[噴火]鹿児島県の口永良部島で爆発的噴火~鬼界カルデラが動き出すのか!?~
本日(1月17日)、鹿児島県の口永良部島で爆発的噴火が起きました。
噴煙は6000mに達し、火砕流も発生しています。
永良部島で爆発的噴火 火砕流1.5キロ流下
17日午前、屋久島町の口永良部島で爆発的噴火がありました。噴煙は6000メートルまで上がり、火砕流が発生しました。
気象庁によりますと、17日午前9時19分、口永良部島で爆発的噴火が発生しました。この噴火で火砕流が火口からおよそ1.5キロ流れ、大きな噴石が火口から1キロ飛散しましたが、人が住む地域には達していません。
噴煙は衛星画像でおよそ6000メートルの高さまで上がりました。
午前9時半ごろ、口永良部島付近の上空を通過する沖縄行きの旅客機から撮影された映像では、灰色の噴煙が雲を突き抜けて流れ、噴煙の高さを物語っています。
屋久島町は島の住民らに自主避難を呼びかけ、86人が避難所に一時避難しました。避難の呼びかけは午前11時に解除され、けが人はいないということです。
気象庁は今回の噴火について、噴火警戒レベル3「入山規制」の範囲内として、火口からおおむね2キロの範囲で、大きな噴石と火砕流に警戒を呼びかけています。
かなり大きな噴火となっていますが、幸いにして人的被害が出ていないことは何よりです。
口永良部島では今から4年前の2015年5月29日にも爆発的噴火が発生しており、火砕流が海岸まで流れ着いたほどの大きな噴火でした。
そして今回も爆発的な噴火を起こしており、口永良部島では火山活動が非常に活発な状態であることは間違いなさそうです。
それから、口永良部島の噴火というのは、とある「恐ろしい史上最悪の噴火」の前兆として現れている可能性があるのです。
鬼界カルデラの破局噴火~最悪なケースでは1億人が犠牲に~
今回噴火した口永良部島は、海底火山の「鬼界カルデラ」からすぐ南に位置しています。
鬼界カルデラは今から約7300年前に破局噴火を起こしています。
破局噴火とは地下のマグマが地上へ一気に噴き出す壊滅的な噴火のことで、破局噴火が起こると地球の環境が変わったり、生物の大量絶滅が引き起こされます。
前回の鬼界カルデラ破局噴火では、その影響によって九州で繁栄していた縄文文化が壊滅したとされています。
そして、鬼界カルデラの破局噴火は過去12万年で18回発生したと推測されており、これは約6700年に1回は起こる確率になり、前回の破局噴火から7300年経過したということは、鬼界カルデラで再び破局噴火がいつ起きてもおかしくはないということになります。
複数の専門家がこれを指摘しており、次の破局噴火による想定被害は神戸大学海洋底探査センターの教授によると「最悪の事態としては1億人が犠牲になる」ということです。
今回、爆発的噴火を起こした口永良部島、すぐ近くに位置する鬼界カルデラ、噴火活動が活発な鹿児島湾の桜島、昨年2018年に250年ぶりに噴火した硫黄山や同じく昨年噴火した新燃岳がある霧島連山、そして熊本の阿蘇山は一直線に並んでおり、「霧島火山帯」と呼ばれています。
近年、霧島火山帯における火山活動が非常に活発な状況や、破局噴火のサイクル、そして今年に入ってから鹿児島県の南方沖で地震が続いている(種子島近海ではM6.4の大きな地震も発生)ことを考え合わせると、鬼界カルデラの破局噴火が刻一刻と迫って来ている状況だと言えるのかも知れません。
また、今年は「亥(いのしし)年」ですが、亥年は不思議なことに大震災や大噴火が多い年となる特徴があるのです。
前回の南海トラフ巨大地震や富士山の噴火、関東大震災や三宅島噴火が全て亥年に起きています。
亥年のジンクスが外れることを願うばかりですが、もし噴火や地震が起きてしまうとしても、被害の無い、被害の小さい災害で済むようにと願うばかりです。
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