【命の旅立ち】伊達な姿~いつかまた彼岸で逢える~(9月18日)
伊達な姿
投稿者:たかなさん
投稿日:9月8日(水)
お悔やみ申し上げます。
私の兄は、四年前に自死しました。病気で体調を崩して、心も弱っていたようです。
母は誰にもその事を知らせたくないと言って葬儀もせず、妹の私にも2ヶ月以上隠していました。酷い。兄はどんなに両親を恨んでいるだろうと涙が止まりませんでした。
兄が亡くなった半年後、夢を見ました。
運転手だった兄が、車を運転して家に来ました。車から元気に降りて来た兄は、昔のように恰幅が良く、いつもの伊達な姿。生成りのスーツに黒いシャツといういでたちで現れ、私たちを見ると満面の笑顔で手を挙げました。
そこでハッと目が覚めたのです。さわやかな笑顔を見て、兄は私たちを恨んでいないんだと思い、嬉しくなりました。
それから数ヶ月して、父も兄の後を追うように亡くなりました。父は最期は歩けずに車椅子に乗っていましたが、兄が車で迎えに来てくれるから安心だなあって葬儀の時に思いました。
私が亡くなった時もきっと車で迎えに来てくれるでしょう。
大切な人の別れは辛いですし、何年経ったとしても悲しみが薄れる事はないかもしれません。
でも、いつかまた彼岸で逢えると思うと、いくばくかは苦痛も和らぐように私は感じました。
お兄様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
お兄様は自死という形を選択されたということで、筆舌に尽くし難いほどの苦悩を抱かれていたのだと思います。
生きとし生けるもの、いずれ必ず旅立つ時がやってきますが、病気や事故、自死も含め、その時がいつ訪れるのか、どのような形で訪れるのは生まれる前に決まっているよう(宿命)に思います。
限られた時間の中でボクたちは様々な経験をし、たくさんのことを学び、いつかは死ぬ行くのですが、お兄様の場合は自死を決断するに至る経緯を含めて、人生に課せられた「学び」だったのかも知れません。
たかなさんの夢に現れたお兄様は元気だった頃のお姿で、満面の笑みだったということで、きちんと成仏され、あの世からたかなさんをお元気だった頃のように見守っていらっしゃるのだと思います。
そして、いつの日かたかなさんが旅立つ時には、お兄様が豪華リムジンでお出迎えしてくれるのかも知れませんネっ!安全運転で思い出の地を回りながら、あちらへと連れて行ってくれると思いますっ!
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