【怪談祭り2022】プレイバック編~ウィッチーボード~(8月5日)[No.057]
ウィッチーボード
投稿者:海さん
投稿日:2020年8月2日(日)
以前、私が高校生の頃、高校で「コックリさん」をしていて本物の幽霊を呼び寄せてしまい、怖い思いをした話を投稿させて頂きました。
今回は、英国版コックリさんである「ウィッチーボード」の話をしたいと思います。
それは英国でホームステイをしていた時のことです。
語学学校の授業で「心霊体験をしたことがあるか」という話題が出たことをホストファミリーに話し、その時に、コックリさんで怖い思いをした経験を拙い英語で披露しました。
すると父親のアンソニーさんが「自分も似たような経験がある」と話してくれました。
彼は高校生の頃、好奇心から友人と2人でウィッチーボードをしたそうです。
ボードには1から0までの数字と、AからZまでの文字と、こっくりさんの鳥居にあたる部分に十字架を記入するそうで、コインを使うやり方も、日本のものとほぼ同じでした。
彼らの呼び出しに応えたのは、金髪をモヒカンにし、バイク事故で16歳の時に亡くなった男の子だったそうです(本人がそう語っただけで姿が見えた訳ではないそうです。少年の名前は忘れました)
しばらく雑談した後、彼は自宅の電話番号を伝え「お袋がまだそこに住んでいると思うから、電話してやってくれよ」と頼んできたため、アンソニーさん達は冗談のつもりで、その番号に電話をかけました。
すると、中年女性が出たので確認したところ、彼女は男の子の母親で、ウィッチーボードで聞いた通りの少年が昔そこにいたことが分かったそうです。
何より私が衝撃を受けたのは、アンソニーさんの次の言葉でした。
「それでも幽霊なんていないよ。あれは偶然さ」
私は次のように聞きました。
「モヒカンで金髪で16歳でバイク事故で亡くなった少年が、彼から聞いた電話番号にかけたら存在していたことが分かったのに、それでどうして信じないんですか!?」
私の質問に肩をすくめて彼はこう答えました。
「え?それだけで、なぜ信じなければならないんだい?」
[この怪談は…ここまで……です…]