[海外の地震]台湾でM6.4の大地震が発生し、多くの建物が倒壊(2月13日更新)
2018/02/13
目次
台湾でM6.4の地震が発生
2月7日未明(日本時間)に、台湾でM6.4の地震が発生し、多くの建物が倒壊、犠牲者や負傷者が多数出るなど甚大な被害が発生しています。
震源は、台湾の東部に位置する花蓮(かれん)県でした。
震源近くでは震度7を記録し、激震が都市部を襲いました。
2月7日午後1時時点で、2名が死亡、219名が負傷、177名が行方不明となっています。
現地の状況(2月7日)
現地で撮影された写真がTwitterにアップされていました。倒壊した建物が写っています。
現在の状況(2月8日)
地震発生から1日以上が経ちましたが、依然として多くの方が行方不明となっています。
これまで9名の犠牲者、266名が負傷、62名が行方不明、避難者数は728人となっています。
震源から近い花蓮(かれん)県では、4棟のビルが倒壊し、行方不明者の捜索活動は難航しているとのことです。
また、余震も相次いで発生しており、M5.7の強い地震も発生しているとのことです。
生存率が急激に下がってしまう「発生後72時間」までに何とか全ての方が救助されることを願うばかりです。
日本から専門家チームを派遣
外務省は8日、専門家チーム計7人の台湾への派遣を決めたと発表した。同日午後に現地入りし、行方不明者の捜索、救助を支援する。
安倍晋三首相は同日、蔡英文総統に対してお見舞いのメッセージを送った。
東日本大震災で台湾から支援を受けたことに触れ、「台湾の困難に際し、日本としては必要な支援を何でも行いたいと考えています。既に警察や消防などの専門家チームの派遣を行ったところであり、捜索・救助活動を全力で支援する考えです」と伝えた。
首相官邸のフェイスブックには、中国語で「台湾加油」(台湾頑張れ)と書かれた安倍首相直筆のメッセージが掲載されている。
日本政府の素早い対応は素晴らしいと思います。優秀な日本の捜索チームが、一人でも多くの方を救出してくれることを願うばかりです。
現在の状況(2月13日) NEW!
行方不明者の捜索活動が終わった模様です。最終的に犠牲者数は16名、負傷者数は285名となっています。
犠牲になられた方のご冥福と、負傷された方のご回復を心より願っています。
また、倒壊した建物の解体作業が開始されたとのことです。
これから被災地の復興が進んでいくものと思われます。
台湾に思い寄せてくれた国、「日本」75.8%
台湾の民間調査研究機関は12日、東部・花蓮県を6日に襲った地震に関する世論調査結果を発表した。
台湾に最も思いを寄せてくれた国を問う設問では「日本」との回答が75・8%に達し、一番高かった。次は中国だが、1・8%にとどまった。
日本は安倍首相がフェイスブックで応援メッセージを手書きし、激励する動画を公表。外国として唯一、救助支援の専門家チームも派遣した。
台湾メディアは、東日本大震災時に受けた台湾の支援に報いようと、日本で募金など支援の輪が広がっていることを報じている。
もともと親日的であるうえ、こうした動きが高い評価につながったようだ。
親日国である台湾が大地震によって甚大な被害が発生したことに心を痛めている日本人は多いです。
寒い中、現地で捜索活動にあたっていた隊員の方々に、炊き出しで博多ラーメンを200食無料で提供したという日本人の方もニュースになっていました。
今後も日本と台湾が親交を深めていくことは間違いないと思われます。
困難な状況に陥った時に、助け合うことが出来る国があるということは本当に素晴らしいことだと思いますっ!
もし東京で同じ地震が起きたら
台湾の都市部を直撃した直下型の大地震。
もし同じように日本、特に東京でM7以上の都市直下型地震が発生すれば、これらの写真のように倒壊する建物が無数に発生します。
地震発生と同時に崩壊してしまうということは少ないと思われるので、揺れが収まったら、すぐに避難をすることが大切です。
その後は、なるだけ建物に戻らない近づかないことが大事です。
ボクたちが恩返しをする番
今回の台湾地震で被害に遭われた方々のご回復、不明の方々が一刻も早く救助されることを心から願っています。
台湾には親日の方が多く、東日本大震災の直後には「日本を支援しよう」という社会現象が起きていました。そして、総額200億円を超える寄付金、支援金、義援金が台湾から届きました。
今度はボクたちが台湾の方々に恩返しする番です。
Twitter上ではハッシュタグ「#台湾加油」がトレンド入りしています。「加油(ジャーヨ)(チャーヨ)」は中国語で「頑張れ」という声援を意味する言葉とのこと。
ただし、支援(しえん)金、義援(ぎえん)金、寄付(きふ)金を送る際には注意が必要です。
悲しいことに募金詐欺なども多いので、街頭募金よりも確実な公式サイトにて寄付をしたほうが良いと思います。
有名どころだと、
が思い浮かびます。
まだ、今回の台湾地震の支援金、義援金の送付先は作成されていないようですが、近いうちに設置されると思います。
義援金、支援金、寄付金の違い
■「寄付金」とは・・被災者支援活動をする団体(主にNPOや自治体)へのお金。このお金は公共道路や湾岸の復旧支援事業のために使用されることが多い。
■「義援金」とは・・被災者に直接渡されるお金。しかし、平等に渡すために事故からしばらく経ってから配布される。
■「支援金」とは・・被災地で活動を行う団体や機関(NPO・NGO)に対してのお金。
直接、お金を被災者の方々に届けたい場合は義援金ということになります。