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【怪談祭り2021】みなさんからの投稿~部活中に起きたちょっと怖い体験~黒魔術の実験~(7月26日)[No.003]

部活中に起きたちょっと怖い体験黒魔術の実験

茶道のイメージ写真

投稿者:さん
投稿日:7月22日(木)

レオさん、こんにちは。色々と大変でしたね、お疲れさまです。何はともあれ、不思探が再開して良かったです。

今年もいよいよ怪談まつりが始まりましたね。私自身の体験の他にも、聞いた話などでも色々あるので、載る・載らないは別として毎年ちょっとずつ応募してみますね。

今年の1つ目は、中学生の時に起きた部活中のちょっと怖い体験です…。

私は、演劇部か美術部があれば入りたかったけどなかったので、最初はテニス部かダンス部にしようかな~と思っていました。

でもテニス部だと日焼けが気になるので、じゃダンス部に…と思っていたのですが、お茶とお花の部活があって友達の見学について行ったら、お茶とお花の部活とは名ばかりの自由気ままな雰囲気がちょっと面白そうで、思わず友達と一緒にそのまま入部してしまったんです。

ちなみにもし予定通りダンス部に入っていたら、その1年後に、のちに誰もが知ってる有名大女優さんになる後輩が入ってきてたので、予定通りダンス部にしていたら某有名大女優さんが部活の後輩でした。

話がそれてしまいましたが、私の入った部活は一応、お茶やお花の練習もしてましたけど、めいめいで好きな事をしてる事も多くて、当時はまだ学校は土曜日にもあったので真夏の土曜日の午後などはエアコンをつけて昼寝とかもしようと思えばできてしまい、お湯が使えるのでコーヒーなんかも飲めたので、とても楽でした。

たまたま偶然でしょうけど、私を含めた部員が全員、旧家の出やちょっとした会社をやってるような家の子ばかりだったからか、部活というよりサロンなどと言われてましたが、部員は美人だったり可愛いのになぜか実は怖い話が好きな人が多く、特にK子ちゃんという子は当時人気の某アイドル似で男の子にも人気があったのに、なぜか付き合っても長続きしなかったんですが、とにかく怪談好きのオカルトマニアでウィジャボードがおしゃれなインテリアという感性の持ち主で、部屋がゴシックホラーの世界観だったので、そのギャップで怖がられてしまってたようです。

そのK子ちゃんがある日、「ねぇみんなで秘密結社ごっこしよーよ」などと言い出して、会員証やらお揃いのペンダントや指輪なんかを用意して、やりすぎ都市伝説みたいにみんなで語り合うのがメインでしたが、ある日K子ちゃんが「悪魔を召還する黒魔術の実験をしない?」などと言い出したので、「さすがにそれはちょっと…」と思い、みんなで顔を見合せて「白魔術なら良いけど…」と誰かが言ったら、「じゃウィジャは?」と言うのでウィジャもコックリさんみたいなモノだから、「変な事になったらヤダよね~」と困惑気味でいたら、「なら退行催眠は?前世がわかるかも知れないし…」と言うので、「それなら面白そうだし良いかも!」とみんなで合意して、誰が実験台になるかはクジ引きで決めました。

かけられる人はIちゃんという子で、私はかける方を引き当ててしまいました。

ちなみにIちゃんはのちに、あまり聞いた事がないので誌名は忘れてしまいましたが、大人になって漫画家デビューしたと噂で聞きましたが、この頃は部室の片隅でよく少女漫画タッチの怖い漫画を書いていました。

今は疎遠になってしまってるので、まだ漫画家を続けてるのかどうかはわかりませんけど、趣味で書いてたアマチュアだった頃は何回か漫画の登場人物のモデルをさせられてて、ゴシックホラーのヒロインっぽい顔だと褒められ、「じっと見られると吸い込まれそうな目が怖くて良い感じ…」「色が白いから吸血鬼とか幽霊も似合いそう」などとよく言われていました…。

で、そのIちゃんと私のコンビで、K子ちゃんの持って来た催眠術の本を参考に、催眠誘導に入ったのですが、最初は「本当にかかるのかな~」と半信半疑の見よう見マネみたいな感じで、周りで見てた子達も小声でクスクス…みたいな感じでしたが、しばらくするとシーンと静まり返り、だんだんとIちゃんが催眠状態に入った(?)っぽい感じがした、その時でした。

突然Iちゃんがカッと目を見開くと、中学生の女の子とは思えない凄い力で私の腕を掴んだので、少しよろけてしまいました。

するとIちゃんは立ち上がって、窓の方に向かってヨロヨロしながらフラフラと2、3歩くと、虚空を掴むようにして苦しそうに「…南、南へ行かねばならぬ…」と絞り出すように言うと、そのままその場にバタッと倒れ込んでしまいました。

みんなを驚かそうとしてふざけてる風には見えず、50~70歳くらいの老人に近いような男性のちょっとしゃがれたような野太い声でしたし、あんな声を演技で出せるはずもなく、目付きも鋭くなってて、ふだんのIちゃんとはまるで別人のような顔つきでした。

私も周りで見てた子達も、その場に倒れ込んでしまったIちゃんを必死でゆすったり、顔を叩いて名前を呼び続けましたが、息も鼓動もちゃんとありましたが、なかなか目を覚まさず、「どうしよう」「先生に言って救急車を呼んでもらおう」などと、パニックになりかけ始めた時に、Iちゃんがパチッと目を開けて、「えっ何?どうかした?…」と、催眠術中の事はまったく覚えてない様子でした。

そして、「ウーンなんか頭が重い」「なんかすごい長旅をしてきた気分」「疲れた」とは言ってましたが、少し経つとすぐ回復して、いつものように元気になりましたが、その時の事は何にも覚えてないとの事でした。

その後、特に何か変わった事はありませんでしたが、なんとなく方位磁石で調べてみたら、Iちゃんが何かに憑かれたようになってフラフラしながら向かって行こうとしてた窓の方角は南でした。

何だったのかは今でもわかりませんけど、ちょっと怖かったです。 

 

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[この怪談は…ここまで……です…]


 

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