【地震予知・前兆現象】ラドン数値の変動~「台風22号通過後M7クラスの地震発生に警戒」~(10月8日)[No.0960]
宏観異常現象(地震の前兆現象)
地震の前兆現象を「宏観異常現象(こうかんいじょうげんしょう)」と呼ぶことがあります。
地震雲や地震発光現象、地鳴り、原因不明の異臭(焦げた臭い、ガス臭)、動物の異常行動、植物に現れる異変、といった電子機器異常、勝手に電源が点いたり消えたりする等の家電製品の誤作動、テレビやラジオにノイズが入ったり、携帯やWiFiなどの通信に障害が起こるなどの電波障害などが挙げられます。
地震雲が発生する仕組み

[画像:imartより]
地震は地殻の変動によって発生しますが、揺れが発生する前には地殻の内部で摩擦や圧縮が起きて、地殻に含まれる石英(別名:水晶、クリスタル)に圧力が加わって電気が生じます。
この電気エネルギーが電磁波となって地上へ伝わります。そして電磁波は雲を形成することがあるので、それが様々な形の地震雲となって上空に現れるという説が最も有力です。
また、電磁波は磁界にも影響するので、磁界を感じ取れると言われている動物(イルカやクジラなど)が座礁する要因の一つといわれています。
地震雲が出現したりクジラが座礁したからといって、100%の確率ですぐに地震が起こるというわけではありませんが、地殻内部で何らかの異常が発生しているという予測は成り立ちます。
地震雲の種類、地震発生事例についてはこちらをご覧ください。
大気中のラドン濃度の変動と地震の関係
「ラドン」は、無色で無味無臭の気体。原子番号は86。元素記号はRn。
地震が起こる前には地殻内部に圧力がかかり、部分的に地殻の破壊が起こりますが、その際に地殻内部に閉じ込められていた「ラドン」が大気中に放出されます。
阪神・淡路大震災(M7.3)発生前、そして東日本大震災(M9.0)発生前に大気中のラドン濃度に大きな変動が出現していました。
必ずしも地震が起こる前に大気中のラドン濃度が上昇するわけではありませんが、ラドン濃度に変化が起きたら地震に要注意と考えて良いです。
地磁気の異常と地震との関連性

2011年3月1日の地磁気
地磁気とは地球の磁気のことで、時々磁場が大きく乱れること(磁場異常)があり、地磁気のグラフにも異常が現れます。
太陽から放出された荷電粒子による磁気嵐によるものと、地震を引き起こす断層由来の磁場異常があります。
東日本大震災(M9.0)が発生する10日前に、地磁気のグラフが激しく乱れていました。
「台風22号通過後M7クラスの地震発生に警戒」(10月8日)
投稿者 :joyallzeqさん
投稿日 :10月6日(月)、7日(火)、8日(水)
場 所 :東京
コメント:ラドン数値の動きがありましたので報告です。
2025/10/03 05:00 測定値40
2025/10/04 00:00 測定値33
19時間に7の変動量
ラドン数値下降中
2025年10月05日00時21分
福島県沖 M5.7 最大震度4
2025/10/05 23:00 測定値29
2025/10/06 22:00 測定値36
23時間に7の変動量
ラドン数値上昇中
満月の影響が出ている模様。
M6クラスの地震発生に注意。
(追記)
連投ですいません。38までラドン数値は上昇です。
2025/10/05 23:00 測定値29
2025/10/06 23:00 測定値38
24時間に9の変動量
2025/10/07 01:00 測定値36
ラドン数値急上昇
M7クラスの地震発生に警戒。
(追記)
ラドン数値に動きがありましたので報告です。
2025/10/07 02:00 測定値38
2025/10/08 16:00 測定値44
38時間に6の変動量
動きはゆっくり。ただし4か月ほど国内でM6以上の地震が発生していないので注意。
台風22号通過後M7クラスの地震発生に警戒。
いつもご報告ありがとうございます。
6日(月)にjoyallzeqさんにお送りしたメールでも書いたのですが、この3ヶ月以上続いている激しく大きい変動は、南海トラフ巨大地震や首都直下地震などの前兆なのではないかと思えてなりません。
阪神・淡路大震災(M7.3)や東日本大震災(M9.0)が発生する前にもラドン濃度に大きな変動が現れていたとされており、この3ヶ月ほど続いている変動がこれまでには見られなかったレベルなので、カムチャッカ半島でM8クラスの巨大地震やM7クラスの大地震が発生しているものの、その後も変動が収まっていないことを考えると、南海トラフ巨大地震や首都直下地震などの前兆なのではないかと思えてならないのです。
今回、joyallzeqさんが台風通過後の大地震を予測なさっていますが、台風と大地震の関連性については次のような研究結果もあります。
大地震は台風の後にやってくる、米大研究
ハイチや台湾で、台風やハリケーンが大地震を誘発した証拠を確認したとの研究結果を、米大の研究チームが8日、発表した。
米マイアミ大学(University of Miami)のシモン・ウドウィンスキ(Shimon Wdowinski)准教授(海洋地質学・地球物理学)とフロリダ国際大学(Florida International University)の研究チームは、過去50年間に台湾とハイチで発生したマグニチュード(M)6.0以上の大地震についてデータを分析。
地震発生前の4年以内に被災地が激しい豪雨を伴う大型熱帯低気圧に見舞われていることを確認した。
(中略)
研究チームでは、活断層を上から抑えていた地表の地盤が、豪雨や土砂崩れで押し流され、重みが取り除かれたために地震が誘発されるとの仮説を立てている。
ただ、この仮説が当てはまるのは、雨水で大量の土砂が押し流されやすい山地などの斜面に断層帯がある場合に限られる。
AFP
地震予知でお馴染みの幌筵(パラムシル)さんの調査でも、M6後半~M8クラス、震度6以上の大地震が台風通過後に発生していた事例がいくつもあるとのことで、『台風通過後の法則』を提唱なさっています。
そして現在、台風22号が日本列島に向かって進んでいます。
台風22号が日本列島から離れるのは明日(9日)ですから、通過後1週間くらいは警戒期間となりそうです。
兎にも角にも、日本全国どこにいても防災意識をいつも以上に高めておいていただきたいと思います。
引き続き、ラドン濃度の変動を注視していきます。
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