【怪談祭り2022】プレイバック編～子どもの足音～(8月25日)[No.090]

先日、石の話を掲載頂き、ありがとうございました。今回は旦那とその弟の話をしたいと思います。

旦那は霊感は無いと思いますが、幼少期に虹色のトカゲを見たり（それ以来見ていないし、ネットや図鑑にも載っていない）、祖母の通夜では「祖母が居た」と言ったりしていました。

弟の方が不思議体験が多いです。弟も祖母の通夜では「祖母がいた」と言って、二人で同調していました。

今から8年程前の深夜のことです。

旦那はふと目が覚めました。ふすま一枚隔てた隣の部屋からチンドン屋の様な「チン」「ドン」「シャラン」（山伏？が持っている杖に鈴の様なものがついた様な音）と言う音が鳴り、行列がやってくる感じを受けました。

誰だろうとふすまを開けようとしましたが、「これはヤバい」と思って、開けるのを止め、布団に潜り込んだそうです。

すると、目の前に真っ黒い顔＆長髪の女性（長髪なので女性と思ったそう）が現れ、首を絞められたとのこと。

そして、その女性の髪は天井いっぱいに広がりうねっていたそうです。首を絞められてもがいていると、パッと女性が消え、動けるようになったそうです。

急いで立ち上がりましたが、怖さのあまり全身鳥肌が立ち、体が冷えていたそうです。

この出来事を隣の部屋で本を読んでいた弟に話しましたが、そのような音は何も聞こえなかったとのこと。

弟は地方の旅館で住み込みのバイトをしており、夏休みで我が家に滞在していました。

旦那の話を聞いた弟は、今回の滞在期間中一人で家に居て昼寝をしていたら、周りを走る子どもの足音が聞こえ、うちの長男だと思ったそうです。

しかし、その瞬間に金縛りに合い、「違う！」と思ったとのこと。その足音が部屋から出ていくと、金縛りが解けたと言う話を旦那にその時初めてしました。

そして、翌日旦那は全身筋肉痛になり、弟は仕事先の旅館へ戻って行きました。

その後は何もありませんが、「子どもの足音」については、私たち夫婦は弟が旅館から連れて帰って来たのだろうと思っています。

行列と黒髪の女性に関しては、視える方に聞いてみたところ、「たまたま霊道とつながってしまったのだろう」とのことでした。