[宇宙のミステリー]30億光年の彼方から届く「宇宙人の信号」 科学者らが研究中
『宇宙、そこは最後のフロンティア』
これは海外ドラマ「スタートレック」に出てくる有名なセリフですが、ボクたち地球人はこれまでに月までしか行ったことがありません。
そして今、お隣の惑星である火星に人を送り込もうとしていますが、スタートレックのように何億光年も離れた星々へと自由に旅し、さまざまな異星人と交流を試みるというレベルには遥かに及びません。
確率的にボクたちの宇宙には、地球のような生命体が存在している惑星が少なくとも2000億個は存在しているという計算があります。
しかし、今のところ地球外生命体との出会いは無いということになっています(表向きには……)
このような状況を打破すべく、地球外生命の存在を信じて宇宙を探査している科学者たちがいます。
探査といっても、スタートレックのように宇宙船に乗って星々を旅するわけではなく、異星人の文明が発する電波をキャッチしてやろうっ!というプロジェクトです。
その名も「ブレークスルー・リッスン」
このプロジェクトは2015年に発足し、今年3月に惜しまれつつもこの世を去ったスティーブン・ホーキング博士も参加していました。
そしてとうとう、プロジェクトに参加している科学者たちが異星人が発しているかも知れない電波をキャッチすることに成功したのですっ!
30億光年の彼方から届く謎の電波
地球から30億光年離れた謎に満ちた矮小銀河から、「高速電波バースト(Fast Radio Burst)と呼ばれる高エネルギーの電波が繰り返し放射されていることが明らかになった。
宇宙の知的生命体を探査する「ブレークスルー・リッスン(Breakthrough Listen)」プロジェクトに参加している科学者らは最近、15回に渡って短時間ながら強力な電波を観測した。
高速電波バーストは宇宙の様々な箇所で観測されているが、繰り返し放射しているのは「FRB 121102」という名称の高速電波バーストだけだ。
これまでに、同じ銀河から150回以上の高速電波バーストが観測されている。
高速電波バーストの原因として考えられるのは、強力な磁場を持って回転する中性子星だが、エイリアンの宇宙船が発している可能性も否定できない。
FRB 121102を観測中の天文学者らによると、これほど活動が活発化するのは初めてだという。
「この銀河からの高速電波バーストがこれほどの頻度で観測されるのは初めてのことだ」とカリフォルニア大学バークレー校SETI研究センターの所長で、ブレークスルー・リッスンのディレクターを務めるAndrew Siemionは言う。
「知的生命体」からの信号の可能性
FRB 121102の名称は、2012年11月2日に発見されたことに由来する。
発見から3年後、FRB 121102は繰り返し発生する唯一の高速電波バーストであることが確認された。
それまで、遠く離れた星の崩壊が高速電波バーストの原因だと考えられてきたが、繰り返し観測されたことでそうではないことが明らかになった。
仮にエイリアンが原因だったとしても、彼らははるか昔に滅んでいるかもしれない。
地球で観測された高速電波バーストが実際に発生したのは、人類が暮らす太陽系が誕生してから20億年も経っていないときのことで、その頃地球には単細胞生物しか生息していなかった。
そうだとしても、ブレークスルー・リッスンに参加している科学者たちにとって、高速電波バーストの原因を突き止めることはスリル溢れる研究であることには違いない。
「高速電波バーストが知的生命体による技術文明の証であるか否かは別にして、ブレークスルー・リッスンは、急速に進む宇宙研究をさらに推し進めることに貢献している」とSiemionは話している。
ついに異星人文明からの電波キターーーーーーーっ!!!(と、思いたいっ!)
でも、遠すぎて会いに行けなーーーい……というのが現実ですが、夢が広がるような電波が届いたということでヨシとしましょうっ!
宇宙人さん、地球へお出でくださったら「おもてなし」させて頂きますよっ!
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