【地震予知・前兆現象】ラドン数値の変動~「数値は29まで上がりました」「茨城県沖(M5.8 震度5弱)のときと比べるとかなりゆっくり上昇」~(6月7日)[No.0539]
大気中のラドン濃度の変動と地震の関係
「ラドン」は、無色で無味無臭の気体。原子番号は86。元素記号はRn。
地震が起こる前には地殻内部に圧力がかかり、部分的に地殻の破壊が起こりますが、その際に地殻内部に閉じ込められていた「ラドン」が大気中に放出されます。
阪神淡路大震災(M7.3)発生前、そして東日本大震災(M9.0)発生前に大気中のラドン濃度に大きな変動が出現していました。
また、最近では2022年3月16日に発生した福島県沖地震(M7.3 震度6強)の数日前に、大気中のラドン濃度が急落していました。
必ずしも地震が起こる前に大気中のラドン濃度が上昇するわけではありませんが、ラドン濃度に変化が起きたら地震に要注意と考えて良いです。
「数値は29まで上がりました」(6月7日)
投稿者 :joyallzeqさん
投稿日 :6月7日(火)
場 所 :東京
コメント:ラドン数値の報告です。
5月19日12時に17
5月20日05時に22
5月21日03時に29
2022年05月22日 12時24分 茨城県沖 M5.8 最大震度5弱
5月28日14時に18
6月03日10時に22
6月07日07時に29
2022/05/20 05:00 測定値22
2022/05/21 03:00 測定値29
21時間に7の変動量
2022/06/03 10:00 測定値22
2022/06/07 07:00 測定値29
93時間に7の変動量
数値は29まで上がりました。前回茨城県沖のときと比べるとかなりゆっくり上昇です。
梅雨の時期ですし、揺れにくいとは思いますが、念のため注意。
また変化がありましたら報告します。
いつもご報告ありがとうございます。記載されているように、前回、数値が「17」から「29」まで急上昇したときは、翌日に関東でM5.8 震度5弱の強い地震が発生しています。
そして、今回は「18」から「29」まで上昇しているわけですが、前回に比べて4倍以上の期間をかけての上昇ということなので、M6前後の地震発生はすぐにではなく、少し先になる可能性が高そうです。
送っていただいたグラフを見ても緩やかな上昇であることが分かります。
もちろん、これから急激な変動が観測される可能性もありますので、その場合は地震の発生が近いということになりそうですし、相変わらず、TEC(Total Electron Content=電離層の全電子数)に異常が毎日出現している状況ですから、日本全国どこにいても防災意識を高めて、備えは万全にしておいていただきたいと思います。
引き続き、大気中のラドン濃度の変動を注視していきます。
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