【命の旅立ち】周囲の優しさ~「周りの人を勝手に羨んで妬んでました」~(9月12日)
周囲の優しさ
投稿者:スイさん
投稿日:9月6日(月)
レオさん、いつも不思議探偵社を拝見している者です。レオさんは今とても辛く苦しい気持ちの毎日を送っているかと思います。
私はその昔、婚約者を事故で亡くしました。
もう二度と会えない、話ができない…誰も自分の傷みを理解できないし、同じように苦しんでいなくて「どうして自分だけこんな想いをしなきゃいけないんだ」と、起きてから寝るまで毎日毎日常に考え、他の事を考える余裕も無かったです。
周りの人は一緒に泣いてくれたり同情してくれたり哀れんでくれたけど、結局みんな自分の生活があるから、そのあとは笑ったり普通に仕事したりいつもの毎日を送れていたけど、私は泣く事なく当たり前の毎日を送れるようになるまで何年もかかりました。
口には出さないけど、正直、周りの人を勝手に羨んで妬んでました。
周りの人の気遣いや優しさを受け取っても、それすら「でもあなたは幸せじゃん。大事な人がそばにいるじゃん」と憎しみに変わり、相手の気持ちまで考えられませんでした。
今となっては、あの時にわざわざ私を心配して手紙をくれたりそばにいてくれた人をどうして大切にできなかったのだろうと後悔が残っています。
亡くなった婚約者本人の苦しみや心残りなど慮って悲しいというのももちろんありましたが、私は自分自身が可哀想だったんだなぁ、ずいぶん独りよがりだったなぁ、とあの頃を思い出します。
不思議な出来事ですが、私は霊感が全くないので、たいした経験をしていません。
彼が事故死する前日に、夜ウトウト寝始めた時、他界していた母が電灯をバックに真っ黒な姿でこちらを見ている映像が突然現れて、びっくりして起きました。
また、彼のお葬式等全て終わり、何日かして自宅で夜寝始めた時、横向きで寝てたら後ろからフワッと抱きしめられる感覚に襲われて、びっくりして起きてしまいました。
どちらも寝入りばなだったので気のせいかもしれないのですが。
人それぞれなので、レオさんにはレオさんなりの向き合い方、乗り越え方があると思います。
残された私たちは生きていかなければいけない。苦しくても涙が毎日出ても毎日の生活をこなしていかないといけない。道を歩いている他の人が羨ましかった頃は、毎日奥歯をギリギリ噛み締めて我慢してました。
長くなってすみませんでした。
一緒に未来を築いていく婚約者に先立たれ、その辛さはいかほどだったのか想像出来ませんが、今こうして当時のご心境などをご投稿いただけてとてもありがたいです。
周囲とは違う自分と比べて羨ましくなったりするのは人の常だと思います。
しかし、それはごく表面的な部分で、よくよく考えると人それぞれ抱えている事情や置かれている環境が違うので、比べるのは無意味と思うんですよネ~
ボクは、みなさんから頂いているお気遣いの温かいお言葉や励ましは素直に嬉しく、つい弱い気持ちが出てしまうような時に読むと、スっと背筋が伸びる感じというか心に栄養が届くという感じで、本当にありがたいと感じています。
スイさんもありがとうございます。ボクなりの向き合い方や乗り越え方というのはまだよく分かっていませんが、もし逆の立場でボクが先立ち、残された大切な人たちが悲しみに暮れて、かけがえのない限りある日常を後ろ向きに暗く生きているのを見たら、間違いなくそのような光景は見たくないし、受け入れられないだろうなと思うので、とりあえずはボクに出来ることを一つ一つやっていこうと思っています。
不思議探偵社の運営もその一つで、ボクの人生において最も重要なミッションだと思っています。
それから、スイさんが体験なさった不思議な出来事ですが、お母様が婚約者の方が旅立つ前日に現れたというのは、やはりスイさんをご心配なさって現れたのだと思います。
人は生まれる前にこの世で経験する事や寿命を知った上でこの世に生まれて来るそうですから、直接の原因は事故だったとしても婚約者の方が持って生まれた寿命(宿命)だったのかも知れません。
そして、婚約者が旅立たれてから感じたという感覚は、きっと婚約者の魂がスイさんを優しく包んでいたものと推測されます。
先月に「ゴースト/ニューヨークの幻」という映画を久しぶりに見たのですが、なんとなくスイさんの体験と重なっているなと思いました。
スイさんと婚約者さんが再び出会える日が来ると思いますので、その時に笑顔で再会出来ますように心から願っています。
[このページはここまで ですっ!]