【トカラの法則】トカラ列島近海で地震が立て続けに発生~南海トラフ巨大地震や鬼界カルデラ破局噴火の前兆である可能性も~(4月10日)
2021/04/11
トカラ列島近海で地震が立て続けに発生~南海トラフ巨大地震や鬼界カルデラ破局噴火の前兆である可能性も~(4月10日)
昨日(9日)夜から本日(10日)にかけて、鹿児島県の南西に位置するトカラ列島近海で地震が立て続けに発生しています。
トカラ列島近海では時々、小~中規模の地震が立て続けに発生(群発地震)があるのですが、今回は回数も異常な上に、M5を超える強い地震も発生しており、いつもとは状況が異なっています。
この場所は、フィリピン海プレート沿いに位置しています。
この図に記されているように、地震が相次いで発生しているトカラ列島はフィリピン海プレート沿いに位置しており、フィリピン海プレート境界の一部は南海トラフです。
つまり、今回の地震が南海トラフ巨大地震の前兆として起きているという可能性も考えられるのです。
また、今回地震が多発している場所からすぐ近くには、海底火山「鬼界(きかい)カルデラ」があります。
鬼界カルデラは、今から約7300年前に破局噴火を起こしています。
破局噴火とは地下のマグマが地上へ一気に噴き出す壊滅的な噴火のことで、破局噴火が起こると地球の環境が変わったり、生物の大量絶滅が引き起こされます。
前回の鬼界カルデラ破局噴火では、その影響によって九州で繁栄していた縄文文化が壊滅したとされています。
そして、鬼界カルデラの破局噴火は過去12万年で18回発生したと推測されており、これは約6700年に1回は起こる確率になり、前回の破局噴火から7300年経過したということは、鬼界カルデラで再び破局噴火がいつ起きてもおかしくはないということになります。
複数の専門家がこれを指摘しており、次の破局噴火による想定被害は神戸大学海洋底探査センターの教授によると「最悪の事態としては1億人が犠牲になる」ということです。
地震活動と火山活動には密接な関係がありますので、今回の群発地震が鬼界カルデラが噴火を起こす前兆として起きているということも考えられます。
トカラの法則
「トカラ列島近海で群発地震が発生すると、数日以内に日本国内でM6以上の大地震が起こる」という法則が存在しています。
100%の確率で起こる法則ではありませんが、過去の事例では2011年の東日本大震災(M9.0)や2016年に発生した熊本地震(M7.3)などが起こる前に、トカラ列島近海で群発地震が起きていました。
しかし、今回の地震発生回数は、東日本大震災や熊本地震の時よりもかなり多くなっています。
ですので、南海トラフ巨大地震のような大震災級の地震が起こる前触れである可能性も否定できません。
とにかく今回の群発地震は発生回数が異常で、そのうちM5を超える地震も2回発生していますので、最大級の警戒が必要です。
今後、津波をともなう大地震が起こるかも知れませんので、日本全国(特に沿岸エリア)どこにいても防災意識を最大レベルに高めておいて頂きたいと思います。
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