【地震予知・前兆現象】2日連続でTECに強烈な異常が出現&気になる出来事~「防災意識を最大レベルに」~(11月7日)[No.0778]
東日本大震災(M9.0)の前にTEC(電離層の全電子数)に現れていた異常
本震直前に電離圏電子数の異常増加現象
地球の上空には電離圏と呼ばれる電子が広がる層が存在し、衛星通信にしばしば遅延や測定誤差をもたらす要因となっています。
電離圏は地震や火山、太陽フレアなどの自然現象やミサイル発射などの人為的事象によって影響を受けます。
電離圏電子数の観察によるマグニチュード8以上の巨大地震発生前の異常検出は、2011年東北地方太平洋沖地震の本震直前に電離圏電子数の異常増加現象が発見されて以降、注目され研究されてきました。
京都大学
2日連続でTECに強烈な異常が出現(11月7日)
昨日(6日)、TEC(電離層の全電子数)に表示レベルを振り切れる強烈な異常が日本列島全体に出現していましたが、本日(7日)も強烈な異常が出現しています。
これまでにも何度かお伝えしていますが、今年2月に表示スケールの変更があり、緑色以上になると強烈な異常と判断できるのですが、昨日も本日も表示レベルを振り切っている状態です。
昨日に掲載したように、地磁気の異常も凄まじいレベル(シビアストーム)になっていますが、TECにも最大レベルの異常が現れていると言って間違いないかと思います。
そして本日、次のような気象ニュースがありました。
東京都心で11月の過去最高気温 100年前の記録を更新
東京都心は日差しが戻って気温が上昇し、11月としての過去最高を100年ぶりに更新しました。
今日7日(火)の関東は寒冷前線の通過前に南から暖かな空気が流れ込み、朝から気温が高くなりました。
雨雲が東に離れて日差しが戻ったことで気温はさらに上昇し、東京都心では12時20分に27.5℃まで上昇しています。
昨日に続いて2日連続で最高気温が25℃以上の夏日になり、100年前の1923年11月1日に記録した11月の観測史上1位の気温を上回りました。
そのほか、横浜市や千葉市など関東南部で11月の歴代最高気温を更新した所が多くなっています。
ウェザーニュース
このニュースを見て、ピン!と来た方もいるかも知れません。
そうです、今から100年前の1923年は、関東大震災(推定規模M7.9)が発生した年です。
奇しくも、ちょうど100年前にも11月は非常に気温が高かったそうですが、100年前と同じなのは気温だけはありません。
10月下旬に掲載しましたが、関東や東海で『※狂い咲き』が起こっているとのご報告をいただいており、同様の現象が関東大震災前にも起こっていました。
※季節は外れの花が咲く現象。
今回の地磁気異常やTECに現れた異常に対応する大地震が関東で発生するかどうかは分かりませんが、防災意識を最大レベルに高めて、有事に備えておくことがベストな対応だと思います。
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