月分まで]
2018/03/09
北朝鮮情勢に関連するニュースをまとめたページ(倉庫)です。
最新情報は、[秒読み]北朝鮮との戦争~日本はどうなる?予知予言と最新情報 をご覧ください。
目次
- 4月の重大ニュース
- 5月の重大ニュース
- 自衛隊の護衛艦「いずも」がアメリカ艦防護へ(5月1日)
- トランプ大統領と金正恩委員長の会談が実現か!?(5月2日)
- 「東京への核攻撃の脅威が現実に」(5月2日)
- 北朝鮮 SLBMの発射実験を加速か(5月2日)
- 北朝鮮「火力打撃計画を検討」(5月5日)
- アメリカ 制裁強化法案を可決(5月5日)
- 北朝鮮が暗号放送を実施(5月7日)
- 北朝鮮とアメリカが極秘協議へ…しかし…(5月7日)
- CIAが北朝鮮の核ミサイル開発を監視する組織を新設(5月11日)
- 北朝鮮の核兵器製造能力が50%増大(5月11日)
- 北朝鮮が金正恩氏暗殺計画を阻止したと発表(5月13日)
- 北朝鮮が弾道ミサイルを発射(5月14日)
- ミサイルは大陸間弾道ミサイル(ICBM)か!?(5月14日)
- 韓国軍が警戒態勢に(5月14日)
- 中国とロシアが声明を発表(5月14日)
- 新型ミサイルの可能性に各国が警戒(5月14日)
- 北朝鮮が発表「新型ミサイルの試射に成功」(5月15日)
- 北朝鮮との軍事衝突「可能性が高い」(5月17日)
- 世論調査 アメリカの強硬姿勢65%が評価(5月19日)
- 米空母レーガンが朝鮮半島周辺へ(5月19日)
- 『軍事的解決は想像を絶する悲劇を引き起こす』(5月20日)
- 北朝鮮「日本も攻撃圏内」と警告(5月21日)
- 北朝鮮が弾道ミサイルを発射(5月21日)
- アメリカが軍事行動に踏み切るのは7月下旬?(5月23日)
- アメリカ 原子力潜水艦を北朝鮮近くに(5月25日)
- 北朝鮮が再び暗号放送を実施(5月26日)
- 北朝鮮「新型兵器の試射が成功」量産・配備へ(5月28日)
- 北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射(5月29日)
- 安倍首相「アメリカと共に具体的行動を取る」(5月29日)
- 北朝鮮「大陸間弾道ミサイルの発射準備はできた」(5月31日)
- 6月の重大ニュース
- 7月の重大ニュース
- 8月の重大ニュース
- 9月の重大ニュース
- トランプ大統領「北を完全に破壊する」(9月20日)
- 米軍機が北朝鮮付近まで飛行(9月18日)
- 北朝鮮が日本へ向けてミサイルを発射(9月15日)
- グアムが射程圏内に(9月15日)
- (重要)Jアラートが鳴ったあとの数分で生死が決まる(9月15日)
- 北「アメリカに贈り物」(9月6日)
- ICBMミサイルの移動開始(9月6日)
- 米「脅威には軍事的対応」(9月4日)
- 北朝鮮が核実験を強行か!?(9月3日)
- 日本政府 北朝鮮が核実験と断定(9月3日)
- 最大級の人工地震が発生(9月3日)
- ICBM用の水爆実験に成功(9月3日)
- 「領空外でもアメリカ軍機を打ち落とす」(9月26日)
- アメリカ軍爆撃機に対して、地対空ミサイルレーダーを稼動(9月26日)
- 10月の重大ニュース
- 12月の重大ニュース
- 米国務長官「前提条件なし対話」撤回(12月18日)
- 安保理で北朝鮮と米国が非難の応酬(12月18日)
- 中国の専門家「戦争が起きる可能性が高い」(12月18日)
- 平和的解決へ大きく前進か(12月15日)
- アメリカと中国 朝鮮半島有事の対応策を詰める(12月14日)
- 米政府「核・ミサイル実験の停止が対話の前提条件」(12月14日)
- 米国務長官「北朝鮮と対話の用意」と表明(12月13日)
- 北 外務省「戦争勃発が不可避になった」(12月7日)
- 米 元国防長官「最後は核戦争に発展する恐れ」(12月7日)
- 米上院議員「在韓米軍の家族は国外へ退避を」(12月5日)
- 米韓 最大規模の軍事演習 北「公然たる全面挑戦だ」(12月4日)
- 米の北朝鮮攻撃Xデーは12・18前後か(12月4日)
- 2018年1月の重大ニュース
4月の重大ニュース
アメリカ軍空母が攻撃射程圏内に(4月27日)
米太平洋軍のハリス司令官は26日、米下院軍事委員会公聴会で、北朝鮮に関して「米国は先制攻撃の様々な選択肢がある」と述べた。原子力空母カールビンソン率いる空母打撃群が沖縄東方を航行しており、北朝鮮を攻撃できる射程内に入ったことも明らかにした。
(中略)
ハリス氏は、空母について「カールビンソン空母打撃群は沖縄東方におり、北朝鮮への攻撃射程内にある。北方に航行を続ける」と語った。北朝鮮について「地域で最も切迫した脅威だ」とも強調。「米太平洋軍は今夜でも戦闘できるよう準備しなければならず、米本土と同盟国を防衛するため、あらゆる可能なステップを熟考する必要がある」と語った。
アメリカ側の攻撃準備が整ったようです。もし、北朝鮮が6回目となる核実験を行ったり、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射を行えば、アメリカ軍が先制攻撃を行う可能性が強くなりました。
北朝鮮が警告「突然の先制攻撃も」(4月27日)
北朝鮮の国連代表部は26日に声明を発表し、朝鮮半島近海への米原子力空母「カール・ビンソン」の派遣や米韓砲撃訓練に対し、「(米国と韓国の挑発には)陸海空軍などの軍事行動を伴う対抗措置を即時取る」と反発。対抗措置には「突然の先制攻撃を含む」と警告した。
北朝鮮の国連代表部が「先制攻撃」に言及するのは初めてのことで、緊張状態がまた1段階高まったと言えるのかも知れません。
北朝鮮「核実験止めない」(4月27日)
平壌(CNN) 北朝鮮の政府高官は27日までにCNNのインタビューに答え、同国の核実験について、米国が「侵略行為」とみなされる動きを続ける限り「決して止めることはない」と明言した。6回目となる核実験をいつ実施するかは明かさなかったものの、外的な要因で左右されるものではないと語った。
(中略)
CNNに対しあらゆる問題についてコメントする権限を与えられた同氏は「核実験は、核戦力の増強に向けた我が国の継続的な取り組みにおける重要な部分を占める」「米国が侵略という敵対行為を続ける限り、我が国が核とミサイルの実験を止めることは決してない」と述べた。
北朝鮮の強い意志が表れている発言です。「核実験」と「大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射」がレッドライン(越えてはいけない一線)で間違いないですから、その瞬間がいつ訪れてしまうのか、日本を含む周辺地域だけでなく世界中が注目していることは間違いなさそうです。
トランプ大統領「外交での解決は非常に困難だ」(4月28日)
29日に就任から100日を迎えるトランプ氏は、大統領執務室でロイターに対し「最終的に北朝鮮と大きな、大きな紛争が起きる可能性はある」と述べた。
一方、平和的な解決を望む姿勢もうかがわせ、「外交的に解決したいが、非常に困難だ」とも語った。
トランプ大統領は中国による北朝鮮への働きかけに期待をしているようですが、北朝鮮の核実験と大陸間弾道ミサイルの発射を中国が制止できない場合に攻撃を開始するのかも知れません。
核施設への攻撃は中国も認めているようですが、一度攻撃を加えれば全面戦争に突入してしまうことは濃厚なので、是非とも外交的な解決が望まれます。
北朝鮮がミサイルを発射(4月29日)
北朝鮮は29日午前5時半ごろ、北朝鮮内陸部の平安南道・北倉一帯から弾道ミサイル1発を発射した。北倉から北東に向けて発射し、ミサイルは高度71キロまで上昇したが発射数分後に空中で爆発して失敗した模様だ。
(中略)
米韓の専門家の間では北朝鮮が艦艇を狙うための「対艦弾道ミサイル」として開発を進めているとの見方が広がっている。
トランプ大統領は28日、ツイッターに「北朝鮮は中国と習近平国家主席の望みを尊重せず、ミサイルを発射したが失敗した。悪いことだ」と投稿し、北朝鮮を非難した。
緊迫状態が続く中で、北朝鮮側から一線を越えた挑発行為と言えます。対艦ミサイルということは、現在朝鮮半島近海に派遣されているアメリカの空母を狙い撃ちすることが可能ということなので、アメリカ側は戦略の見直しが迫られるのかも知れません。
ミサイル発射の影響でメトロ運転見合わせ(4月29日)
東京メトロは29日朝、北朝鮮が平安南道北倉(プクチャン)付近からミサイル1発を発射したとの報道を受け、午前6時7分から全線で一時運転を見合わせた。10分後の6時17分、着弾の恐れがなく安全と判断し、運転を再開した。北朝鮮によるミサイル発射を受けた措置は初めて。
(中略)
東西線の電車で中野駅から大手町駅に向かっていたという東京都調布市の50代の会社員の男性は「車掌が『北朝鮮がミサイルを発射した影響で運転を見合わせています』という車内放送があり、車内が少しざわついた。近くにいた若い女性は『こんな(車内)放送初めて聞いた!』と驚いていた」と話した。
素早い対応は素晴らしいですが、この状況はもし戦争が始まれば鉄道をはじめ交通機関は停止し、社会活動、経済活動はマヒしてしまうということを示唆しているとも言えます。
北朝鮮が最大で30個の兵器を保有(4月29日)
米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)は28日公表の報告で、北朝鮮にあるとみられる核物質の量に基づき、同国が最大30個の核兵器を保有している可能性があると推定した。
また、日本を射程に収める弾道ミサイル「ノドン」に搭載するプルトニウム型弾頭を「数個持っているかもしれない」と分析した。
ノドンというミサイルは元々日本を攻撃するために開発されたと言われています。ノドンに搭載できる核弾頭を保有しているということは、日本にとって最大の脅威だと言えます。
また、北朝鮮はノドンだけでも200発保有しているとのことなので、日本の防衛システムが全てのミサイルを打ち落とすことは不可能に近いものと思われます。
全面戦争への突入が懸念されている武力行使ではなく対話による解決が望まれます。
5月の重大ニュース
自衛隊の護衛艦「いずも」がアメリカ艦防護へ(5月1日)
安全保障関連法に基づき、自衛隊が平時から米軍艦船を守る「米艦防護」を行うため、海上自衛隊最大級のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」(1万9500トン)が1日、横須賀基地(神奈川県)を出港した。
(中略)
北朝鮮情勢が緊迫する中、自衛隊と米原子力空母「カール・ビンソン」の共同訓練に続き、新任務の実施で強固な日米同盟を顕示し、北朝鮮をけん制する狙いがある。
アメリカの同盟国である日本が何もしないわけにはいかないと言ったところでしょうか。有事の際には日本を守ってくれるのはアメリカしかいないのが現状なので、日本はこれから自衛力をもっと上げていく必要があるのかも知れません。
トランプ大統領と金正恩委員長の会談が実現か!?(5月2日)
トランプ米大統領は1日、適切な状況になれば北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談に前向きな意向を明らかにした。
(中略)
大統領はさらに、金委員長との会談に前向きな姿勢を表明したことについて「ほとんどの政治家は絶対に口にしないだろう。しかし適切な状況の下であれば金委員長との会談に臨む。これは速報ニュースだ」と話した。
これはビッグニュースです。もし実現すれば歴史的な出来事であり、現在続いている北朝鮮情勢の異常な緊張状態が一気に好転する可能性が出てきました。
トランプ大統領の言う「適切な状況」とはおそらく、北朝鮮が核開発とミサイル開発の破棄に同意することではないでしょうか。
依然、軍事的圧力はかけ続けているアメリカですが、アメとムチ作戦に方向転換したのかも知れません。
歴史的な会談を是非実現させてもらいたいですね。
「東京への核攻撃の脅威が現実に」(5月2日)
北朝鮮情勢が緊迫するなか、アメリカの軍縮大使は2日、「ソウルや東京に対する北朝鮮の核攻撃の脅威は現実だ」と述べました。
ウィーンで始まったNPT=核拡散防止条約再検討会議の準備委員会で、アメリカのウッド軍縮大使は、「ソウルや東京に対する核攻撃の脅威は現実のものとなり、アメリカ本土への攻撃能力を得るのも時間の問題だ」と強調しました。
JNN
北朝鮮はすでに、日本のほぼ全土を射程圏内におさめているノドンミサイルを200発所有していると言われています。
これに核弾頭を搭載すれば東京だけではなく、日本のあらゆる場所が核の脅威にさられることになります。
アメリカ本土への攻撃は大陸間弾道ミサイル(ICBM)が脅威となりますが、実はそれだけではありません。
次のニュースに登場するミサイルもアメリカにとって最大の脅威となりそうです。
北朝鮮 SLBMの発射実験を加速か(5月2日)
米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は1日、北朝鮮西部沿岸の南浦(ナンポ)海軍造船所を撮影した4月19日現在の衛星写真に基づき、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を加速させる可能性があるとの分析を発表した。
写真には、SLBMの水中発射管や発射システムの試験、ミサイルの試射などに使われる平底船が接岸しているのが確認された。
平底船は全長22・25メートル、幅最大9メートル。2014年に東部新浦(シンポ)で確認された同型の平底船は、SLBM「KN11(北朝鮮名・北極星1号)」の発射実験に4~6回使われたとされる。
同サイトは、南浦で新たに確認された平底船は北朝鮮製ではなく、外国から入手したとみられるとしている。
南浦と新浦の平底船はいずれもロシア製の水中ミサイル実験用平底船「PSD4」に非常に似ているという。
潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)は、潜水艦に搭載するミサイルです。
アメリカ本土の近海まで潜水艦が近づき、そこからアメリカの都市部へ向けてミサイルを発射すると、迎撃することが困難になるのでアメリカにとって非常に脅威的なミサイルだと言えます。
気になるのは、試射用の船が自国製ではなく外国製のものということで、裏で北朝鮮を軍事的にサポートしている国があるということなのかも知れません。
北朝鮮「火力打撃計画を検討」(5月5日)
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、黄海最前方に位置するチャンジェ島防御隊とム島英雄防御隊を視察したと、朝鮮中央通信が5日に報じた。
(中略)
金委員長は「新たに組織された北朝鮮軍の敵対生物火力打撃計画を検討なさった」と伝えた。
また「西南前線を守っている朝鮮人民軍最精鋭の砲兵集団は、高度の激闘状態を維持しているが、一度命令が下されればチョロチョロした韓国人の骨を完全に折ってしまわねばならない」と指示した。
敵対生物火力打撃計画とは韓国へのミサイル攻撃のことだと思われます。
以前から北朝鮮は「ソウルを火の海にする」と公言しており、いつ実行に移されるのかが懸念されています。
「チョロチョロした韓国人の骨を完全に折ってしまわねばならない」という言葉から、いかに北朝鮮が韓国を敵視しているのかがうかがい知れます。
アメリカ 制裁強化法案を可決(5月5日)
米下院本会議は4日、北朝鮮による核・ミサイル開発の資金源を絶つことを目的とした、超党派による制裁強化法案を賛成多数で可決した。
(中略)
中国外務省の耿爽報道官はこれに対し、5日の記者会見で「いかなる国家が国内法に基づき他国に単独制裁を行うことにも中国側は断固として反対する」と強調。また、「朝鮮半島情勢は現在、非常に緊迫している。関係各方面が自制を保ち、刺激的な行動を避ける必要がある」と主張した。
緊迫している北朝鮮情勢を打開するためにカギとなる中国とアメリカの足並みがそろっていないようです。
今回の制裁強化策によって、北朝鮮がどのような行動に出るのかが気になります。
北朝鮮が暗号放送を実施(5月7日)
北朝鮮は7日、国外向けラジオ放送、平壌放送を通じて韓国などに潜伏する工作員に暗号を伝える「乱数放送」を行った。先月28日以来で、今年に入り15回目。
(中略)
「705ページ64番、238ページ64番、807ページ53番」などの数字を2度にわたり読み上げた。内容はこれまで放送されたことのない新しいものだった。
北朝鮮は2000年6月15日の南北首脳会談後に乱数放送を中止していたが、昨年6月に再開。
これで計35回となる。今回は韓国大統領選(9日投開票)前の放送のため、関心を集めている。
北朝鮮の工作員は韓国だけでなく、日本にも潜伏しているということなので、一体どのような支持が工作員に出されたのか気になります。
前回の暗号放送時に朝鮮半島の政治・安全保障を専門としている拓殖大学の荒木和博教授は次のように話しています。
「日本や韓国で混乱を起こせという指示の可能性が高い。韓国では事実上大統領選をやっていて、国民の関心が選挙に向いていて何をするにもやりやすい。日本は韓国に比べてハードルは高いかもしれないが、どこかで爆発事件が起きれば大変なことになる。そういった指示が出ていてもおかしくはない」
混乱とはテロのことを意味しているのでしょうか。
暗号放送が解読されていない以上、どのような指令が出されたのか分かりませんが、何か動きがあるのは間違いなさそうです。
北朝鮮とアメリカが極秘協議へ…しかし…(5月7日)
アメリカと北朝鮮に新たな動きがありました。核とミサイルの問題について、アメリカと北朝鮮が近く極秘に協議をすることが分かりました。
(中略)
今回、行われる協議はアメリカの政府担当者ではなく、民間の有識者です。ただ、その元政府高官の有識者が出席する見通しです。一方の北朝鮮からは、アメリカとの交渉のキーマン、崔善姫局長が出席します。
いつ全面戦争が起こってもおかしくはない状況の中で、北朝鮮とアメリカが2カ国間で直接協議するというのはビッグニュースです。
しかし、アメリカ側は政府の要人ではなく民間人が協議を担うとのことで、はたして今回の協議が緊迫している北朝鮮情勢をどれだけ緩和できるのかは疑問です。
CIAが北朝鮮の核ミサイル開発を監視する組織を新設(5月11日)
米中央情報局(CIA)は10日、北朝鮮による核兵器の脅威の評価に特化した組織を新たに設置したことを明らかにした。
(中略)
CIAはこれまで10のミッションセンターを置いていたが、特定の一つの国に対象を絞ったミッションセンターを設けたのは初めて。
北朝鮮は6回目の核実験の準備を進めているとみられ、実際に行えば東アジアの緊張がさらに高まるのは必至だ。米国は北朝鮮が核開発を進めるのを阻止するため、軍事攻撃に踏み切る選択肢も排除していない。
今回のCIAの動向は、北朝鮮が6回目の核実験を行う前に関連する情報をつかみ、即座に軍事攻撃を加えることが目的ということも考えられます。
核開発は実験を重ねれば重ねるほど精度や威力が向上してしまうので、早い段階で核施設を攻撃して開発不可能な状態にすることは非常に有効だとは思います。
しかし、北朝鮮の報復攻撃が開始されるのも明白なので、一刻も早い平和的な解決が望まれます。
北朝鮮の核兵器製造能力が50%増大(5月11日)
北朝鮮の核脅威が大幅に増大している。2015年に北が保有していた核分裂物質の量では20未満の核兵器しか作れなかった。
しかし、北は急速に核物質の備蓄量とその生産能力を増大させている。
昨月IAEA事務局長は寧辺のウラン濃縮工場の規模が二倍に拡大されたとの報告を出した。
科学・国際安全保障研究所は今のウラン濃縮・プルトニウム生産施設の能力を使えば18カ月の間に4~6個のペースで核兵器を製造することができる、もし秘密の第二の濃縮工場があれば生産能力は更に50%増大する、と予測している。
北朝鮮の核開発能力が急速に向上していることは、周辺国にとって非常に脅威です。
北朝鮮は核開発と同時に、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発も進めており、近いうちにアメリカのみならず、ヨーロッパなど全世界に向けて発射できる核ミサイルを大量に保有することになります。
現在はアメリカが単独で北朝鮮に圧力をかけていますが、北朝鮮問題は世界各国が協力して早急に解決すべき問題に発展したのではないでしょうか。
北朝鮮が金正恩氏暗殺計画を阻止したと発表(5月13日)
北朝鮮が米韓両国による金正恩(キムジョンウン)労働党委員長の暗殺計画を摘発したと主張している件に関連し、北朝鮮の検察当局は12日、韓国・国家情報院のトップや米中央情報局(CIA)の関係者ら暗殺を計画したとする人物の身柄引き渡しを要求した。
(中略)
北朝鮮は今月5日、軍事パレードなどの主要行事の最中に生物化学物質や放射性物質、毒物で金委員長を殺害する米韓の計画を摘発したと発表。
KCNAは、CIAと国情院の要員が「最高指導者を狙った爆弾テロ」の計画で北朝鮮人1人と協力していたと主張した上で、計画は「このほど発覚し粉砕された」と伝えていた。
以前からアメリカ軍による金正恩氏暗殺計画は噂されていました。もし北朝鮮の発表が事実なら、暗殺計画が失敗に終わったということになります。
そして懸念されるのが北朝鮮の報復で、国外に潜伏している北朝鮮工作員に何度も暗号を送っていることは確認されているので、テロなどの報復行為に及ばないか非常に気がかりです。
北朝鮮が弾道ミサイルを発射(5月14日)
菅官房長官は14日早朝、緊急で記者会見し、北朝鮮が同日午前5時28分頃、同国西岸から弾道ミサイル1発を発射したと発表した。
ミサイルは30分程度飛行し、日本海に落下した。ミサイルが落ちたのは、日本の排他的経済水域(EEZ)の外側で、航空機や船舶への被害も確認されていないとした。
緊張状態が続く中で北朝鮮が弾道ミサイルを発射したということは、ある意味アメリカに対して宣戦布告を行ったに等しい行為だと言えます。
また、これは同時に中国による説得が失敗に終わったことも意味すると思います。
今回のミサイル発射に対して、アメリカ軍がどのような対応を取るのか気になります。
軍事攻撃が始まれば全面戦争が勃発してしまうのは間違いないので、非常に重大な局面に突入したと言えます。
ミサイルは大陸間弾道ミサイル(ICBM)か!?(5月14日)
今回の弾道ミサイルは約30分も飛行している。防衛省関係者は「これまでで最も高い高度まで達している」として、政府が分析を急いでいる。
(中略)
日本政府は30分間飛行したことを重くみて分析を急いでいる。
菅官房長官「(弾道ミサイルが)30分間飛んでいったということは事実でありますので、そうしたことも含めて分析を行っているところです」
防衛省内では高度が2000キロに達していて、ICBM(大陸間弾道弾)の可能性もあるとの見方も出ている。
非常に気がかりな情報が飛び込んできました。
今回、北朝鮮が発射したミサイルが大陸間弾道ミサイル(ICBM)だとしたら、北朝鮮はレッドラインを越えてしまったのかも知れません。
レッドラインには「核実験」と「ICBMの発射」があるとされていますので、アメリカ軍が北朝鮮に対して早期に軍事攻撃を加える可能性が一気に高まってきました。
おそらく最初の攻撃は、北朝鮮の軍事施設にミサイルを撃ち込むものと思いますが、北朝鮮の報復攻撃が韓国のアメリカ軍施設、日本のアメリカ軍施設を狙って始まるものと思われます。
韓国軍が警戒態勢に(5月14日)
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は14日午前、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を招集した。
同委は午前8時から約20分間開かれ、文氏は冒頭、「国連安全保障理事会の決議に明確に違反しているだけでなく、朝鮮半島はもちろん国際平和と安全に対する深刻な挑発行為だ」と強く非難し、軍に警戒強化を指示した。
親北派で知られる韓国の新大統領、文(ムン)大統領ですが、今朝の北朝鮮のミサイル発射に対しては強く非難しているようです。
アメリカ軍が北朝鮮を攻撃する際には事前に、同盟国である日本や韓国には通達があるものと思われます。
韓国軍や日本の自衛隊に大きな動きがあったら開戦が間近だと考えた方がいいかも知れません。
中国とロシアが声明を発表(5月14日)
北朝鮮が14日に弾道ミサイルを発射したことを受け、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、朝鮮半島(Korean Peninsula)の緊張の高まりに対する懸念を表明した。
(中略)
中国は、北朝鮮が新たに弾道ミサイルを発射したことを受け、緊張を高めないよう「自制」を呼び掛けた。中国外務省は声明で、「中国は北朝鮮の国連安全保障理事会(UN Security Council)決議違反に反対する」と述べた上で、「全ての関係国は自制し、域内情勢をさらに悪化させる緊張を抑えるべきだ」と呼び掛けた。
今回のミサイル発射は、北朝鮮と友好関係にあった中国の顔に泥を塗るような行為で、メンツを重んじる中国にとっては屈辱的な出来事だったに違いありません。
アメリカとしては軍事攻撃を回避するために中国による説得を期待していただけに、米中双方にとって今回のミサイル発射は大きな誤算となりそうです。
中国は北朝鮮の説得失敗によって、これからはアメリカを説得する側に回るのではないでしょうか。
いずれにせよ、北朝鮮はもう引き返せないところまで来てしまったのかも知れません。
新型ミサイルの可能性に各国が警戒(5月14日)
北朝鮮が14日朝、弾道ミサイル1発を発射した。高度は2,000kmを超え、新型ミサイルの可能性が出ている。技術を誇示する北朝鮮に、各国は警戒を強めている。
(中略)
午前9時半前、稲田防衛相は、「高度は約2,000kmを超えるものであったと推定されることをふまえれば、新型の弾道ミサイルであった可能性がある」、「ロフテッド軌道で発射された可能性がある」などと述べた。
ロフテッド軌道とは、通常のミサイルと比べ、高く打ち上げる方法で、通常の軌道に比べ、迎撃しにくいといわれている。
北朝鮮の軍事技術力は飛躍的に向上しているようです。
今回発射されたミサイルの特性だと迎撃が非常に困難ということは、仮に日本に向けて発射された場合はただ落ちてくるのを見ているだけという状況になってしまいます。
日本の防衛システムの向上も急務だと言えます。憲法上、日本から攻撃することができない以上は、アメリカに守ってもらうか自衛力をつけるしか手段がないのが現状です。
北朝鮮が発表「新型ミサイルの試射に成功」(5月15日)
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は15日、新型の地対地中長距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験が14日に実施され、「成功した」と報じた。
金正恩朝鮮労働党委員長が立ち会った。
ミサイルは「大型重量核弾頭の装着が可能」とされ、計画された軌道の通りに飛行し、最高高度は2111.5キロに到達。787キロ離れた公海上の目標海域に正確に着弾したという。
北朝鮮は14日、北西部・亀城から弾道ミサイル1発を発射、日本海に落下しており、これを指すとみられる。
金委員長は、米国の本土や「太平洋作戦地域」が北朝鮮の攻撃圏内にあると警告。ミサイル開発研究者らに対し、続く実験準備を命じた。
やはり新型の弾道ミサイルでした。
今回判明したのは、正確な位置にミサイルを着弾させる技術、大型の核弾頭を搭載できること、最高高度が2000kmを超えていることから、垂直に打ち上げずに通常のミサイルのように発射すれば、アメリカ本土も直接攻撃が可能になったということです。
北朝鮮の軍事技術力が飛躍的に進化していることを裏付けるミサイルだと言えます。
アメリカがどのような対応をするのか注視していきたいと思います。
北朝鮮との軍事衝突「可能性が高い」(5月17日)
韓国の文在寅(Moon Jae-In)大統領は17日、核開発や弾道ミサイル発射により緊張が高まっている北朝鮮について、両国が国境沿いで軍事衝突に陥る可能性が高まっていると警鐘を鳴らした。
先週就任したばかりの文大統領は国防省を訪れ、北朝鮮の核およびミサイル開発が「急速に進歩」していると指摘するとともに、「私は北の挑発や核の脅しを許容しない」とし、軍部に「水も漏らさぬ防衛体制」を取るよう求めた。
親北派で知られる韓国の文大統領ですが、北朝鮮の挑発には強い態度で挑むようです。
国境沿いで軍事衝突がはじまれば、全面戦争へと発展するのは間違いでしょう。しかし、核兵器を保有している北朝鮮に対して、韓国は持っていないので圧倒的に不利な戦争となりそうです。
アメリカ軍が韓国を支援すれば、韓国のアメリカ軍施設だけでなく、日本のアメリカ軍施設も標的になるので、日本にとっても北朝鮮と韓国の戦争は非常に危機的な状況を招くことになります。
武力ではなく対話による解決が望まれます。
世論調査 アメリカの強硬姿勢65%が評価(5月19日)
時事通信の5月の世論調査で、他国からミサイル攻撃を受ける前に敵基地を攻撃する「敵基地攻撃能力」を日本が保有することへの賛否を尋ねたところ、反対が48.1%と半数近くに上った。
賛成は38.3%。脅威を増す北朝鮮の弾道ミサイルに対処するため保有検討を求める声が自民党などにあるが、慎重な国民意識が示された。
政府は北朝鮮の核・ミサイル開発について「新たな段階の脅威に入った」と強く警戒。
ただ、現時点で敵基地攻撃能力を保有する計画はないと説明している。
米国が北朝鮮に対し軍事力行使も辞さない強硬姿勢で臨んでいることに対しては、「大いに評価する」18.5%と「ある程度評価する」47.4%を合わせ、6割超が肯定的に評価した。「あまり評価しない」は21.7%、「全く評価しない」は5.5%だった。
日本が敵国を先制攻撃をすることには反対の声が多いようです。
これはおそらく、日本が先制攻撃をすれば報復攻撃が起こり、全面戦争へ突入してしまうことを懸念してのことだと思われます。
しかし、もしもミサイルが日本に打ち込まれたら、先制攻撃に賛成という意見が増えるのではないでしょうか。
一方、アメリカが軍事攻撃することには賛成の声が多いのは、北朝鮮の暴挙を野放しにしておくわけにはいかないということだと思います。
しかし、アメリカが北朝鮮に攻撃を加えれば、日本にあるアメリカ軍施設も報復攻撃の対象になるので、やはり対話による平和的な解決が望まれます。
米空母レーガンが朝鮮半島周辺へ(5月19日)
米CNNテレビ(電子版)は18日、米国防当局者の話として、海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を拠点にする原子力空母「ロナルド・レーガン」が朝鮮半島周辺に向かっていると報じた。
西太平洋周辺に展開しているとみられる空母「カール・ビンソン」と合同演習を実施する予定という。核・ミサイル開発を継続する北朝鮮へのけん制を強める狙いがあるとみられる。
北朝鮮による6回目の核実験を警戒するトランプ政権は4月、オーストラリアに向かう予定だったカール・ビンソンを朝鮮半島周辺に派遣し、北朝鮮への軍事的圧力を強化した。
カール・ビンソンは今後レーガンと交代する予定とされるが、一時的に朝鮮半島周辺で空母が2隻態勢になる。
先日の新型弾道ミサイル発射に続き、6回目の核実験を行えばアメリカが軍事攻撃を実行する可能性が大いに高まるはずです。
しかし、アメリカ軍の空母が朝鮮半島に常駐していれば抑止力となり、北朝鮮が核実験の暴挙に出にくいということはありそうです。
『軍事的解決は想像を絶する悲劇を引き起こす』(5月20日)
マティス米国防長官は19日、北朝鮮問題をめぐるいかなる軍事的な解決も「想像を絶する規模での悲劇」を引き起こすとし、米政府は外交的な解決の模索に向け日中韓などと協力して取り組むとの意向を示した。
やはり北朝鮮の問題を武力行使で解決しようとすると、同盟国である韓国、そして日本に甚大な被害が出ると想定されているものと思われます。
アメリカはクリントン政権時代にも北朝鮮を攻撃しようとしていますが、シミュレーションで韓国に甚大な被害が出ると判明したために、攻撃を断念したという経緯があります。
北朝鮮は当時よりも、はるかに強力な軍事力を保有しているので、戦争が始まれば取り返しがつかないほどの被害が出るものと思われます。
先日、北朝鮮が新型ミサイルの実験を強行したのは、アメリカは攻撃できないと読んでのことだったのかも知れません。
もしかすると、アメリカよりも北朝鮮の方が一枚も二枚も上手(うわて)なのかも知れません。
それに今、トランプ大統領は弾劾(だんがい)の危機に陥っているので、北朝鮮問題どころではないのかも知れません。
こうしている間にも北朝鮮は兵器開発を行い、軍事力が強大になりつつあることが懸念されます。
北朝鮮「日本も攻撃圏内」と警告(5月21日)
北朝鮮の新型中距離弾道ミサイル「火星12」が14日に発射されたことを巡り、朝鮮中央通信は20日、日本政府の対応を批判し、「日本も我々の攻撃圏内にある」と警告した。
(中略)
「実戦配備された核兵器を含む我々の全ての軍事的攻撃手段は、米本土と共に日本に駐屯する米軍基地にも照準を合わせ、発射の瞬間だけを待っている」と強調した。
やはり北朝鮮は日本にあるアメリカ軍施設に向けて攻撃の準備をしているようです。
核兵器と言っていることから、日本の国土のほとんどを射程圏内に納めるノドンミサイルに核弾頭を搭載しているものと推測できます。
韓国だけでなく日本も狙われていることから、アメリカから先制攻撃をすることは現段階では無いものと思われます。
北朝鮮の軍事開発を止めるには、対話による解決しか道はないのかも知れません。
北朝鮮が弾道ミサイルを発射(5月21日)
韓国軍合同参謀本部は21日、北朝鮮が同日午後に中部の北倉付近から弾道ミサイル1発を発射したと明らかにした。現在、弾道ミサイルの種類や飛距離などを分析している。大陸間弾道ミサイル(ICBM)ではないと推定されるという。
朝鮮半島沖にアメリカ軍の空母が待機していますが、アメリカ軍が軍事攻撃に踏み切れないことを北朝鮮に読まれてしまっている状況だと言えます。
北朝鮮が6回目の核実験を行うのも時間の問題で、アメリカをはじめ周辺国はただ黙って見ていることしかできないという状況のようです。
アメリカが軍事行動に踏み切るのは7月下旬?(5月23日)
北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐり、中国の習近平(シーチンピン)国家主席が4月初旬のトランプ米大統領との会談で、米国が北朝鮮に対して具体的な行動をとるまでの猶予期間として「100日間」を求めていたことがわかった。
(中略)
関係筋によると、会談で両首脳は、北朝鮮による新たな核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を阻止することで一致。北朝鮮による「重大な挑発」があった場合、米中がそれぞれ独自の制裁を北朝鮮に科すことでも合意した。
ミサイル試射を続ける北朝鮮に対して、今のところアメリカ軍は具体的な行動をとっていませんが、これは同盟国である日本や韓国に甚大な被害が出るために、躊躇(ちゅうちょ)せざるを得ないものと推測していました。
しかし、このニュースによると、中国がアメリカに対して100日間の猶予を求めていたために、軍事行動を起こしていないとのことのようです。
4月上旬から100日間後だと、大体7月下旬となります。
それまでに平和的な解決がなされることを願うばかりです。
アメリカ 原子力潜水艦を北朝鮮近くに(5月25日)
米トランプ大統領が4月29日、比ドゥテルテ大統領との電話会談で、原子力潜水艦を北朝鮮近くに配置したことを漏らした。
原潜の位置を秘密にしておくことは軍事政策上欠かせず、会談内容を知った国防総省職員は衝撃を受けている。
(中略)
トランプ大統領「我々はそこに多くの戦力を配置している。潜水艦2隻を配置している。世界最高のものだ。原子力潜水艦2隻を配置している。使用したいわけではないが」
つい口をすべらせてしまったトランプ大統領のようですが、北朝鮮の海域に原子力潜水艦を2隻も配置したということは、北朝鮮が核実験を行うなどした場合に、軍事攻撃を開始するということなのかも知れません。
中国からは100日間の猶予を頼まれているアメリカですが、それも北朝鮮次第ということでしょうか。
それでも猶予期間はあと2ヶ月ほどしかないので、それまでに中国が北朝鮮を説得できない場合は最悪の事態が起きてしまうかも知れません。
北朝鮮が再び暗号放送を実施(5月26日)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は26日、国外向けラジオ放送の平壌放送を通じ、韓国などに潜伏する工作員に暗号を伝える「乱数放送」を行った。今年に入り18回目となる。
平壌放送は午前1時15分(日本時間)に「今から27号探査隊員のための遠隔教育大学外国語復習課題をお伝えします」とし、「451ページ18番、803ページ95番、728ページ70番」などの数字を2度にわたり読み上げた。内容は韓国大統領選後の12日の放送と同じだった。
暗号を送る「乱数放送」というのは、国外に潜伏している工作員に指令を出しているラジオ放送ですが、未だに暗号は解読されていません。
前回、暗号放送が実施されたのが5月12日で、その2日後の早朝に北朝鮮は新型ミサイルの発射実験を行っています。
暗号は12日の時と同じとのことなので、もしかすると前回と同様にミサイルの発射が行われるということかも知れません。
北朝鮮の暴挙が止む兆しが見えない状況での暗号放送は不気味です。
北朝鮮「新型兵器の試射が成功」量産・配備へ(5月28日)
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は28日、新型対空迎撃誘導兵器システムの発射実験が行われ、成功したと伝えた。金正恩朝鮮労働党委員長が立ち会った。
(中略)
金委員長は「昨年よりも目標発見・追跡能力が大幅に向上し、命中精度も高まり、昨年表面化した欠点も克服された。合格だ」と評価し、量産と配備を指示した。
北朝鮮の軍備拡大が止まりません。最近、立て続けに行われているミサイル発射は全て成功しており、非常に高精度な性能を有しているようです。
他国を攻撃するミサイルだけでなく、自国を守る兵器も保有し始めたということは、北朝鮮の軍事力が飛躍的に向上することを意味しています。
アメリカも新たに空母を派遣するなど圧力をかけていますが、アメリカ側からは攻撃に踏み出せない状況を見透かされているように、北朝鮮の兵器開発は日々進んでいるようです。
北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射(5月29日)
北朝鮮が日本時間29日午前5時39分頃、東部の元山付近から日本海に向けて弾道ミサイルを発射した。約450キロ飛行したということで、ミサイルの種類はスカッドの系列とみられるという。
アメリカ太平洋軍によると、発射されたのは短距離の弾道ミサイルで、ミサイルは海上に着弾するまで6分間飛行が確認されたという。
北朝鮮の暴走が止まりません。短距離ミサイルということは、韓国を標的としたミサイルだと思われます。
北朝鮮は以前から「ソウルを火の海にする」と警告しています。北朝鮮が陸軍、空軍、ミサイル、核などの全戦力で韓国を攻撃した場合は、ソウルだけでなく韓国全土が壊滅的なダメージを負うのは火を見るよりも明らかです。
先日、G7サミット会議が行われ、北朝鮮にミサイル計画や核の放棄を要求。それに対して、拒否の姿勢を北朝鮮は行動で示した形になります。
安倍首相「アメリカと共に具体的行動を取る」(5月29日)
北朝鮮のミサイル発射を受け安倍晋三首相は29日、「北朝鮮を抑止するため、米国と共に具体的な行動を取る」と語った。同日午前7時半すぎ、首相官邸で記者団に対して話した。
これは非常に気になる発言です。具体的な行動とは、軍事的な行動を示すのでしょうか。
もしアメリカが軍事攻撃を開始する際には、同盟国である日本には事前に通達があるはずです。
現在、朝鮮半島近くにはアメリカ軍空母が2隻展開しており、さらにもう1隻の空母が合流する見込みとなっています。
これは北朝鮮に圧力をかけるためではなく、軍事的行動に出るための動きなのかも知れません。
北朝鮮「大陸間弾道ミサイルの発射準備はできた」(5月31日)
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞(電子版)は31日、中距離弾道ミサイル「火星12」や「北極星2」の発射成功に触れた論評を出し、「最高首脳部の命令により、任意の時間に任意の場所で大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する準備ができている」と主張した。
北朝鮮のミサイルの精度は飛躍的に向上していて、着弾の誤差はわずか7メートル以内だと言われています。特に新型ミサイルは飛翔速度が速く、迎撃はほぼ不可能とされています。
このようなミサイルがすでに完成していて、日本にも向けられているということは非常に恐ろしいことです。
そして一向に対話が行われていないことも気がかりです。この間にも、北朝鮮は核弾頭やミサイルを量産して強力な軍事力を得つつあるわけで、今後もし全面戦争になった場合、想定されている被害を遥かに上回る被害が日本にも及ぶかも知れません。
そうさせないためにも、一刻も早く平和的な解決が望まれます。
6月の重大ニュース
Xデーは6月25日か 北朝鮮が核実験の可能性(6月7日)
(前略)
次に、緊張が高まるのは、6月25日の朝鮮戦争の開戦記念日で、この日に、核実験を行なう可能性があるという。
ただし、核実験をしても、意図的に失敗させることが考えられ、その場合は、国内への示威行動と判断して、ただちに米国が軍事行動を起こすことはない。
米国が恐れているのは、以前にも成功している核実験ではなく、北朝鮮から米国本土まで届くICBMが開発されることだからだ。
軍事パレードで公開されたICBMは、3段目のミサイル部分がなく、米国本土が射程圏に入らないと分析されている。軍事行動に入るのは、3段目が開発された段階だという。
ニュース記事ではアメリカが核実験を恐れていないとのことですが、北朝鮮の核兵器は実験のたびに精度や威力などの技術力が向上しているので、全く恐れていないわけではないと思います。
北朝鮮にはアメリカ本土を攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)だけではなく、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)という潜水艦に搭載するミサイルも保有しています。
アメリカ本土の近海まで潜水艦で近づき、そこからアメリカの都市部へ向けてミサイルを発射すると、迎撃することが困難になるのでアメリカにとって非常に脅威的なミサイルだと言えます。
もし6月25日に北朝鮮が核実験を行った場合、アメリカがどのような対応をするのか世界中が注目するのは間違いないと思います。
北朝鮮 地対艦巡航ミサイルを発射(6月8日)
韓国軍合同参謀本部は8日、「北が今朝、(南東部の)江原道・元山付近から東海に向け、短距離の地対艦巡航ミサイルと推定される飛翔体を数発発射した」と明らかにした。約200キロ飛行したという。
(中略)
北朝鮮は韓米両軍への攻撃能力を引き上げるためミサイルの多様化に取り組み、多彩な用途と射程のミサイルを発射することで武力を誇示している。核・ミサイルを含む武力の強化で体制を維持するという意志を示すものと受け止められる。
北朝鮮の暴挙が止まりません。10日ぶりのミサイル発射実験は、日本海に駐在しているアメリカ軍の原子力空母をけん制するものだと思われます。世界最強の空母でもミサイルで狙われたら一巻の終わりです。
中国からアメリカに100日間の猶予期間の要請があったにせよ、一向に平和的解決への動きがないことが気がかりです。こうしている内にも、北朝鮮の軍事力は日々向上しているわけで、100日間の猶予期間が切れる7月下旬までにどれほどの兵器製造が進むのかも気がかりです。
北朝鮮 大陸間弾道ミサイルを試射へ(6月10日)
10日付の北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞(電子版)は論説で「われわれが最近相次いで実施した戦略兵器の実験は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を試射する時期が決して遠くないことを明確に確認した」と主張し、発射実験に向けた技術的準備がほぼ完了したことを示唆した。
(中略)
「われわれは、核弾頭を太平洋の作戦地域にある米軍基地はもちろん、米本土まで飛ばすことのできる独自の弾道ミサイル開発技術を得た」と強調した。
ICBMの試射に成功すれば、いつでも核弾頭ミサイルを世界中へ飛ばすことが可能ということになります。
相次ぐ北朝鮮のミサイル発射は、中国による説得がうまくいっていないということの表れではないでしょうか。
このICBM試射と核実験がレッドラインになるという予測がされているので、いよいよ北朝鮮情勢が大きく動き出すのかも知れません。
7月の重大ニュース
北朝鮮がICBMの発射に成功(7月4日)
北朝鮮は4日午後3時(日本時間同3時半)、「特別重大報道」で大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」の発射に成功したと発表した。
(中略)
北西部地帯から発射され、予定された飛行軌道に沿って39分間飛行し、東海公海上の設定された目標水域を正確に打撃した」と明らかにした。
また、「発射実験は最大の高角発射体制で行われ、周辺国の安全にいかなる否定的な影響も与えなかった」として、「大陸間弾道ロケットは頂点高度2802キロまで上昇し、933キロを飛行した」と説明した。
金正恩氏の命令 「国家核武力完成のための最終関門」(7月4日)
北朝鮮の朝鮮中央テレビが4日伝えた「特別重大報道」によると、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験は金正恩朝鮮労働党委員長が3日に命令を下した。金氏自身も4日午前の発射に立ち会ったという。
ラヂオプレスによると、重大報道は、ICBM発射実験を「国家核武力完成のための最終関門」と位置づけ、「一度での成功は(中略)朝鮮の不敗の国力と無尽かつ強大な自立的国防工業の威力の一大示威」だとして、「特記すべき大慶事」だと述べている。
一ヶ月ほどは大きな動きがなかった北朝鮮情勢ですが、アメリカ本土を射程におさめる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射に成功という懸念されていた事態が起きてしまいた。
すでに北朝鮮は核弾頭を20発以上保有していると見られているので、ICBMの完成により、世界のほとんどを射程におさめる核兵器を持つことになります。
今後予想されるのが、北朝鮮において6回目となる「核実験」です。
そして今月中旬には、中国がアメリカに提案したとされる「北朝鮮に対する100日間の猶予期間」が終わります。
これから北朝鮮がどのような行動に出るのか、アメリカがどのような対応を取るのかに注目が集まります。
8月の重大ニュース
北朝鮮が日本へ向けてミサイルを発射(8月29日)
29日朝、北朝鮮から弾道ミサイル1発が発射され、北海道の上空を通過したあと襟裳岬の東、およそ1180キロの太平洋上に落下したと推定されています。
より実戦に近い軌道で発射か(8月29日)
北朝鮮は、いずれは日本上空を通過する軌道で発射を行うとみられていたが、ついにその発射に踏み切った。
専門家からは、飛距離などから今回発射されたのは中距離弾道ミサイルとの可能性が指摘されているが、5月に発射された中距離弾道ミサイルは高度が2000キロ以上に達した。
今回は高度550キロあまりで日本の上空を通過している。
これまでは緊張を避けるために日本を越えないように高く打ち上げていたものを、今回は開発を進めるため、より実戦に近い軌道で発射したと考えられる。
Jアラート着信音が鳴り…北海道で一時騒然(8月29日)
函館卸売市場では午前6時すぎ、携帯電話にJアラートが着信したことを知らせる音が鳴った。当時、場内では競りが行われていて一時騒然となった。
一方、北海道庁の危機対策課では各市町村町の被害状況の収集に追われた。今回のミサイルが、北海道南部の2市5町を通過した可能性があったが、Jアラート発表から1時間20分後に、被害はないことが確認された。
ミサイルの余波で株価が下落(8月29日)
北朝鮮によるミサイル発射を受けて、日経平均株価は一時、1万9,300円を割り込んだ。
平均株価は続落し、下げ幅は一時160円を超え、およそ4カ月ぶりの安値水準をつけた。
韓国軍が爆撃訓練を開始(8月29日)
韓国空軍は29日、韓国北東部、江原道内の射撃場で午前9時半ごろ、攻撃編隊群が実弾による爆撃訓練を実施したと発表した。
北朝鮮が不意打ちのような形で、日本へ向けてミサイルを発射したようです。
今回のミサイル発射は今までとは違い、実戦を想定した形での発射となっているようです。
ここ数ヶ月で北朝鮮の軍事技術力は飛躍的に向上し、ミサイル発射実験の多くが成功しています。
日本にはミサイルを撃墜するシステムがありますが、今回はシステムを稼動させなかったのか、それとも日本列島全てをカバーするほどのものではないのかも知れませんが、北朝鮮のミサイルが日本本土の上空を通過するという異常事態に国民は驚きを持って受け止めているようです。
そして、最も懸念されるのが北朝鮮による核実験です。
昨日(8月28日)のニュースでは、北朝鮮は核実験場にある2つの坑道で、核実験の準備が完了したと報道されています。
そして、9月9日は北朝鮮の建国記念日であるために、9日に核実験を強行するのではないかという憶測も流れています。
引き続き、急速に緊迫化している北朝鮮情勢を注視していきたいと思います。
9月の重大ニュース
トランプ大統領「北を完全に破壊する」(9月20日)
国連総会の一般討論演説が19日午前(日本時間同日夜)、ニューヨークの国連本部で始まった。初めて演説したトランプ米大統領は、核とミサイルの開発を進める北朝鮮に対し、挑発行為をやめない場合は「北朝鮮を完全に破壊するほか選択肢はない」と強い言葉で警告した。
(中略)
「米国は大いなる強さと忍耐力があるが、米国と同盟国を守らなければならない時、北朝鮮を完全に破壊するほか選択肢はない」と強い口調で牽制(けんせい)。「米国はその準備ができているが、できれば(軍事的行動は)必要でないことを望む」と語った。
国連総会という場でこのような発言が出たということは、ある意味、世界へ向けての事前通達とも言えるのかも知れません。
しかし、戦争を始めれば同盟国である日本や韓国に甚大な被害がでるために、戦争は避けたいという本音も出ています。
事実上のレッドラインと言われていた「大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射」「核実験」を実行した北朝鮮ですが、日本や韓国への被害を天秤にかけて、これまでは軍事攻撃に踏み込めなかったというのが実情だと思われます。
しかし、グアム領へむけてミサイルが発射された場合や北朝鮮の軍事実験において、同盟国の日本や韓国に被害が出た場合には攻撃を開始することが予想されます。
最悪の事態を招かないためには、北朝鮮の自制が必要不可欠といったところでしょうか。
引き続き、北朝鮮情勢を注視していきます。
米軍機が北朝鮮付近まで飛行(9月18日)
国政府の消息筋は18日、同日午後に米軍の戦略兵器である最新鋭ステルスF35B戦闘機4機とB1B戦略爆撃機2機が朝鮮半島に同時展開され、韓国東部の江原道・太白の射撃場で爆撃訓練を実施したと明らかにした。
(中略)
北朝鮮が3日に核実験を行って以降、米軍が戦略兵器を朝鮮半島に展開したのは初めて。
4機のF35B機は精密誘導弾GBU32の模擬爆弾をそれぞれ1発投下。韓国空軍の4機のF15Kのうち2機がMK82爆弾(模擬)をそれぞれ2発投下した。
F35Bが北朝鮮付近の上空まで飛行したのは初めて。軍関係者は「北の挑発への強力な報復意思を示すため、境界線近くまで飛行した」と説明した。
ICBMミサイル発射や核実験を強行した北朝鮮へ、軍事的圧力をかけたということのようですが、これに対して北朝鮮が再び報復的行為を実行することが懸念されます。
先月、グアム領へのミサイル発射計画を示唆していた北朝鮮ですが、アメリカ軍と韓国軍が今回取った行為によって、本当に実行しかねない状況になったのかも知れません。
緊迫化する北朝鮮情勢は、一向に解決の糸口が見つからない状況となっています。
北朝鮮が日本へ向けてミサイルを発射(9月15日)
15日朝、北朝鮮の平壌近郊の順(ス)安(ナン)付近から東方に向けミサイル1発が発射された。菅義偉官房長官は記者会見で、弾道ミサイル1発が日本時間の同日午前6時57分ごろ発射され、7時4~6分ごろに北海道上空を通過、7時16分ごろ襟裳岬東約2200キロの太平洋上に落下したと発表した。
(中略)
ミサイル発射を受けて、12道県で全国瞬時警報システム(Jアラート)が作動した。自衛隊法に基づくミサイルへの破壊措置はとられなかった。
グアムが射程圏内に(9月15日)
ポイントは、今回発射されたミサイルの飛行距離。そこに注目することで、北朝鮮のメッセージが見えてくる。
15日に発射されたミサイルの飛行距離は、およそ3,700km。
これは、グアムと平壌(ピョンヤン)を結ぶ直線距離、およそ3,400kmを上回る。
(重要)Jアラートが鳴ったあとの数分で生死が決まる(9月15日)
北朝鮮から発射された弾道ミサイルは、15分もあれば確実に日本に着弾します。
わずかな時間の中でやるべきことは、事前に準備しておかないとすぐには実行できません。
弾道ミサイルが我が国の領土に着弾する可能性があると判断された場合にJアラートは、鳴ります。
ミサイルは加速を続け領土を飛び越えて遠くの海に着水するかもしれないし、あるいは迎撃が失敗し、本当にあなたのすぐ近くに着弾するかもしれません。
Jアラートが与えてくれるのはたった数分間の猶予ですが、この数分間の動きが生死を分けることになるのです。
Jアラートはミサイル発射後、軌道が我が国の領土に到達する可能性が出てきた段階でその地域に鳴ります。
その段階ではまだ加速途中ですし、さらに加速が続くかもしれません。我が国の領土上空を飛ぶことが確定しても、加速して飛び越える可能性もあるわけです。
しかし、Jアラートが鳴れば上空をミサイルが飛ぶわけですから、ブースターの破片による落下事故に遭う可能性もあるのです。
ミサイルに搭載されているのが通常弾頭であれ核弾頭であれ、ともかく数分以内に頑丈な建物か地下に逃げる方が、衝撃波や熱線の影響を直接受けるのを避けられます。
身近にある頑丈な建物に飛び込むのにどれくらい時間がかかるのか知っておくと便利です。
建物の中では窓やドアから離れ、姿勢を低くして衝撃に備えましょう。
ドアや窓は爆風で簡単に吹っ飛びますし、窓のそばにいる人は熱で炭化することがあります。
広島・長崎の原爆でも、遮蔽物の陰にいた人と路上にいた人ではその被害に大きな差があったと聞きます。遮蔽物の陰に身を伏せましょう。
爆発が起こった方向に目を向けたくなるのはわかりますが、火球を直接見ると失明するので目を覆いそちらを見ないようにします。
そういった対処方法の情報を集め、家族との連絡方法や待ち合わせ場所を決め、持ち出すものをあらかじめ準備しておけば、同じ数分でもさっと動くことができるはずです。
突然のJアラートに「数分では何もできない! ただうるさいだけだ!」と批判があるそうですが、数分もあれば頑丈な建物に飛び込め、生き残る可能性が上がるのです。
北朝鮮の軍事的圧力が止まりません。今回は実戦を想定しているのか、通常軌道でのミサイル発射となった模様です。
また飛距離が飛躍的に伸びているため、アメリカのグアム領を直接攻撃できるミサイルを保有しているということが判明しました。
北朝鮮情勢は今のところ、北朝鮮側が圧倒的に主導権を握っていると言っても過言ではないのかも知れません。
国連もアメリカも周辺国も北朝鮮への圧力を強めていますが、まるで効いていない模様です。
そして、今回もJアラートが鳴った地域が多くありました。
落ちてくるのか、上空をそのまま通過するのかは分からないので、Jアラートが鳴ったらとにかくすぐに頑丈な建物に避難が正解です。
ニュース記事にもありますが、この行動を取れるか取れないかで、有事の際の生死が分かれます。
ボクも初めて知りましたが、爆発の火球を見ると失明するとのことなので、とにかく頑丈な建物に避難して亀のように伏せることが重要です。
もし今後もミサイルが日本上空を通過することが頻繁に起きると、Jアラート慣れしてしまって、避難行動を取らない人が増えてしまうことが予想されますが、少なくともこの記事を読んだみなさんには、必ず速やかな避難行動を取ってもらいたいと思います。
北「アメリカに贈り物」(9月6日)
北朝鮮の韓大成駐ジュネーブ国際機関代表部大使は5日、当地で開催された国連主催の軍縮会議で、米国にさらなる「贈り物」を届ける用意があると言明した。
韓氏は、北朝鮮が「9月3日に大陸間弾道ロケット向けの水素爆弾実験を行い、成功したことに満足している」と語った。
さらに、北朝鮮の最近の自衛措置は米国に宛てた「贈り物」とし、「北朝鮮に圧力をかけようとして無謀な挑発行為や無益な試みに頼るのであれば、米国はさらに多くの贈り物を受け取る」と語った。
北朝鮮によるアメリカへの挑発が止みません。
制裁を課しても課さなくても軍事開発を進める北朝鮮に対して、効果的な手立てを見出せないアメリカといった図でしょうか。
そして本当に、北朝鮮が「贈り物」の準備をしているかのようなニュースも入ってきました。
ICBMミサイルの移動開始(9月6日)
3日に核実験を実施した北朝鮮が、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の移動を始めたことが5日、分かった。韓国の情報機関、国家情報院(NIS)による状況説明に出席した韓国議員がCNNに語った。移動が察知された場所や移動の方向、運搬方法などは明らかでないという。
これまでのICBM発射では、核弾頭は積まれていませんでしたが、先日、水爆核実験に成功したことも踏まえると、今度のICBM発射では実際に核弾頭を積み、どこかで爆発させるという実験を行うのかも知れません。
先月、北朝鮮はアメリカのグァム領周辺にミサイルを発射すると表明していますが、この計画が実施されれば、ミサイルが島根県・広島県・高知県の上空を通過するといわれています。
もし仮に、核弾頭を積んだICBMがグァム周辺に発射され、核爆発のタイミングが早まるなど失敗に終わったときに、日本に甚大な被害が及ぶ可能性が懸念されます。
平和的な解決とは程遠い現状を打破するために、アメリカだけでなく周辺各国が一丸となって問題解決に取り組む必要があるのではないでしょうか。
引き続き、北朝鮮情勢を注視し、気になる情報を更新していきます。
米「脅威には軍事的対応」(9月4日)
トランプ米大統領は3日、北朝鮮による核実験強行を受け、安全保障チームによる緊急会合を開いて対応を協議した。
マティス国防長官は会合後、記者団に「米国やグアムを含む米領、そして同盟国に対するいかなる脅威も、大規模な軍事的対応、効果的かつ圧倒的な対応に直面するだろう」と強く警告した。
(中略)
一方、トランプ氏は安保チームの会合前、記者団から軍事力行使の可能性について問われ、「そのうち分かる」と述べた。
事実上のレッドライン(ICBM発射と核弾頭実験)を超えた北朝鮮に対して、アメリカが軍事行動に出る可能性が高くなったようです。
これまでに北朝鮮に対して、アメリカを始め各国はさまざまな制裁を行ってきましたが、全く抑止力とはならずに、北朝鮮の軍事力は目覚ましい進歩を遂げています。
軍事行動は最終手段とされていましたが、ICBMおよび核弾頭の量産が始まる前に攻撃に踏み出るという選択をするのかも知れません。
もし全面戦争となった場合、最も懸念されるのが日本および韓国への核攻撃です。
アメリカの軍事力を持ってすれば、北朝鮮を圧倒し制圧できると言われていますが、追い詰められた北朝鮮が現在保有している約20発(最大で60発とされる)の核弾頭をミサイルに搭載して、アメリカ、日本および韓国へ放つのではないかと予測されています。
その多くが韓国へ向けられていると言われていますが、北朝鮮は以前から日本の「東京、大阪、横浜、名古屋、京都」の5都市を攻撃対象にあげています。
少なくとも5発の核ミサイルが日本へ向けられていると考えると、全面戦争は日本にとって最悪な事態への突入と言えると思います。
ボクたちにできるのは戦争が回避されることを願うことと、Jアラート(全国瞬時警報システム)が鳴ったら、すぐさま近くの建物に避難(可能であれば地下へ)することです。
北朝鮮から発射されたミサイルが日本に着弾するまでに10分もかからないとのことので、Jアラートが鳴ったら一刻も早く避難行動をとることが大切です。
引き続き、北朝鮮情勢を注視し、気になる情報を更新していきます。
北朝鮮が核実験を強行か!?(9月3日)
北朝鮮でマグニチュード5.7の人工的な揺れが観測され、韓国の気象庁は「核実験によるものと推定される」と発表しています。
韓国の気象庁によると、午後0時29分ごろ、北朝鮮の核実験場がある北東部の豊渓里(プンゲリ)付近でマグニチュード5.7の地震を観測しました。
通常の地震の波形とは異なることから、韓国気象庁は「核実験と推定される」と分析しています。
アメリカ地質調査所はマグニチュード6.3を観測したとしています。
北朝鮮が6回目の核実験に踏み切ったものとみられ、韓国大統領府は午後1時半からNSC=国家安全保障会議を開き、詳しい情報の収集を急ぐとともに、対応を協議しています。
豊渓里の核実験場では、去年9月9日に行われた5回目の核実験に続き、核実験に向けた動きが継続的に確認されていて、韓国政府は「金正恩(キム・ジョンウン)党委員長が決断すれば、いつでも実験ができる状態」として警戒していました。
日本政府 北朝鮮が核実験と断定(9月3日)
河野太郎外相は3日、北朝鮮で観測された地震波について「北朝鮮が核実験を行ったと断定した」と述べた。
最大級の人工地震が発生(9月3日)
地震の規模は日本国内の地震を対象に速報性を重視して発表している「気象庁マグニチュード(Mj)」で6.1と推定され、北朝鮮が過去に核実験をしたとみられる地震の中では最大。
北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に続き、とうとう核実験までも強行した模様です。
事実上のレッドラインとされるICBM発射と核実験を行った北朝鮮に、アメリカを始め各国がどのような対応をとるのかに注目が集まっています。
安倍首相は非難の声明を発表し、各省庁に不測の事態への備えを指示したとのことです。
また今回の核実験は、原子力爆弾の数百倍の威力を持つとされる「水素爆弾=水爆」の実験が行われたという情報もあります。
核ミサイルが地上に落ちた場合は当然甚大な被害が発生しますが、あえて地上に落下させずに上空で核爆発を起こす「電磁パルス攻撃」というものがあります。
もし、日本が電磁パルス攻撃を受けた場合、広範囲の地域であらゆる電子機器が破壊され、停電を引き起こして都市機能が完全に停止する事態が懸念されています。
電磁パルス攻撃は宇宙から襲う津波とも言われ、今のところ防ぐ手立てはないようです。
防衛省によると、電磁パルス攻撃を受けた場合には自衛隊の指揮・統制機能が無力化される恐れがあるとのことで、今秋にも防護対策を模索するようです。
攻撃を受けた場合、復旧には数年~十数年かかると見込まれ、その間の犠牲者数は数百万人にも及ぶということです。
このような脅威的な軍事力を北朝鮮がすでに手中にしているとすると、今の日本にはアメリカに守ってもらう道しか残っていないのかも知れません。
ICBM用の水爆実験に成功(9月3日)
北朝鮮の核兵器研究所は3日午後、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用の水爆実験に完全に成功した」とする声明を発表した。北朝鮮の科学者らがこの日午後0時半(日本時間)に北東部の核実験場で実験を成功裏に実施したとした。
やはり水素爆弾の実験が行われた模様です。
北朝鮮がICBMに搭載できる水爆の核弾頭を手に入れたということは、アメリカ本土に核攻撃を仕掛けることができる軍事力を保有したということになります。
日々進歩を続けている北朝鮮の軍事力による世界への脅威が現実のものとなった日と言えると思います。
今回の実験成功により、今後、北朝鮮が核弾頭の量産を開始するのは目に見えており、北朝鮮が世界でトップクラスの軍事力を保有する日も近いのかも知れません。
アメリカの対応に注目が集まります。
「領空外でもアメリカ軍機を打ち落とす」(9月26日)
北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相は25日午前(日本時間25日夜)、ニューヨーク市内で、「米国が宣戦布告をした以上、米戦略爆撃機がわが領空に入らなくても、撃ち落とせる権利を含め、全ての自衛的対応権利を保有する」と主張する声明を発表した。
(中略)
米国が追加の武力示威に乗り出す場合、自衛権を行使し、軍事対応に乗り出すこともあり得ることを強調したことになる。
李氏は「米国の現職の大統領が言った言葉であるため、明白な宣戦布告。全世界は米国が先にわれわれに宣戦布告したことを記憶すべき」と話した。
この北朝鮮の声明通りに、アメリカ軍機が撃墜されてしまうかのような「一触即発」の緊急事態が9月23日の夜に起こっていました。
アメリカ軍爆撃機に対して、地対空ミサイルレーダーを稼動(9月26日)
米空軍の戦略爆撃機「B-1B」が、北朝鮮沖を飛行した際、北朝鮮の地対空ミサイル「SA-5」のレーダーが稼働されていたことがわかった。
B-1Bが領空に侵入すると即時、撃墜するため北朝鮮も緊密に動くなど、”一触即発”の状況だったことが把握された。
アメリカ軍の爆撃機が北朝鮮と韓国の軍事境界線(38度線)を越えて、今世紀で最も北朝鮮に接近するという事件は世界に衝撃を与えましたが、北朝鮮側も素早い対応をとっていたようです。
もし、この時にアメリカ軍機が打ち落とされていたら全面戦争がはじまっていたのは明白です。
北朝鮮による軍事挑発とアメリカによる軍事圧力が、日ごとにエスカレートしている現状を考えると、朝鮮半島戦争が今日明日にでも開戦してもおかしくはない状況だと言えます。
北朝鮮による日本への攻撃が懸念されますが、とにかくJアラートが鳴ったら、できるだけ頑丈な建物に急いで避難することが大事です。
10月の重大ニュース
在韓米国人23~27日に国外退避の訓練へ(10月14日)
在韓米軍が、北朝鮮の攻撃などに備えて、韓国に住む米国の民間人を避難させる「非戦闘員退避活動」(NEO)訓練を今月23日から27日まで実施する。
米軍の機関紙「スターズ・アンド・ストライプス」が12日に報じた。今回の訓練は、戦略爆撃機、原子力潜水艦や空母など米国の戦略部隊を韓半島(朝鮮半島)に展開・集結させる中で行われる。
北「グアム周辺へのミサイル発射を再び示唆」(10月14日)
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は13日、米国による「無謀な動き」があれば北朝鮮政府は行動を取らざるを得なくなると警告し、米領グアム周辺に向けてミサイルを発射する可能性を改めて報じた。
(中略)
KCNAは米国の「挑発行為」として、トランプ大統領による一連の激しい威嚇、朝鮮半島近海への米原子力潜水艦や空母の最近の配備、米国と韓国による新たな合同海軍演習などを列挙。
「朝鮮半島情勢を爆発にまで追い込む」責任は米国のみにあると結んだ。
アメリカが北朝鮮に対して軍事攻撃できない理由の一つに、「在韓米国人が犠牲になってしまうから」という理由があります。
23日から5日間もかけて米国人を韓国から退避させるということは、その後、軍事行動へ移るということを示唆しているのかも知れません。
また、16日からは米韓の海軍が合同訓練を行う予定となっており、これに対する北朝鮮の対応に注目が集まります。
北朝鮮がグアム領にミサイルを発射すれば、開戦は必至となり、朝鮮半島情勢は最悪の状況をむかえることになります。
北朝鮮が警告「日本も標的」(10月10日)
北朝鮮は10日、朝鮮労働党創建72周年の記念日を迎えた。9日はコロンブスの米大陸発見を記念する米国の祝日コロンブスデーにも当たる。
北朝鮮がこうした節目に合わせて大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射など挑発に出る可能性もあり、日米韓の関係当局は厳戒を続けている。
(中略)
「万一、日本が米国の戦争騒動に便乗するなら、わが革命武力の強力な打撃(攻撃)手段の標的とならざるを得ない」と主張。
「日本の当局者にもう一度警告する。米国を後ろ盾に無分別に振る舞えば、日本の領土に取り返しのつかない災いを招きかねない」と威嚇した。
米「第三次世界大戦へ向かう恐れ」(10月10日)
米与党・共和党のコーカー上院外交委員長は9日付のニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたインタビューで、トランプ大統領の他国に対する威圧的態度によって、米国が「第3次世界大戦への道」を歩みかねないと警鐘を鳴らした。
今年に入ってから急速に北朝鮮情勢が悪化、緊迫化しましたが、平和的解決へ向けて一向に進んでいないのが現状です。
北朝鮮の挑発は日に日にエスカレートし、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射や核実験も行われました。
今年もあと2ヵ月ちょっととなりました。北朝鮮情勢が良い方向へ向かうのか、それとも全面戦争へと突入するのか。
ボクたちには見守る事しかできませんが、「ミサイルがいつ飛んでくるのか」と心配しながら日常を送るのはコリゴリといった感じです。
今年中に平和的解決への目処が立つことを願うばかりです。明るい気分で新年を迎えたいものですネ!
12月の重大ニュース
米国務長官「前提条件なし対話」撤回(12月18日)
米国務長官は15日、北朝鮮は対話の前に脅迫的な行動を中止しなければならないと述べ、北朝鮮の核武装解除について米国は「前提条件なし」に対話を始める用意があるとの先の発言を事実上撤回した。
安保理で北朝鮮と米国が非難の応酬(12月18日)
北朝鮮との「前提条件なしの対話」を呼びかけたティラーソン米国務長官は、発言からわずか3日で、トランプ大統領が掲げる「圧力路線」に軌道修正した。
15日の国連安全保障理事会の閣僚級会合では、逆に非核化するまで圧力を加え続けると強調するなど、北朝鮮と非難の応酬となり、対話を探る機運が後退した。
中国の専門家「戦争が起きる可能性が高い」(12月18日)
北京で開催されたシンポジウムで、北朝鮮情勢について複数の中国の専門家らが「戦争が起きる可能性が高い」と指摘し、軍事衝突への危機感をあらわにしました。
元南京軍区副司令官・王洪光氏:「いつでも戦争は起きる。今夜にもあるかもしれない。今から3月までが瀬戸際だ」
中国人民大学国際関係学部・時殷弘教授:「ここ数年来で一番、戦争が起きる可能性が高いのは今だ」
平和的解決への道は閉ざされてしまったようです。軍事開発を進める北朝鮮が自制しない限り、戦争が始まるのは時間の問題という状況が現実のようです。
Xデーは12月18日前後という情報もあるので、まさに今が山場なのかも知れません。
Jアラートが鳴ったら、1秒でも早く頑丈そうな建物へ避難してください。
平和的解決へ大きく前進か(12月15日)
緊張状態が最高レベルに達している北朝鮮情勢ですが、平和的解決へ向けて動き出す可能性も大きくなってきました。
北 安保理に参加へ 対話に向けて動き出しか(12月15日)
15日に開かれる国連の安全保障理事会の閣僚級会合に、北朝鮮の国連大使が出席することが分かりました。北朝鮮の安保理への出席は極めて異例です。
(中略)
北朝鮮側から「関係国として出席したい」との要望があって反対する国がなかったため、出席が認められたということです。
ロシア アメリカに自制を要求(12月15日)
ロシアのプーチン大統領は14日、米国が北朝鮮を攻撃するようなことがあれば、北朝鮮の反撃を招き「壊滅的な結果をもたらす」と警告し、米国に自制を求めた。
(中略)
プーチン氏は「(米朝は)緊張を高めるようなことをやめるべきだ」と強調。米国が通常兵器で北朝鮮を攻撃しても、全ての標的を破壊するのは不可能で、北朝鮮からの反撃は避けられないという見方を示した。
中韓首脳「朝鮮半島での戦争を容認せず」(12月15日)
中国を訪れた韓国の文在寅大統領は14日午後、北京で習近平国家主席と会談し、韓国側によると、両首脳は「朝鮮半島での戦争は絶対に容認できない」という立場で一致した。
(中略)
会談では、習氏が「最終的に対話と協議を通じて解決する必要がある」と述べた。文氏も「平和的に解決する共同の立場を再確認する」と同意した。
まずは当事者である北朝鮮が安保理に参加するということで、対話へ向けて一歩踏み出した形となります。
そして、ロシア、中国、韓国の首脳が揃って、アメリカに軍事攻撃の自制を求めていることから、孤立した状態でアメリカが北朝鮮を軍事攻撃を強行する可能性は低くなったように思えます。
とはいえ、平和的解決への道のりはまだまだ遠いのも事実なので、引き続き北朝鮮情勢を注視していきたいと思います。
アメリカと中国 朝鮮半島有事の対応策を詰める(12月14日)
ティラーソン米国務長官は12日、ワシントン市内で講演し、朝鮮半島有事に備え中国と詳細な危機対応策を詰めていることを明らかにした。
米軍が休戦ラインの38度線を越え北朝鮮に侵攻した場合、いずれ韓国側に撤退すると中国側に確約したほか、核拡散防止のため、北朝鮮が数十発保有すると見られる核兵器の確保手段についても「中国と既に話し合った」という。
(中略)
ティラーソン氏は、国務省だけでなく国防総省や軍制服組トップの統合参謀本部議長も中国と協議を重ねていると紹介した。
12月12日には「無条件で北朝鮮との対話」を表明した国務長官ですが、同時に朝鮮半島においての戦争に反対していた中国と具体的な対応策を協議していたとのことです。
国防省や軍も含めて中国側と協議をしているとのことなので、北朝鮮への軍事攻撃のカウントダウンが始まってしまったと考えられます。
ただ、北朝鮮が最後のチャンスを受け入れてアメリカとの直接対話を選択すれば、危機は回避される可能性も残っています。
しかし、次のようなニュースも入ってきました。
米政府「核・ミサイル実験の停止が対話の前提条件」(12月14日)
米ホワイトハウス当局者は13日、米政府は北朝鮮が「根本的に態度を改めない限り」同国と交渉は行わないと述べた。
ティラーソン国務長官は前日に北朝鮮に前提条件なしの対話を呼び掛けているため、政権内の見解のずれが浮き彫りとなった。
(中略)
ティラーソン氏は前日に講演し、北朝鮮と前提条件なしで直接対話する用意があると述べている。
当局者は「トランプ政権は北朝鮮が根本的に態度を改めない限り交渉は行わないとの確固たる立場で一致している」と主張。「国務長官自身がこれまで述べてきたとおり、これには核・ミサイル実験の停止が含まれている」とした。
「前提条件なしでの対話」はアメリカ政府の方針ではなく、国務長官の考えのようです。
ただ、政府トップである国務長官の発言は影響力と責任がともなうので、アメリカ政府内でも「無条件での対話」について協議されている可能性もあると思います。
わずかに残された平和的解決を願いながら、引き続き、北朝鮮情勢を注視していきたいと思います。
米国務長官「北朝鮮と対話の用意」と表明(12月13日)
レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官は12日、北朝鮮の核武装解除について、米国は「前提条件なし」に対話を始める用意があると表明した。
(中略)
ティラーソン氏は北朝鮮危機をめぐり「われわれは前提条件なしに第1回会合を行う用意がある」と発言。「会うだけ会って、話したければ天気の話でもして、気分が乗れば、会合のテーブルを四角いのにするか円いのにするか話せばいい」と述べた。
一方、経済・外交両面での制裁を用いた米国主導の圧力は「最初の爆弾が落ちる」までかけ続けると主張。
全面戦争の開始は時間の問題という状況でしたが、わずかに残されていた平和的解決への道が開かれるかも知れません。
これまでは、北朝鮮とアメリカが直接対話をするためには「核開発とICBMミサイルの放棄」が前提条件でしたが、ここにきてアメリカ側が大きく譲歩する形となりました。
ある意味これは、北朝鮮がこれまで取ってきた戦略が勝利を意味する進展なのかも知れません。
あとは北朝鮮側がアメリカの申し出を受け入れるかどうかですが、「前提条件なし」という最高の条件で会合ができるのであれば、断る理由はないのではないでしょうか?
全面戦争、核戦争という最悪の選択回避へ向けて動き出したのは間違いなさそうです。
北 外務省「戦争勃発が不可避になった」(12月7日)
北朝鮮外務省は、米国と韓国による大規模な合同軍事演習や、先制攻撃をほのめかす米当局者らの発言を受けて朝鮮半島での戦争勃発が不可避になったと警告した。
外務省報道官の声明を北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。
報道官は、「残る問題は、いつ戦争が起きるかだ」とした。
戦争を望んではいないがそこから逃げるつもりもないと述べたうえで、「米国がわれわれの忍耐力について見込み違いをし、核戦争の導火線に火をつければ、われわれの強力な核能力によって米国は高い代価を払うことになる」と威嚇した。
米 元国防長官「最後は核戦争に発展する恐れ」(12月7日)
1994年の北朝鮮核危機への対応を担当したアメリカのペリー元国防長官が講演し、北朝鮮への軍事攻撃について「北朝鮮の反撃を招き、大きな戦争に発展しかねない」と指摘し外交的な解決を訴えました。
「今我々のテーブルの上にあると言っているのは通常兵器による対北軍事攻撃だが、北朝鮮は韓国に対し通常兵器を使って反撃するのは疑いないと思う」(ペリー元米国防長官)
ワシントンで5日開かれたシンポジウムでペリー氏は、アメリカ軍による北朝鮮への軍事攻撃について、「北朝鮮の反撃でより大きな戦争や、最後は核戦争に発展する恐れがある」と指摘しました。
アメリカ全土に届くICBM(大陸間弾道ミサイル)の開発に成功した模様の北朝鮮ですが、一方で、専門家によると「まだ技術的に確立されていないのではないか」という声もあります。
もし、アメリカ全土を射程に収めるICBMが完成していたとしても、量産までには至っていないので、最大で60基ほどあるとされる核弾頭のほとんどはアメリカではなく、韓国へ向けて発射されるものと思われます。
そして、日本の米軍施設や都市も狙われているとのことなので、北の外務省やアメリカの元国防長官が指摘するように核戦争に突入してしまうという最悪のシナリオが近づいて来てしまっている可能性は否定できません。
中国による説得が失敗に終わり、平和的解決への道は閉ざされたかのように見えますが、まだ戦争は始まっていません。
わずかな可能性が残された平和的解決へ向けて各国が動くことを願うばかりです。
米上院議員「在韓米軍の家族は国外へ退避を」(12月5日)
米共和党のグラム上院議員は3日、CBSテレビのインタビューで、北朝鮮との軍事衝突が近づいているとの認識を示し、「在韓米軍の家族を韓国国外に退避させるべき時が来た」と訴えた。
グラム氏は「北朝鮮が米本土に届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)の技術と核兵器の融合を進める中、われわれは軍事衝突に近づいている」と発言。
「時間はあまり残されていない」と繰り返し、北朝鮮と戦争になれば大きな被害を受けるとされる韓国から米軍兵士の妻や子供を退避させるべきだと訴えた。韓国には米兵約2万8500人が駐留している。
韓国に米軍の家族がいる間は北朝鮮への軍事攻撃はないとも言えそうです。
ただ、在韓米国人はもうすぐ始まるクリスマス休暇でアメリカへ帰省するので、米軍はそのタイミングを狙って攻撃を開始する可能性がありそうです。
Xデーが12月18日前後という説もクリスマス休暇と重なります。
やはり、朝鮮半島で戦争が始まれば韓国側に甚大な被害が出るのは間違いなさそうです。
そして、韓国ほどではないにしろ、日本も弾道ミサイルが打ち込まれ、東京を始め複数の都市にかなりの被害が出ると想定されているので、戦争という最悪な事態が訪れないようにと願わずにはいられません。
米韓 最大規模の軍事演習 北「公然たる全面挑戦だ」(12月4日)
米韓両軍は4日、約230機の航空機を動員する大規模な合同空中訓練「ビジラント・エース」を、韓国と周辺上空で開始した。8日までの予定。
(中略)
過去に例のない「最大規模」(韓国軍)の訓練となる。米韓の8カ所の空軍基地から戦闘機や電子偵察機など230機余りが投入され、米軍機は在日米軍基地からも参加する。
(中略)
訓練に対し、北朝鮮は2日、「一触即発の朝鮮半島情勢を爆発へと追い込もうとしている」と外務省報道官声明で米国を非難。3日の朝鮮労働党機関紙、労働新聞も「公然たる全面挑戦だ」と猛反発した。
米の北朝鮮攻撃Xデーは12・18前後か(12月4日)
今、次の極秘情報が流れて、各国の情報当局関係者が極度に緊張している。
《米国は、北朝鮮が平和的解決を拒否したと判断した。トランプ氏がついに『北朝鮮への予防的先制攻撃』(正恩氏斬首作戦)を決断し、作戦準備を命じた。第一候補のXデーは12月18日、新月の夜前後》
(中略)
「米軍は2005年、極秘作戦を強行した。F22の原型である世界初のステルス戦闘機F117『ナイトホーク』を、平壌(ピョンヤン)上空に侵入させ、正日氏の豪邸に目がけて、急降下を繰り返した。正日氏は手も足も出ず、死を覚悟して震えていたとされる。その絶対恐怖を息子が忘れるはずがない」
重大な局面が迫っている。
アメリカ軍と韓国軍が過去最大規模の軍事演習を開始しました。今回は在日米軍も参加し、過去に例を見ないほどの数の戦闘機が朝鮮半島に集結するとのことです。
そして、極秘情報によるとアメリカ軍による北朝鮮攻撃は12月18日前後とのことです。
中国による説得が失敗に終わり、北朝鮮の軍事開発が続いている状態では、アメリカによる先制攻撃でしか解決の糸口を見つけられないと判断されたということでしょうか。
このニュースを見たときにすぐに浮かんだのが、シュータさんの透視(アメリカ軍が北朝鮮を空爆する)、そして中年おっさんさんのお告げに出てきた「12・12」「12・17」とおばあちゃんのお告げに出てきた「時は急けり」です。
とうとう、全面戦争という最悪の事態が訪れるのでしょうか!?
北朝鮮が日本へ向けてミサイルを発射しないことを願うしかありません。
2018年1月の重大ニュース
米本土を核攻撃する能力はあと数ヶ月で(1月24日)
ポンペオ米中央情報局(CIA)長官は23日、北朝鮮が米本土を核攻撃する能力を持つまでに「数カ月だろう」と語った。
ワシントン市内のシンクタンクの講演で明らかにした。大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実戦配備が近いとの見方を示した発言だ。
トランプ政権高官が、北朝鮮によるICBMの完成時期について公言するのは異例。ポンペオ氏は北朝鮮のICBM開発について「失敗せずに急速に発展させている」と指摘。
さらに「同時に複数のミサイルを発射する能力を備えようとしている」との危機感を示した。政権内で軍事的選択肢を含めた強硬論が高まる可能性がある。
北朝鮮がオリンピックに参加を表明したり、対話路線をチラつかせているのは、軍備増強の時間を稼いでいるだけという見方もあります。
先週は米国防長官が「戦争の準備中」と発言していることからも分かるように、裏では両国ともに戦争へ向けて着々と突き進んでいるという状況のようです。
米国防長官「米軍は準備中、戦争計画ある」(1月18日)
米国のマティス国防長官が、16日にカナダ・バンクーバーであった北朝鮮関係国外相会合に先立つ夕食会で「(米軍は)準備をしており、戦争計画(War Plan)もある」と語っていたことがわかった。出席者が明らかにした。
(中略)
16日の外相会合では、制裁強化を含めて北朝鮮に引き続き圧力をかけていくことを確認。会合後、河野太郎外相は記者団に「(会合では)対話ムード、融和ムードは一切なかった」と述べ、外相級の次回会合の可能性について「この会合は1回限りだ。2回目はない」と明言した。
冬季オリンピックに向けて、北朝鮮が融和的な態度を示しており、トランプ大統領からも緊張が緩和されたかのような発言があった矢先に、アメリカ国防長官から「戦争の準備中」という発言が飛び出たというのは、寝耳に水といった感じではないでしょうか!?
北朝鮮がオリンピックを利用して時間稼ぎをし、裏では軍事開発を進めているという専門家の指摘もありますが、アメリカもこのような動きを察知しているということなのかも知れません。
まずは、冬季オリンピックが無事に開催されることを願うばかりです。
引き続き、北朝鮮情勢を注視していきます。
トランプ大統領「金正恩委員長とは非常に良い関係」(1月12日)
アメリカのトランプ大統領が、北朝鮮の金正恩委員長について「恐らく非常に良い関係にある」と話すなど緊張緩和に向け、前向きな姿勢を示しました。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のインタビューに応じたトランプ氏は、金委員長と「恐らく非常に良い関係にある」と話し、「私は色々な人とつながりがある」とアピールしました。
金委員長と話したのかと問われると、接触があったことを否定せず「言いたくない」と回答を避けました。
平昌(ピョンチャン)オリンピック期間を避けてアメリカと韓国の合同軍事演習を延期したことについても、「北朝鮮への良いメッセージだ」と前向きに評価しています。
また、北朝鮮が韓国との会談に応じた狙いはアメリカと韓国の関係にくさびを打ち、分断させることだという見方があります。
これについて、トランプ氏は「私が北朝鮮でもやってみるだろう」としたうえで、「人間関係にくさびを打つことについては自分が誰よりも知っている」と駆け引きに自信を見せ、トランプ氏流の言い回しで北朝鮮を牽制(けんせい)しました。
トランプ大統領から驚きの発言が飛び出しました。
これまで、北朝鮮の金正恩委員長のことを「チビのロケット男」と揶揄(やゆ)していたトランプ大統領ですが、急激に融和的な態度に変わっています。
これまで表には出てきませんでしたが、おそらく北朝鮮とアメリカが接触を試みて、平和的解決の糸口見つかったということの表れではないでしょうか。
もし、トランプ大統領が訪朝し、北朝鮮と平和条約なり協定を結ぶことができたら、アメリカ合衆国史上、最も偉大な大統領の一人として称えられるのかも知れませんネ!
引き続き、北朝鮮情勢を注視していきます。
トランプ大統領、米朝対話の可能性に言及(1月11日)
南北閣僚級会談を受け、アメリカのトランプ大統領は10日夜、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と電話で会談し、適切な時期と状況下での北朝鮮との対話に言及したほか、南北対話が行われている間の軍事行動はないと述べた。
トランプ大統領は「文在寅大統領から、韓国の代表が素晴らしい対話をしたと、良い報告を受けた。良い方向に進むことを期待している」と述べた。
ホワイトハウスによると、トランプ大統領と文大統領は、今後も北朝鮮に圧力をかけ続ける重要性を確認した。そ
の一方で、トランプ大統領は、「適切な時期と状況下での対話の窓は開かれている」と述べ、米朝対話の可能性にも言及した。
また、韓国側によると、トランプ大統領は、文大統領に「南北の対話が行われている間は、いかなる軍事行動もとらない」と伝えたという。
平和的解決へ向けて大きな前進!と言えるトランプ大統領の発言です。
これまで、トランプ大統領から「北朝鮮との直接対話実現」や「軍事行動を控えること」についての明確な発言はありませんでしたが、ここにきて、全面戦争という最悪な事態の回避へ向けて、北朝鮮とアメリカが歩み寄った形です。
ただ、もしこれが北朝鮮の戦略の一つだとしたら油断はできないと思われます。
表面上は融和的な態度を取って、アメリカが先制攻撃を仕掛けることができない状況を作り、裏では軍事力増強のために核兵器やICBMミサイルの量産をしているとしたら、いずれは開戦、全面戦争となってしまうかも知れません。
北朝鮮が核開発停止を宣言し、アメリカや国連の査察を受け入れるまでは安心できない状況が続きます。
平和的解決へ大きな一歩!北と韓国が約2年ぶりに通信連絡&北のオリンピック参加(1月4日)
北朝鮮と韓国は3日、板門店にある南北通信チャンネルでの連絡を約2年ぶりに再開した。
昨年1年間にわたり敵対姿勢が激化していた後に外交局面で大きな突破口が開けた形で、将来的な対話につながる可能性もある。
(中略)
正恩氏は今回の通信再開に先立ち、北朝鮮派遣団の五輪参加に向けた意欲を表明。新年の辞で韓国に対し異例ともいえる歩み寄りの姿勢を示し、北朝鮮チームの派遣に関する協議を「可能な限り早く」始めるべきだと示唆していた。
これに対し韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は2日の閣議で、北朝鮮の五輪参加を円滑に進めるための措置を早急に講じるよう要請していた。
一部の専門家は北朝鮮の対話姿勢について、米韓同盟にくさびを打ち込む狙いがあるのではないかと指摘している。一方で、南北対話は米政府にとって有利に働く可能性があるとの見方もある。
昨年は全面戦争がいつ始まってもおかしくはない状況にまで悪化していた北朝鮮情勢ですが、ここにきて平和的解決へ向けて北朝鮮側が歩み寄る姿勢を見せています。
また、2月に開幕する冬季オリンピックへの参加も北朝鮮が表明していることから、少なくともオリンピックが終わるまでは最悪の事態に陥ることはないのではないでしょうか?
柔軟な姿勢を見せ始めた北朝鮮が、核開発の凍結やICBM(大陸間弾道ミサイル)の破棄などを表明すれば、一気に平和的解決へ動き出す可能性もあります。
最新情報は、[秒読み]北朝鮮との戦争~日本はどうなる?予知予言と最新情報 をご覧ください。