[前兆現象]千葉・房総半島沖で大地震の前兆である「スロースリップ(ゆっくり滑り)現象」を観測(6月16日更新)
2018/06/16
スロースリップ(ゆっくり滑り)現象
これまで不思議探偵社で幾度となくお伝えしているように、今年に入ってから日本列島を押している2つのプレート(フィリピン海プレートと太平洋プレート)の地殻変動による地震や火山の噴火などが相次いで発生しています。
地殻変動とはプレート地盤が動くことですが、通常よりもかなり遅い速度で移動することを「スロースリップ(ゆっくり滑り)現象」といいます。
このスロースリップ現象は、プレート境界の周辺の断層内部に生じる力を増加させ、大地震の発生につながると指摘されている現象です。
今年の2月下旬には四国中西部沖でスロースリップ現象が観測されており、これは南海トラフ巨大地震の前兆である可能性が考えられます。
※詳しくはこちらの記事 [前兆現象]四国でスロースリップによる地殻変動を観測~南海トラフ地震と富士山の大噴火~ をご覧ください。
そして新たに、千葉・房総半島沖でもスロースリップ現象が観測されました。
千葉・房総半島沖でプレート境界が動く
千葉・房総半島沖で、6月に入り、プレート境界の岩盤がおよそ6.5cm滑り動いていたことがわかった。
政府の地震調査委員会によると、6月初め、房総半島沖のプレート境界の岩盤が、南東方向におよそ6.5cm滑り動いたとみられる。
フィリピン海プレートと陸のプレートの境界面が、ゆっくりと滑る地殻変動は、数年おきに起きていて、2007年8月には震度5弱の地震が起きるなど、周辺で地震活動が活発になるという。
平田 直委員長は、今後、比較的大きな地震が起きる可能性があるとして、注意を呼びかけている。
四国沖と同様に千葉・房総沖のスロースリップ現象も非常に気がかりです。
そして本日(6月12日)、まさにこの場所で地震が発生しています。
この地震の震源は千葉県東方沖で規模はM4.9 震源の深さは20kmでした。
大地震の前兆現象であるスロースリップが観測されたことや、この震源の周辺には東日本大震災の断層割れ残りがあるとされているので、要注意エリアの一つで間違いはなさそうです。
千葉県や関東地方にお住まいの方は今一度、「水や食料の備蓄」「非常持出袋の備え」「避難経路の確認」「家具の固定」など、地震の備えを再チェックしておいてください。
千葉県で相次いで地震が発生しています(6月16日情報追加)
最新情報はこちらのページ [前兆]千葉県で地震が相次いで発生。千葉県および関東地方にお住まいの方は警戒をしてください をご覧ください。
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