【地震予知・前兆現象】ラドン数値の変動~「動きはかなり激しい」「引き続きM6クラス以上の地震発生に警戒」~(10月21日)[No.0963]
宏観異常現象(地震の前兆現象)
地震の前兆現象を「宏観異常現象(こうかんいじょうげんしょう)」と呼ぶことがあります。
地震雲や地震発光現象、地鳴り、原因不明の異臭(焦げた臭い、ガス臭)、動物の異常行動、植物に現れる異変、といった電子機器異常、勝手に電源が点いたり消えたりする等の家電製品の誤作動、テレビやラジオにノイズが入ったり、携帯やWiFiなどの通信に障害が起こるなどの電波障害などが挙げられます。
地震雲が発生する仕組み

[画像:imartより]
地震は地殻の変動によって発生しますが、揺れが発生する前には地殻の内部で摩擦や圧縮が起きて、地殻に含まれる石英(別名:水晶、クリスタル)に圧力が加わって電気が生じます。
この電気エネルギーが電磁波となって地上へ伝わります。そして電磁波は雲を形成することがあるので、それが様々な形の地震雲となって上空に現れるという説が最も有力です。
また、電磁波は磁界にも影響するので、磁界を感じ取れると言われている動物(イルカやクジラなど)が座礁する要因の一つといわれています。
地震雲が出現したりクジラが座礁したからといって、100%の確率ですぐに地震が起こるというわけではありませんが、地殻内部で何らかの異常が発生しているという予測は成り立ちます。
地震雲の種類、地震発生事例についてはこちらをご覧ください。
大気中のラドン濃度の変動と地震の関係
「ラドン」は、無色で無味無臭の気体。原子番号は86。元素記号はRn。
地震が起こる前には地殻内部に圧力がかかり、部分的に地殻の破壊が起こりますが、その際に地殻内部に閉じ込められていた「ラドン」が大気中に放出されます。
阪神・淡路大震災(M7.3)発生前、そして東日本大震災(M9.0)発生前に大気中のラドン濃度に大きな変動が出現していました。
必ずしも地震が起こる前に大気中のラドン濃度が上昇するわけではありませんが、ラドン濃度に変化が起きたら地震に要注意と考えて良いです。
地磁気の異常と地震との関連性

2011年3月1日の地磁気
地磁気とは地球の磁気のことで、時々磁場が大きく乱れること(磁場異常)があり、地磁気のグラフにも異常が現れます。
太陽から放出された荷電粒子による磁気嵐によるものと、地震を引き起こす断層由来の磁場異常があります。
東日本大震災(M9.0)が発生する10日前に、地磁気のグラフが激しく乱れていました。
「引き続きM6クラス以上の地震発生に警戒」(10月21日)
投稿者 :joyallzEQさん
投稿日 :10月19日(日)
場 所 :東京
コメント:ラドン数値の最高値が更新されました。
2025/10/17 18:00 測定値42
2025/10/18 19:00 測定値49
25時間に7の変動量
新月の影響が出ています。
引き続きM6クラス以上の地震発生に警戒。
新月10月21日21時25分
(追記)
ラドン数値に動きがありましたので報告です。
2025/10/18 19:00 測定値49
2025/10/19 10:00 測定値42
15時間に7の変動量
ラドン数値の動きはかなり激しい。
引き続きM6クラス以上の地震発生に警戒。
新月10月21日21時25分
いつもご報告ありがとうございます。この1ヶ月間の最高値を更新した直後に急落をしているとのことで、相変わらず変動はかなり激しい状態が続いている模様です。
そして、ここ最近の地震活動について、次のようなご投稿も届いています。
投稿者:渦のたまごさん
投稿日:10月17日(金)
レオさん、おはようございます。
今、トカラ列島、カムチャッカ半島の地震は(M4.5以上について)一日の発生数は減少してますが、
フィリピンで9月30日M7.0・10月10日M7.4
インドネシアで10月1日M6
パプアニューギニアで10月7日M6.6・10日M6.3
と、勢いがあります。
ここ数日ですが、揺れているな~と、ぶら下がりキョロちゃんを見ると揺れているのですが、Mが低いせいか速報に上がってきません。
防災科学技術研究所Hi-net高感度地震観測網でも、出ている時と出ていない時があります。
小さい地震が増加しているのかもしれません。
【10月16日の銚子付近M2.6と、房総半島東方沖M3】
篶颯さんが投稿されていたので、10月17日の根室半島沖M3.2のデータもついでに載せておきます。
渦のたまごさんから送っていただいた地震情報の画像ですが、丸い点一つ一つが地震の震源と規模(丸が大きいほど規模も大きい)を示しています。
そして、気になるのは全国的に見て関東エリアの地震が多いことです。
M5以上の強~大地震は発生してないものの、房総半島の周辺で地震が多発していることが画像から分かります。
また、本日(4日)早朝には、京都で気になる地震も発生しています。
この地震の震源は京都府北部で規模はM4.9でした。
過去10年遡ってこの場所での地震情報を見てみたら、今回の地震の規模は最大規模であり、今までM2~3クラスの地震しか発生していなかったことから、今回の地震はかなり異質な地震です。
そして、この地震の震源は深さ360kmとなっており、異常震域での地震(深発地震)です。
過去10年間の地震は、すべて深さ10km程度となっており、今回の地震がこれまでにはなかった地震であることは間違いないと思います。
全国的に地震活動は活発ですし、大気中のラドン濃度も6月中旬以降、これまでにはなかったレベルで激しく変動していますので、強~大地震の発生に備え、日本全国どこにいても防災意識をいつも以上に高めておいていただきたいと思います。
引き続き、ラドン濃度の変動と地震活動を注視していきます。
[このページはここまで ですっ!]