【気になる情報】中央構造線沿い(和歌山県北部)で地震が立て続けに発生中~M8以上の大地震を引き起こすとされる巨大断層~(2月15日)[No.0168]
中央構造線沿いで地震が立て続けに発生中(2月15日)
本日(15日)早朝から、和歌山県北部を震源とする地震が立て続けに発生しています。
わずか12時間ほどの間に、13回もの有感地震が発生しています。これはかなり気がかりな状況です。
これらの地震の震源は、「中央構造線(ちゅうおうこうぞうせん)」の直ぐ近くとなっています。
中央構造線とは?
おそらく一度は「中央構造線(ちゅうおうこうぞうせん)」という名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ザックリ説明すると、中央構造線とは関東から九州まで続く、長大な断層帯のことです。日本最大の断層で、活断層である区間が多数存在しているので要注意断層の一つとされています。
宇宙から日本を見ると、中央構造線がハッキリと見えるくらいに巨大です。
断層というのは、地殻(岩盤)に圧力が加わった結果、破壊されてズレてしまっている状態のことですが、中央構造線は「遥か昔に日本列島が誕生したときの名残り」のようなものです。
日本列島というのは、上半分(内帯)と下半分(外帯)が合体して誕生しました。その境目が中央構造線というわけです。
半分以上の区間で地震を起こすリスク~M8以上の巨大地震となる可能性~
政府の地震調査研究推進本部は四国にある国内最大の活断層「中央構造線」について、今後30年以内に大地震を起こす可能性が高い部類に入ると発表しました。
政府はこれまでに全国の110の活断層について地震の発生確率を発表してきましたが、短い活断層や地下に潜む断層などが動く場合なども想定し、発生確率の見直しを行っています。
その結果、全長約440キロにのぼる国内最大の活断層「中央構造線」について半分以上の区間で地震を起こすリスクが高く、最大でM8以上の巨大地震を起こす可能性があることがわかりました。
この中央構造線には活断層がいくつも存在していて、その一つが動いただけでもM8クラスの大地震が起きると想定されています。
もしも、中央構造線でM8クラスの巨大地震が発生すると、震度7の激しい揺れが四国や中国地方、九州東部、近畿地方の広範囲を襲うことが考えられるので、家屋やビルなどの建物に及ぶダメージは相当なものになると思われます。
政府の地震本部によると、「今後30年以内に」とのことですが、巨大地震の発生は明日かも知れないし、5年後10年後かも知れないので、周辺地域にお住まいの方は発生確率の高低に関わらず、最悪なケースを想定しながら地震への備えを行うことが大切です。
そして、もし中央構造線で複数の活断層が同時に動いた場合には、東日本大震災以上のM9クラスの超巨大地震になると言われています。
現在、和歌山北部で発生している群発地震が巨大地震の前兆であるとは断言できませんが、過去10年以上に遡って地震活動を確認してみたところ、和歌山北部は比較的地震が多いエリアとはいえ、短時間のうちにここまでの回数の地震が発生していたことはなかったので、かなり気がかりな状況になっていると思います。
念には念をいれて、中央構造線沿い(特に和歌山北部)にお住まいの方は、防災意識を最大レベルに高めておいて頂きたいと思います。
そして、「水や食料の備蓄」「非常持出袋の備え」「タンスなど家具の固定」「避難経路の確認」など、地震への備えも万全にしておいて頂きたいと思います。
引き続き、全国各地の地震活動を注視していきます。
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