【怪談祭り2022】プレイバック編~「サイレンが鳴り、金縛りになり、幽体離脱が始まる」~(8月19日)[No.078]
「サイレンが鳴り、金縛りになり、幽体離脱が始まる」
投稿者:キキさん
投稿日:2020年8月4日(火)
私が20歳の頃、30年くらい前の話です。
その頃、人間関係で疲れていて、ふと住んでいたマンションのベランダから「飛び降りたい!(4階です)」と思い身を乗り出したのですが、死ぬ事への恐怖で飛び降りる事は出来ませんでした。
そしてその晩、寝てる時にふと違和感があって目が覚めたのです。
右足だけが宙に浮いてる!一体何が起こっているのだろう…あまりの怖さに身体中が震えました。右足だけが幽体離脱してたのです。
そしてそれからは、毎晩の様に金縛りと幽体離脱が始まりました。
寝ている時に必ず救急車か消防車のサイレンが鳴り、金縛りになり、幽体離脱が始まるのです。
きっと、死にたいとベランダで飛び降りをしようとした時に浮遊霊に憑かれてしまったのだと思います。
段々と寝るのが恐怖になっていました。
その頃、妹と住んでいたので、ある晩一緒に寝て欲しいと頼み、妹の部屋に布団を敷き隣で寝ました。
そしてその晩は私の恐怖体験の中でも一番くらいの体験をしてしまうのです。
いつもの様に金縛りが始まり、幽体離脱するのかと思っていたら、物凄い力で布団を持ち上げられたのです。
何が起こっているのだろう!?と必死で横目を開けて見たら…
無数の手が!!
肘から下の手が、何十本、何百本あったか分かりません。色んな手という手が布団ごと私を持ち上げ、私の部屋まで戻そうとするのです。
何度も妹の名前を泣きながら呼ぶのですが気づいてはくれません。
「私は一体どうなるんだろう、この無数の霊たちに取り殺されるのか、無念…」と、恐怖と闘い、気づけば朝になっていました。
その後、脳の病気になってるのではないかと両親に心配され、大学病院の脳神経外科に半ば無理矢理連れて行かされ検査を受けましたが、異常なしでした。(当然ですよね。)
でも、それからは少しずつ金縛りも幽体離脱も少なくなって行き、50歳過ぎた今では1年に1度、金縛りになるくらいです。
[この怪談は…ここまで……です…]