【怪談祭り2020】みなさんからの投稿~旅館での出来事~(8月14日)[No.043]
旅館での出来事
投稿者:そらまめあずきなこさん
投稿日:8月12日(水)
日本海 蟹旅行での出来事です。
毎年同じ地域で色々な旅館に泊まっておりますが、この年は漁師さんが経営している旅館に泊まりました。
さすがに安価なのに料理の量がハンパなくお腹いっぱいになりました。仕事の休みが平日でこの日は誰も宿泊していませんでした。
部屋は小じんまりした感じで、腰高の出窓に障子があり、6畳位の部屋だったと思います。
友人が窓側で私が入口側に寝ることに。
夜中2時頃、窓に取り付けられている障子がガタガタと大きな音をたて揺れました。地震かと思い天井見ましたが、吊り下げ式の照明は揺れておらず、風で揺れてるのかとお互い思い、障子を手で押さえると止まりました。
暫くしてそっと手を離すと又大きくガタガタ揺れたので、友人が障子を少し開けると揺れが止まりました。
もう大丈夫かと思い眠りにつきました。
今日を振り返り、楽しかったな~と考えながら、左側にいる友人が旅行の手配してくれたな~とか、右側にいる…いや旅行は2人で来た…と思った瞬間!頭の中にイメージが入ってきました。
年齢は30前後の女性で、当時の私たちと同じ年頃。昭和初期、この宿に縁のある人。と、感じた瞬間に手が延びて来るのが分かったので、「あなたとは一緒にいれないから出ていって」と念じると気配が消えました。
次の日、友人に話すと彼女は何もなかったそうですが、窓を見たら開けることが出来ないはめ殺しの窓だったので、「障子が揺れるなんてあり得ない…」と怖がっていました。
嫌な気配ではなかったので、同じ年頃の私たちが楽しそうで仲間に入りたかったのではと思います。
[この怪談は…ここまで……です…]