【怪談祭り2022】プレイバック編～日本屈指の最怖心霊スポット「旧犬鳴トンネル」で～(7月17日)[No.028]

日本屈指の最怖心霊スポットと噂されている「旧犬鳴トンネル」での３０年以上前の昔ばなしです。

生まれも育ちも福岡で、当時福岡に在住していました。ある冬の土曜日、当時あった野外スケート場に友人と男女４人でスケートをしに行った帰りのこと。

当時から有名な心霊スポットで、白いセダンで旧トンネルに行った帰りには事故が起きるとかボンネットに血の手形がついているなど噂は沢山ありました。

実際に帰りに事故で亡くなった人も出ていました。

スケート場から旧トンネルまでは近いし、怖いもの見たさで行こうとなりました。

新道と新トンネルが随分前に開通しているので、利用するのはほとんどいなく、夜に暴走族か心霊スポットに遊びに来る人がいるくらいでしたし、トンネル内部や周辺も荒れ放題でした。

夕方17時くらいでしたが冬の日暮れは早く、街灯もないのであたりは真っ暗。他には誰もいないしゆっくりと友人の車でトンネル内に進入していきました。

何も起こらなくて安心してトンネルの真ん中あたりを過ぎたころに、後方向で上部から空き缶を落としたような「カコーン」という音が響きました。

みんなで後ろを振り向きましたが、私たちの乗っている車以外はいません。

顔を見合わせて「これはやばい」と言って、スピードを上げて脱出しようとしたところ、トンネルを出る前にもう一度「カコーン」と音がなり完全に全員ビビッてしまいました。

出たところで一旦車を止めて後部を見ましたが、やはり誰もいませんでした。

流石に、気味悪く帰りに塩でお清めしました。

どうにか事故なども起きずに無事帰りましたが、あの時の聞いた音はなんだったんだろうかといまだにおもいます。

それ以来、心霊スポットと呼ばれる場所は行ったことはありません。

その後、事件が起こったりして、旧トンネルの入り口はコンクリートのブロックで覆われてしまいましたが、相変わらず暴走族や怖いもの見たさに来る人たちで治安もよくなく、今ではそこに向かう旧道も柵で封鎖されて行けなくなってしまいました。

某TV番組でも紹介されたときに、霊能者の宜保愛子さんが危険を察知し収録を中断されたのを見ていてやはりそのような場所だったんだ、あの時何も起こらなくて良かったと思いました。