【気になる情報・前兆現象】富士山噴火で首都圏に物資が届かなくなる~「宝永噴火から3世紀がたち、マグマがたまっている可能性があり、いつ噴火してもおかしくない」~(11月23日更新)[No.0236]
2023/11/23
富士山噴火で首都圏に物資が届かなくなる(11月22日)
本日、富士山噴火について非常に気になるニュースがありました。
1707年の富士山の大噴火では、火山灰が江戸の街に2週間も降り続いたという。
今後、同じような噴火があれば最悪の場合、どういう状況になるのか――。
毎日新聞は、対策に関する政府の内部資料を入手した。噴火による降灰で通行止めになる道路が日々増えるなどして、2週間後までには首都圏の人口(約4433万人)の約6割に相当する住民に物資が届かない状況に陥る可能性があると試算していた。
(中略)
政府の中央防災会議の作業部会で降灰対策について議論した時、主査を務めた藤井敏嗣(としつぐ)東京大名誉教授は「宝永噴火から3世紀がたち、マグマがたまっている可能性があり、いつ噴火してもおかしくない」とみている。
その上で「噴火の仕方によっては首都圏の交通がまひする可能性があり、道路を開通させて物資を供給するための議論をしていくことが重要だ」と指摘する。
この作業部会は2020年4月、宝永噴火と同じような大噴火で、降灰が2週間続く場合の想定結果を公表した。
風向きによって、噴火から3時間で都心に火山灰が降り積もり、東京23区の一部では1日で3センチ、2日で10センチ超も降灰するとした。
Yahoo!ニュースより
これまでに不思議探偵社.でも富士山噴火についての情報を何度か掲載しており、富士山の噴火によって生じる火山灰の影響で首都機能がマヒ状態になることは予想されていましたが、物流への影響がこれほどまでに大きいのは衝撃的です。
物資が届かないということは、食料・衣料などはもちろんのこと、薬なども手に入らない状態になることを意味していますから、富士山の噴火が首都圏で暮らす人々の生死に直結しているといっても過言ではありません。
火山灰は積雪と違って溶けることはないので、除去をしない限りずっとその場にとどまることになるし、雨が降って水を含むと非常に重くなりますから、戸建て住宅の屋根に降り積もった火山灰によって住宅が崩れる可能性も高いです。
また、火山灰は水を含むと固まりますから、除去作業は非常に困難になることが予想されます。
政府の試算は噴火から2週間後の状況ですが、それから先かなりの長期に渡って物流がマヒ状態になる可能性がかなり高く、そうなると、数ヶ月以上に渡って物資が届かない状況になることが予想されます。
東京大学の名誉教授がおっしゃっているように、富士山はいつ噴火してもおかしくはない状況ですし、2ヶ月ほど前に掲載をしましたが、富士山周辺で低周波地震が急増をしていました。
低周波地震は深さ10km~20km付近で発生しており、これは富士山のマグマ溜まりがあるとされる深さです。
つまり、低周波地震が増加するということは、地下マグマで何らかの異変が起きている可能性が考えられるのです。
南海トラフ巨大地震や首都直下地震、そして富士山噴火は発生サイクル的にもいつ発生してもおかしくはありませんから、非常食や飲料水の備蓄は可能な限り多めに行っておき、日頃から防災意識を持って暮らすことが大難を小難に変える唯一の手段なのだと思います。
今危険なのは箱根山の方(11月23日) NEW!
投稿者:とをりすがりさん
投稿日:11月23日(木)
今危険なのは被害が限定的な富士山じゃなく、火砕流が横浜市西部まで達した実績がある箱根山の方ですね。
地下のマグマの動きがそう語ってます。
どっちにしても、噴火時における南関東の住人のライバルは約3,000万人ですけどね。
ただしこれだけいれば、噴火後に協力して除去を行えば、あっという間に片付きますよ。
富士山の噴火による影響も甚大ですが、とをりすがりさんがおっしゃっているように神奈川県と静岡県に県境にある箱根山も非常に危険度が高い活火山です。
かつて、箱根山が大噴火を起こした時に、火砕流が45kmほど離れた場所にある横浜市まで到達した痕跡が地層に残っています。
予想では噴火からわずか1~2時間で横浜市まで飲み込むとされているので、火砕流のスピードは自動車並みということになります。
そして最悪の場合、発生した火砕流によって数百万人が犠牲になる可能性があり、富士山の噴火と同様に大量の火山灰によって首都機能が長期に渡ってストップすることが予測されています。
直近では、2015年に小規模な噴火を起こしており、非常に活発な活火山であることには間違いありません。
とをりすがりさんがおっしゃっているように、国民が協力し合って火山灰を除去できればいいのですが、そうもいかないのが現実で、そもそも、都内など人口密集エリアにはかき集めた火山灰を置いておく場所がないのです。
火山灰は雪のように溶けないので、どこかに持っていくことでしか除去は出来ません。
つまり、かなりの長期間に渡って、降り積もった火山灰が首都圏に残存することになり、風が吹くと舞い上がりますから、火山灰を吸い込むことによる健康被害も懸念されます。
今日明日に富士山や箱根山で大噴火が起こるわけではないと思いますが、備えと心構えをしておく必要があると思います。
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