【怪談祭り2020】みなさんからの投稿~「私が死ぬ番だったのかな」と思える出来事~(8月9日)[No.025]
「私が死ぬ番だったのかな」と思える出来事
投稿者:さくトロさん
投稿日:8月7日(金)
1回目の投稿を乗せて頂き、ありがとう御座います。2回目は、今から20年前の事です。
もしかしたら、「私が死ぬ番だったのかな」と思える出来事です。
その頃一人暮らしのアパートでどういう訳か、自分が死んだらを考えていました。根拠も無く、ただ漠然と何となくです。
妹と電話で話ながら、「私が死んだらさー」と言うと、「やめて」って怒られる始末です。でも何となく死ぬんじゃないかと思わずにいられなくて。
会社の人が安否確認でこの部屋に来るだろうから、奇麗にしておかないと、とかしばらくそんな感じで過ごしていました。
忘れもしない土曜日の夜、部屋中の床を真っ黒な何かが這っていくんです。シュッ、シュッって。まっくろくろすけみたいに。
それから酷い頭痛で眠れぬ夜を過ごしました。翌日は妹と会う約束をしていたのですが、頭痛がひどくてとても動けそうにないため、1人アパートでひたすら横になっていました。
月曜日の朝。まだ頭痛は治らずそのまま仕事に行きました。会社に着いて間もなく、父から電話で「今朝いとこが亡くなった」と聞きました。私と6歳しか離れていない若さで、くも膜下出血でした。
その連絡がきて、しばらくするとあんなに酷かった頭痛が治ったのがとても不思議でした。
いとこが頭痛の苦しかった事を私に教えたかったのかな、もしかしたらいとこではなく、私を連れて逝きたかったのかな、私の身代わりにになってしまったのかなと、涙が枯れるくらい泣きました。
小さい頃から仲の良いお兄ちゃんでした。今は天国で穏やかな日々をすごしていてほしいです。
[この怪談は…ここまで……です…]