【怪談祭り2022】プレイバック編~「顔の半分あたしじぁない」~(8月18日)[No.074]
「顔の半分あたしじぁない」
投稿者:616ばんさん
投稿日:2020年8月5日(水)
レオさん初めまして。霊感無いのにオカルト大好き、616ばんと申します。これはあたしじゃなく娘の話です。
親バカですが、娘は明るく正義感が強く、頑張り屋ですが、どこか繊細なところもあり、友達も多く彼氏も切れたこともない子でした。
そんな彼女が会社に入り、とても好きになった人と付き合い始めました。いつもはすぐ家に連れて来るのですが、その時はなかなか連れて来ませんでした。
社会人だからかな?と思っていたけれど、付き合い方も彼女らしくなく、自分をころし、理不尽なこと言われても尽くしていました。
それが重くなったのか彼氏から何度も別れ話があったみたいです。それでもすがり付いていたのですが、とうとう「最後の話し合いに行く」とある日の夕方出ていきました。
嫌な予感がしたので彼氏の電話番号を教えてもらっていました。
夜中まで起きて待っていたけど帰って来ないので、彼氏に電話したら「夕方別れた」とのこと。
そしたら朝方帰ってきました。それからの娘は明るく振る舞っていたけどどこか違い、家族とも距離がありました。
そんなある日、「これ見て、顔の半分あたしじぁない」と自撮り写真を見せられました。
確かに違和感があり、嫌な写真でした。
すぐ知り合いの霊感のある少女に視てもらったところ、「どこか変なとこ行かなかった?」と…
彼女が言うには、この人は山奥で男にふられ自死した人だったのです。聞くと娘は彼氏と別れたあと、山奥で一晩中泣いていたそうです。そして同調してしまったとのこと。
そして自分でできる浄霊を教えてもらいました。
朝、塩を肌身離さず身につけ、夜お風呂にいれて入る。
なるだけ楽しい事や楽しい話に入る。
そしてできるだけ家族と一緒に過ごす。
娘はそれをすぐさま毎日行いました。本当に薄皮をはがすということはこの事だと思うほど少しずつ変わっていきました。わからないほどに…
娘が言うには、「あの時はいつも誰かに見られているようだった」「みんなが笑っていても全然面白くなかった」「死にたくなってきたからこれはあたしじゃないと思っていた」「浄霊している間も一年間やればどうにかなる、してやる」と、持ち前の負けん気で頑張ったそうです。
今は普通のいつもの娘です。
何もできない家族でしたが、いつも娘の居場所になれる場所だけは取っとこうと思いました。悩んでる人が家族と一緒に解決できると良いですね。
長々とすみません。これからもこのサイトにお邪魔させてもらいます。ありがとうございました。
[この怪談は…ここまで……です…]