【怪談祭り2026】みなさんからの投稿~動物霊~「あちらの世界でも、自由気ままに過ごしていることは分かりました」~(8月15日)[No.004]
動物霊

投稿者:海さん
投稿日:8月10日(月)
藍結さんの「猫影」の投稿を拝見し、思い出しました。
但し私が見たのは影ではなく、猫の幽霊です。
3回遭遇したことがあります。
最初は会社に遅刻しそうだったので、特急電車に乗った時のことです。
窓の外を眺めていたら、ロシアンブルーの猫が塀の上を走っていました。
塀が途切れたところで、ばびゅーん!とジャンプしたのですが、ちょうどそこに男性が通りかかり、私は(ぶつかる!)と思いました。
ところが男性には、目の前の猫が見えていないらしく普通に通り過ぎ、顔面に衝突すると思われた猫の体をすり抜けました。
猫は何もない空中をそのまま走り去り、私が混乱してしまいました。
2度目はギュスターヴ・モローの美術展に行った時でした。
私に見えたのは2匹だけですが、もっといたかもしれません。
1匹はトラ柄の子猫で、壁を垂直に降りてくるのが見えました。
もう1匹は牛柄の成猫で、身体も大きく、何より威厳がありました。ボス猫と思われます。
絵の周りをうろついているということは、恐らくモローが生前飼っていた猫だろうと推測し、帰宅後ネットで調べました。
残念ながら飼い猫の写真は検索できなかったのですが、モローが愛猫家で多頭飼いしていたことと、生前の住居がそのまま美術館になっていることは分かりました。
絵にくっついて、一緒に日本に来てしまったのでしょう。
3度目は猫屋敷の友人宅に泊めてもらった時でした。
布団に入ってうつらうつらし始めた時、顔面を柔らかい何かにぴたん、ぴたんと叩かれました。
しっぽでビンタされているのだと気づき、可愛いけど眠かったので追い払おうとしたのですが、猫のお尻があるはずの場所に手を伸ばしたら、あっけなく空を切りました。
それでも頬には変わらずしっぽの感触があるのです。
恐る恐る目を開けると、猫の姿はありませんでした。
その後も眠ろうとする度、見えない猫にちょっかいをかけられました。からかわれていたのだと思います。
今まで動物霊に遭遇したのは猫だけですが、あちらの世界でも、自由気ままに過ごしていることは分かりました。
[この怪談は…ここまで……です…]


