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【地震学】地震学者の卵、バシさんによるQ＆A～トカラの法則について～「過去の流れとして、トカラ列島の方で地震が多発すると…」「備えの方はしていただきたいと思います…」～(7月2日)[No.012]
バシさんについて
バシさんは現在、大学で地震学を専攻なさっています。
また、地震が起こる方向に向いている耳が押されるような地震体感が現れる時があるとのことです。
Q.トカラの法則について
投稿者：秋さん
投稿日：6月25日(水)
連日トカラで地震が数日以上止まっていません。
ネットでよくみる「トカラの法則」についてご見解をお願いします。
ヤフーニュース記事ではこのトカラの法則を否定する専門家の意見がありました。
これまでネットで多数の法則が言われてますが、いずれも時々当たるものが一人歩きしていているのを感じています。
投稿者：あきあきさん
投稿日：6月30日(月)
トカラの地震が最近とても多くて、静まる気配がないのですが、トカラの法則というものは本当にあるのですか？
A.「過去の流れとして、トカラ列島の方で地震が多発すると…」
回答者：バシさん
投稿日：6月30日(月)
秋さん、あきあきさんへ
ご質問ありがとうございます。お二方のご質問が同じでしたのでまとめて回答したいと思います。
お二方とも、トカラの法則についてのご質問でしたが、今現在では科学的に証明することができないため、法則があるとは言えず、またないとも言えないのが現状になります。(予兆の可能性がゼロではないため)
ただ、過去の流れとして、トカラ列島の方で地震が多発すると、他の地域でも地震が発生した例は多いですので、注意は必要ですね。
日本の地震活動については、今活発な時期になっていると思われるので、たとえ今回起こらなかったとしても日本は地震大国ですので、備えの方はしていただきたいと思います。
この10日間ほど、トカラ列島付近で地震が頻発(群発地震)していますが、トカラ列島での群発地震はこれまでにも度々発生しています。
そして、トカラ列島で群発地震が発生すると1ヶ月以内に大地震が発生するという『トカラの法則』があります。
これまでに発生した大地震は下記となっています。
2011年3月6日よりトカラ列島群発地震発生
↓
2011年3月11日に東日本大震災(M9.0 震度7)
2016年4月7日よりトカラ列島群発地震発生
↓
2016年4月14日に熊本地震(M7.3 震度7)
2016年12月8日よりトカラ列島群発地震発生
↓
2016年12月28日に茨城県北部地震(M6.3 震度６弱)
2021年4月9日よりトカラ列島群発地震発生
↓
2021年5月1日に宮城県沖地震(M6.8 震度5強)
上記のほかにも、「鳥取県西部地震(M7.3 震度6強)」、「十勝沖地震(M7.1 震度6弱)」、「大阪北部地震(M6.1 震度6弱)」などがあり、トカラ列島で地震が続いた後、1ヶ月以内に大地震が発生していることが多いのです。
しかし、バシさんがおっしゃっているように、科学的証明に裏付けされた法則ではありません。
『トカラの法則』以外にも『ニュージーランド地震の法則』や『茨城県沖地震の法則』などがありますが、いずれも科学的に実証されたわけではなく、過去の地震発生事例から「大地震が発生する傾向がある」というものです。
ですので、科学的に実証されていなくても、大地震の発生に備えることが大切です。
今回のトカラ列島付近を震源とする群発地震は6月21日から始まっていますので、今回も『トカラの法則』通りに大地震が発生すると仮定したら、7月21日までに日本のどこかでかなりの規模の地震が発生する可能性があります。
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