【気になる情報・前兆現象】神戸で発光現象&爆発音~1995年の阪神・淡路大震災(M7.3 震度7)の前にも~(6月18日)[No.0226]
宏観異常現象(地震の前兆現象)
地震の前兆現象を「宏観異常現象(こうかんいじょうげんしょう)」と呼ぶことがあります。
地震雲や地震発光現象、地鳴り、原因不明の異臭(焦げた臭い、ガス臭)、動物の異常行動、植物に現れる異変、といった電子機器異常、勝手に電源が点いたり消えたりする等の家電製品の誤作動、テレビやラジオにノイズが入ったり、携帯やWiFiなどの通信に障害が起こるなどの電波障害などが挙げられます。
地震雲が発生する仕組み
地震は地殻の変動によって発生しますが、揺れが発生する前には地殻の内部で摩擦や圧縮が起きて、地殻に含まれる石英(別名:水晶、クリスタル)に圧力が加わって電気が生じます。
この電気エネルギーが電磁波となって地上へ伝わります。そして電磁波は雲を形成することがあるので、それが様々な形の地震雲となって上空に現れるという説が最も有力です。
また、電磁波は磁界にも影響するので、磁界を感じ取れると言われている動物(イルカやクジラなど)が座礁する要因の一つといわれています。
地震雲が出現したりクジラが座礁したからといって、100%の確率ですぐに地震が起こるというわけではありませんが、地殻内部で何らかの異常が発生しているという予測は成り立ちます。
地震雲の種類、地震発生事例についてはこちらをご覧ください。
神戸で発光現象&爆発音(6月18日)
投稿者:かずさん
発生日:2023年6月15日
場 所:兵庫県 神戸市
コメント:こんにちは。毎日のようにこちらのサイトを拝見しております。
もう皆さんからのご報告が届いているかもしれませんが、6月15日の夜、神戸で発光現象が確認されたそうです。
神戸の夜空に発光現象 雲の周辺が赤っぽく、雷鳴聞こえず
15日午後9時前後、神戸市内で空に浮かぶ雲の周辺が赤っぽく発光する現象が見られた。
一見、落雷のようだが、光った後、何秒たっても雷鳴は聞こえてこない。
雲の間で放電が起きる「雲放電」だろうか、1分間に数回、瞬くように明滅した。
この現象は、西から東に向かって少なくとも30分間は続いていた。
神戸新聞NEXT
地震予知能力のある方たちが警告をされていることですし、大変気になりました。大地震の前兆でなければよいのですが。
これは非常に気がかりな現象です。
雷鳴がしていなかったということで雷でないことは確かのようです。
そして、謎の発光現象は1995年に発生した阪神・淡路大震災(M7.3 震度7)や1923年に発生した関東大震災(推定規模M7.9)の前に確認されていました。
また、最近では海外(メキシコ)でも大地震時に発光現象が発生して、話題になっていました。
発光現象が生じるメカニズムは次のようになっています。
発生メカニズムについてさまざまな説が登場したが、フロイント氏の研究チームが岩石の電荷に注目するまで決着は付かなかった。
同氏によるとまず、「力が加わった玄武岩や斑れい岩に、電荷の“充電スイッチ”が入る」という。
(中略)
「電荷は結合して一種のプラズマのような状態になり、猛スピードで移動し、地表ではじけて空中放電を起こす。これが色鮮やかな光の正体だ」
フロイント氏の説明によると、世界中で発生する地震で、発光の条件が揃うケースは0.5%未満だという。比較的まれな現象というのも頷ける。
「タイミングや場所もそれぞれ異なる。大地震の数週間前に発生する場合や、実際に揺れている最中に光ることもある。また、震央から160キロ離れた地点で観測された記録も残っているそうだ」
フロイント氏の研究チームは、世界規模の地震予知システムの開発に取り組んでいる。今回の研究を基に、発光現象も予知の指標の1つとして組み込まれることになるという。
「特徴的な発光現象が3つ、4つと続いたら、地震が発生する可能性が高いといえるだろう。頻繁に目撃できる訳ではないが、もし突発的に光った場合には十分注意してほしい」
ですので、もし今回の謎の発光現象が地震の前兆だとすると、再び神戸周辺エリアで大地震が発生する可能性が考えられます。
そして、5月上旬にも神戸で非常に気がかりな現象が起こりました。
※5月にたくさんの読者さんからご報告をいただいていましたが、掲載する時間が取れずに掲載を見送らせていただいていました。申し訳ありません。
「大きな揺れが」「爆発音がした」深夜に通報が20件以上
3日午後10時過ぎ、神戸市垂水区を中心に「地震があった」「地鳴りがする」「爆発音がした」などの通報が相次いだ。
気象庁のホームページや大阪管区気象台によると、同9時58分と10時29分に、大阪湾に面した同区沿岸部を震源地として震度1未満の地震があった。震源の深さは約10キロという。
兵庫県警垂水署や神戸市消防局によると、3日午後10時10分ごろから、110番や119番が少なくとも20件以上入ったといい、住民から「大きな音や揺れが2度あった」などの問い合わせが寄せられた。
神戸新聞NEXT
震度1以下の地震で爆発音はしないので、やはり神戸の地下地盤で何らかの異変が起きているのではないかと思います。
そして、大地震が起こる前兆の一つに、原因不明の爆発音があり、爆発音も発光現象と同じく阪神・淡路大震災や関東大震災が起こる前にも確認されていました。
関東大震災が起こる数ヶ月前から、関東地方で「ドーン、ドーン」と鳴り響く、大砲のような音が海の方から聞こえてきたという話があります。
また、阪神・淡路大震災が起こる前には、神戸市内で今回のように爆発音のような音が轟いていたとのことです。
他にも、2009年に発生した駿河湾地震(M6.5 最大震度6弱)の1週間ほど前から大砲のような音がしていたという情報があります。
大地震が起こる前になぜ爆発音が生じるのか、原理などは解明されていませんが、過去にこれだけ前兆現象があったということは、非常に気がかりな現象が再び起こっていると言えます。
ですので、神戸周辺エリアにお住まいの方は、大地震の発生が近いものと受け止めて、今のうちに被災した場合を想定した備えを行っておいていただきたいと思います。
引き続き、全国各地の前兆現象を注視していきます。
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