【怪談祭り2022】プレイバック編～アパートにまつわる、ちょっと怖い話～(8月19日)[No.077]

今日はずっと前に１人暮らししてたアパートにまつわる、ちょっと怖い話を投稿させていただきます。

20代の頃に何となく１人暮らしに憧れて、１人でアパートで暮らしてた時期がありました。

住んでたアパートは、山の斜面を階段上に削って作った住宅地の中にあり、そこはお金持ちの豪邸の立ち並ぶエリアでしたが、その中にポツンと一件だけアパートがあって、父方の叔母の家がすぐ上の段にあり、叔母の家のリビングから良く見える位置だったんで、知り合いの不動産屋さんのオススメでそこを借りる事になりました。

で、叔母が「私の姪なの」と近所の方々に紹介してくれたおかげで、近所の方々にも良くしてもらい、高台なので眺めも良くて外を眺めながらお茶やワインを楽しんだり、優雅に１人暮らしを満喫していました。

その後に結婚が決まり、退去する事になったのですが、その頃から異変(怪奇現象)が始まりました。

今まで、そういった事は一切なかったのに、たとえば視線を感じてふと振り返ると、前に博物館のお土産コーナーで買ってきたテディベアとなぜか目が合い、最初は気のせいかと思いましたが、そのテディベアと何回も目が合うようになって不気味だったため、気に入ってたのに処分してしまいました。

他にも、夜中にトイレに起きたらトイレ内に黒い影が舞っていたのを見たり、寝ている時に息苦しくなりハッと目が覚めたら、歪んでいて顔はハッキリしないながら首から上だけの、人らしき映像みたいのがボーッと浮かび上がって見えたりなどしました。

私はプチ霊感があるので、何かいれば何となくわかるし、借りる時にはモチロン、今まで住んでて何も嫌な感じがなかったのに、退去する直前になって急に頻繁に怪奇現象が起こるようになったんで変だなとは思ってましたが、その後すぐに退去してしまったため、そんな事はすっかり忘れてしまっていました。

ですが、それから月日は流れ、つい最近になってからその理由が何となくわかってしまったんです。

某有名事故物件公示サイトが話題になってた時期がありましたが、どんなもんなのかと前に閲覧してた時に、「そういえばあのアパート…」とふと思い出し、何となく前に住んでたアパートを見てみたところ、何と炎マークが付いていました…。

「えっ！？…」、不動産屋さんは何にも言わなかったし、何かいたら借りる前に気付きそうですが、「あそこ事故物件だったの！？…」と、コメント欄を開いてみたら、私が退去した翌年に死因などの詳細は不明ですが、“腐乱死体が発見された…”と書いてありました…。

ちなみ私が退去したのは年末の１２月で、私が退去した翌年の何月かまではわかりませんでしたが、翌年に同じアパートの住人だった方のご遺体が腐乱した状態で見つかったという事なので、あまり考えたくはありませんが、これはあくまでも私の想像で仮説ですけど、私が退去する少し前の怪奇現象が頻発した時期に亡くなったんじゃないかと…。

私は、叔母や近隣の方々とは交流がありましたが、同じアパートにどういう方が住んでたのかは良く知りませんでした。

でももし私の仮説が合っているとすれば、もしかすると同じアパート内の住人のどなたかが部屋で１人で亡くなってしまって早く発見して欲しかったのかなぁ…と。

もしそうだったとしたら、気づいてあげられなくてゴメンナサイって感じです…。