【気になる情報・前兆現象】南海トラフ巨大地震について~「地震の記録を調べたところ、日向灘地震と南海地震M8級が数年差を含めて同時期に起きたという記録はない」~(8月11日)[No.0250]
南海トラフ巨大地震について(8月11日)
投稿者:とをりすがりさん
投稿日:8月9日(金)
日向灘地震が起きたので、日向灘地震と南海地震M8級、沖縄方面の地震の記録を調べたところ、日向灘地震と南海地震M8級が数年差を含めて同時期に起きたという記録はないようです。
逆に、日向灘地震と沖縄方面の地震の方が数年差で起きています。
1498年6月30日(7月9日)(明応7年6月11日)
日向灘地震(M7~7.5)
↓(107年後)
1605年2月3日(慶長9年12月16日)
慶長地震(南海トラフ)
1662年10月31日(寛文2年9月20日)
外所地震(日向・大隅地震)(M7.2~7.5)
↓(2年後)
1664年(尚質王17年)
琉球鳥島で地震
↓(43年後)
1707年10月28日(宝永4年10月4日)
宝永地震(南海トラフ)
1769年8月28日(明和6年7月28日)
日向・豊後・肥後で地震(M7.2又はM7.4)
↓(85年後)
1854年12月24日(嘉永7年11月5日)
安政南海地震(南海トラフ)
1899年(明治32年)11月25日
日向灘で地震(M7.1、M6.9)
↓(10年後)
1909年(明治42年)8月29日
沖縄本島付近で地震(M6.2)
1923年(大正12年)7月13日
九州地方南東沖で地震(Mj7.3)
↓(4年後)
1926年(大正15年)6月29日
沖縄本島北西沖で地震(Mj7.0)
1926年(大正15年)8月7日
宮古島近海で地震(Mj7.0)
1931年(昭和6年)11月2日
日向灘で地震(Mj7.1)
↓(74年後)
1938年(昭和13年)6月10日
宮古島北西沖で地震(Mj7.2)
1939年(昭和14年)3月20日
日向灘で地震(Mj6.5)
1941年(昭和16年)11月19日
日向灘で地震(Mj7.2)
↓(5年後)
1946年(昭和21年)12月21日
南海地震(南海トラフ)
↓(1年後)
1947年(昭和22年)9月27日
与那国島近海で地震(Mj7.4)
↓(11年後)
1958年(昭和33年)3月11日
石垣島近海で地震(Mj7.2)
1961年(昭和36年)2月27日
日向灘で地震(Mj7.0)
↓(5年後)
1966年(昭和41年)3月13日
与那国島近海で地震(Mj7.3)
1968年(昭和43年)4月1日
日向灘地震(Mj7.5)
1984年(昭和59年)8月7日
日向灘で地震(Mj7.1)
1987年(昭和62年)3月18日
日向灘で地震(Mj6.6)
1997年(平成9年)5月13日
鹿児島県北西部地震(Mj6.4)
↓(45年後)
2001年(平成13年)12月18日
与那国島近海で地震(Mj7.3)
↓(1年後)
2002年(平成14年)3月26日
石垣島近海で地震(Mj7.0)
↓(8年後)
2010年(平成22年)2月27日
沖縄本島近海で地震(Mj7.2)
もちろん、南海地震M8級が起きないという証拠もないので、パニックにならずに準備を見直してください。
これは、非常に興味深い調査結果です。
「日向灘での大地震が南海トラフでの巨大地震発生を誘発して引き起こす可能性がある」というのは一般的にも知られていますが、とをりすがりさんの調査データを見ると、日向灘で大地震が発生してから間もなくして(数年以内に)南海トラフで大地震が発生したのは、1946年に発生した『南海地震』のみで、他は発生までに数十年の期間があります。
そして、とをりすがりさんがおっしゃっているように、日向灘で大地震が起こると、それから間もなくして、沖縄地方で大地震が発生しているケースがかなり多いです。
この調査結果で、現在の緊張状態から少しホッと出来る方も多いのではないでしょうか。
しかし、見方を変えると、1968年・1984年・1987年の日向灘地震後に沖縄地方でも南海トラフでも大地震は発生していないので、南海トラフから琉球海溝にかけてのフィリピン海プレート境界に相当な歪エネルギーが蓄積されているとも考えられます。
そして、サイクル的に次の南海トラフでの地震は巨大な規模(超巨大地震)になることも予想されています。
ですから、今回の調査データで気を抜くのではなく、引き続き、防災意識をしっかりと高めて暮らし、南海トラフ巨大地震の発生に備えておくこと、被災した場合のことを考えて備えておくことが大切だと思います。
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