【地震の前兆現象】関東(東京)に気がかりな地震雲が出現~「明らかに飛行機雲ではないと思います」&TECの異常~(2月13日)
目次
東日本大震災(M9.0)の前にTEC(電離層の全電子数)に現れていた異常
本震直前に電離圏電子数の異常増加現象
地球の上空には電離圏と呼ばれる電子が広がる層が存在し、衛星通信にしばしば遅延や測定誤差をもたらす要因となっています。
電離圏は地震や火山、太陽フレアなどの自然現象やミサイル発射などの人為的事象によって影響を受けます。
電離圏電子数の観察によるマグニチュード8以上の巨大地震発生前の異常検出は、2011年東北地方太平洋沖地震の本震直前に電離圏電子数の異常増加現象が発見されて以降、注目され研究されてきました。
京都大学
地震雲が発生する仕組み
地震は地殻の変動によって発生しますが、揺れが発生する前には地殻の内部で摩擦や圧縮が起きて、地殻に含まれる石英(別名:水晶、クリスタル)に圧力が加わって電気が生じます。
この電気エネルギーが電磁波となって地上へ伝わります。そして電磁波というのは雲を形成するので、それが様々な形の地震雲となって上空に現れるという説が最も有力です。
また電磁波は磁界にも影響するので、磁界を感じ取れると言われている動物(イルカやクジラなど)が座礁する要因の一つといわれています。
地震雲が出現したりクジラが座礁したからといって、100%の確率ですぐに地震が起こるというわけではありませんが、地殻内部で何らかの異常が発生しているという予測はできます。
地震雲の種類についてはこちらをご覧ください。
関東(東京)に気がかりな地震雲が出現&TECの異常~(2月13日)
投稿者 :のぼるさん
日 時 :2024年2月11日
場 所 :東京都 練馬区
コメント:お久しぶりです。お元気そうで何よりです。毎日欠かさず拝見してます。
雲事態太いですし、明らかに飛行機雲ではないと思いますがぁ…東京練馬から西部方面です。
東京は午後から雷注意報が出てますが、雲の隙間からの夕日で雲事態オレンジ色してます。
以前にのぼるさんからはTEC(電離層の全電子数)の異常についてご投稿をいただいていました。
ここ最近、TECの異常について続報がないので異常が収まったのかとお考えの方も多いと思いますが、相変わらず、TECには異常が続いています。
こちらが本日(13日)のTECです
TECの異常が始まったのが2022年2月でしたから、丸2年も異常が続いていることになります。
この2年間で表示スケールが変わったりしている(緑色より上になると異常)のですが、このように表示スケールを振り切るくらいの異常が相変わらず生じています。
あまりにも長期に渡っているので、TECの異常については要所要所でお伝えしていきたいと思います。
そういえば、掲載をしていなかったのですが、能登半島地震(M7.6 最大震度7)が発生する前にTECに次のような異常が現れていたようです。
投稿者:にゃんころりんさん
投稿日:1月2日(火)
新年早々、北陸での地震が起こり驚いてます。なにか前兆とかなかったのか調べてたら、地震の数時間前にGPSマップの擾乱指数が画像のように赤くなってました。
今後の参考になるのではないかと送ってみました。
能登半島地震の数時間前に北陸地方だけにピンポイントで異常が現れていたようです。
やはり、大地震が起こる前に地殻内部で生じる電磁波が電離層に作用してこのような異常が出現するのかも知れません。
にゃんころりんさん、貴重な情報ありがとうございます。もし、また同様の異常が出現したら画像と共にご投稿をいただけるとありがたいです。
そして、のぼるさんから送っていただいた写真に写っている雲ですが、パッと見は飛行機雲のように見えたのですが、拡大してみたら飛行機雲ではなさそうです。
夕日が当たって光っているのではっきりとは分からないのですが、地震雲のような「うねり」が生じた雲の様に見えます。
かなり太かったとのことですし、これは「帯状形(おびじょうがた)地震雲」なのかも知れません。
「竜巻形(たつまきがた)地震雲」のようにグルグルと回転をしているようにも見えます。
帯状形地震雲は2016年に発生した熊本地震(M7.3 最大震度7)の時にも出現していましたので警戒が必要です。
先に掲載したように、関東での地震は篶颯さんやリミットさんも感じ取られているので、地震が続く能登半島周辺だけでなく、関東エリアもかなり危険度が高まっていそうです。
引き続き、全国各地の前兆現象を注視していきます。
[このページはここまで ですっ!]