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【怪談祭り2021】みなさんからの投稿~横断歩道~「おや、あなたでしたか…」~(8月4日)[No.023]

横断歩道

横断歩道の写真

投稿者:さん
投稿日:7月30日(金)

こんにちは。今日は妹が体験した、ちょっぴり怖い話を投稿させていただきます。

学校帰りの夜7時頃、とある交差点で信号待ちをしてたそうです。

あとから振り返ってみても、この時、信号待ちをしていたのは妹ただ1人で、間違いなく他には誰もいなかったそうです。

国道○号沿いの歩道が通学路でしたが、いつもなら国道○号は車の通行量が多いのに、その日はまだ夜7時台なのに車通りがやけに少なく、信号待ちをしてた時はまるで深夜のように一台も通ってなかったそうです。

「これなら青にならなくても渡れそう…」と思ったそうですが、いくら車が通ってなくても大通りで堂々と信号無視をするのはさすがに気が引けるので、信号が青に変わるまで待ってたそうです。

そこの信号はたしかに変わるまでにちょっと長いのですが、その時は何だか異常に長く感じたそうで、なので、この時点ですでに何かに化かされていたのかも知れないですね…。

そして、「いつになったら変わるんだろ…」「やけに遅くない?…」「車もいないしやっぱり渡っちゃおうかな~…」などと思っていたら、やっと青になって信号を渡り始められたそうなのですが、妹のすぐ目の前をかなりゆっくり歩いていたお婆さんがいたそうです。

歩きづらく感じた妹が、追い抜こうとして右に出ようとするとお婆さんも右に、左に出ようとすると今度は左に…という具合に、とにかく、すぐ目の前をかなりゆっくりとユラユラ歩いていて、追い抜こうとしてもそんな具合で追い抜けず、仕方なく後ろにピッタリくっついて歩いてたそうですが、「歩きづらいな~…」とちょっとイライラし始めてたら、そのお婆さんが突然クルッと振り向いてこう言ったそうです。

「おや、あなたでしたか…。」

その瞬間にぞわ~っとして、ある事に気づいてしまい、生きている人ではないかもと瞬間的に悟ったそうです。

信号待ちをしていたのは確かに妹1人だったのにもかかわらず、「いつからこのお婆さんはいたの?…」と、妹は悲鳴をあげて一目散に走り出し、家の近くまで来た時に妹の帰りがいつもより遅いのを心配した母に頼まれて途中まで迎えに来た姉の私に泣きついた感じでしたが、妹は自称・霊感ナシで普段はオカルト的な事にまったく興味のないアンチだったのに、いざ体験してみたら、よほどビックリしたんでしょうね…。

ちなみに、いつもより少し早い時間に学校を出たそうで、そのまま寄り道もせずに真っ直ぐ帰ってきたそうでしたが、それなのに帰りが30分くらい遅かったのも変でした。

そして妹が言うには、後から思い返すとおかしな事だらけで、まず夜7時台であれば普段なら国道○号は車通りがもっとあるはずで、しかも信号待ちの間は一台も通らず…。

そして信号待ちしてた時間も異様に長く感じたばかりか、信号待ちしてた時には妹1人だったのに、青に変わって渡り始めたら、すぐ目の前に謎のお婆さんがいつの間にかいて、そしていくらお婆さんの歩くスピードがゆっくり過ぎるとはいえ、いつまで経っても横断歩道を渡り終えないような感じで、まるで何かに化かされてたかのように、違和感満載だったそうです。

私も墓地で似たような体験をした事がありますが、そちらのお話はまたの機会にでも、では今日はこの辺で失礼します。

 

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[この怪談は…ここまで……です…]


 

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