【防災・備え】~富士山・箱根山などの火山噴火に備える~桜島の近くにお住いの読者さんからのアドバイス~(12月28日)[No.0014]
富士山・箱根山などの火山噴火に備える
投稿者 :キョロちゃんさん
投稿日 :12月27日(日)
お住まい:鹿児島県 沿岸部
家族構成:大人3人、ペット
いつも皆様の貴重な情報をありがとうございます。噴火対策について、少しでもお役に立てればと思い初投稿します。
桜島の噴火による降灰はほぼ毎日なので、天気予報と同じく降灰予報(桜島上空の風向きで、降灰範囲を予測する)があります。
毎朝、この降灰予報を確認して洗濯物を外に干すか室内干しにするか、外出先はどうしようか等判断します。
噴火がおこり道路に火山灰が積もると、舞い上がる火山灰で視界も悪くなり、スリップしたりと車や路面電車の運行への障害になります。
そこで即、ロードスイーパー(雪国の除雪車みたいなもの)が出動し、市中の道路上の灰を掃除してまわり、その後ろを散水車が取りきれなかった灰を洗い流します。個人宅やロードスイーパーが通れない所は、個人で掃除します。
集めた灰は市が定期的に無料配布する「克灰袋」に入れ、指定された降灰指定置場に出します。火山灰は、結構重く普通のレジ袋では破れてしまいます。やむなく、レジ袋を使用する時は最低二重にします。
又、火山灰の質にもよるのかもしれませんが、水分を含むと重さも大変で、そのまま放置するとまるでセメントの様にカチカチに固まりますので、早目に処理するようにしています。
私たちは小噴火による降灰は日常茶飯事で、あまり気にしていません。
逆に噴火の無い日が続くと、まとめて大噴火をするのではと、心配したりします。
少々の降灰では、帽子を被ったりバッグ等を頭に乗せ、ハンカチ等で鼻と口元を覆うくらい(笑)。
大量に降る時は傘があれば傘を差し、無い時は建物内で、治まるのを待ちますね〜慣れ過ぎは何かと危険なのですが…
火山灰はガラス質で尖った粒なので、目に入ると傷が出来やすく、コンタクトレンズを装着していると酷い痛みに苦しみます。
車のフロントガラスに積もった灰も、安易にワイパー使用すると大変な事になります。
大噴火の防災準備は、対岸に住む私たちは地震等の準備と特に変わりはありません。
島民の皆さんは噴出物から身を守る為に、個別に防災ヘルメットを玄関先などに常備していて、子どもたちの通学には必ずヘルメットを着用するとの事です。
桜島の主要道路には噴火に備えて避難壕が点在し、又、大雨による火山灰の土石流の対策に砂防ダムが設置されています。
鹿児島市では、大正(大正3年)の大噴火があった1月12日を桜島の日として、毎年この日の前後に、島民や消防、警察、自衛隊、海上保安部、大学等あらゆる機関が参加しての桜島大噴火防災訓練を行なっています。
「私が見た未来」の作者であり、不思探ファミリーの一員でもあるたつき諒さんの予知夢「富士山の噴火」は、早ければ2021年8月に現実化します。
そして、さくらさんの未来予知でも「富士山が噴火をしている未来」が出てきています。
また、不思議探偵社に寄せられている予知夢などでも富士山が噴火をすることを暗示しているかのような内容も多く見受けられます。
また、富士山や箱根山の火山活動と関連性があると考えられる「相模トラフ」で地震活動が非常に活発化しています。
前回、富士山が噴火したのは1707年(宝永大噴火)で、現在まで、すでに313年が経過しており、800年以降に富士山が噴火を起こしている間隔(周期)のほとんどが100年以内であることを考えると、いつ噴火が起きてもおかしくはないと言えます。
富士山や箱根山が噴火すると、大量の火山灰が首都圏に降り積もることが予測されています。
そして、政府が想定している富士山噴火による被害は、かなり深刻なものとなっています。
富士山の噴火で首都圏を中心に降り積もる火山灰に関し、政府が検討する被害想定案が三十日、判明した。
過去の噴火の推計から東京二十三区で一~十センチ以上降灰する可能性を指摘し、住民の健康や交通、電力などインフラに与える影響を明示したのが特徴だ。
(中略)
政府の検討資料では、国内外の火山被害の事例を参考として降灰量が
(1)一センチまでで一部の交通網に遅延や停止
(2)十センチまでで社会・経済活動に障害発生
(3)三十センチ以上で同活動がほぼ不能-の影響を及ぼすと定義した。
具体的には、降灰が始まると、空港の閉鎖や飛行禁止、五ミリの降灰で車の故障やスリップ事故の発生のほか、目や気管支の異常など健康被害も出始める。
通電不良で鉄道の運行停止の可能性が高まるとした。
降灰が一センチを超えると、送配電網の性能低下で大規模停電のリスクが増大。
上水道は、ろ過材の目詰まりによって一部で水道の供給停止の事態に陥る。
十センチ以上で車が走行不能となり、物資の配送網が寸断される懸念があるという。
政府は、道路網を維持するため十センチを基準に緊急除灰が必要とし、早期復旧に向け、火山灰を除去する重機や仮置き場の確保の議論も進める。
東京新聞より
早ければ2021年に、首都圏(関東エリア)にお住いの方は、これまでに経験したことが無い未曾有の事態を目の当たりにすることになります。
ですので、頻繁に噴火が起きている桜島の近くにお住まいで、火山灰対策を熟知なさっているキョロちゃんさんのご投稿を参考にして、今から降灰に備えておく必要があります。
特に気になった点としては、「火山灰は重く、水を含んで更に重くなり、その後カチカチに固まる」という点です。
火山灰の恐ろしい点がまさにこれで、雪と違って溶けて無くならないので、火山灰が屋根に降り積もり、その後に雨が降ると、その重量によって最悪の場合は木造住宅は倒壊してしまいます。
火山灰の方が雪よりも全然重いのです(同体積で3倍くらいの質量で、水分を含むと6倍以上に)。
建物は上階の重量が重いほど地震(揺れ)に弱くなるので、ちょっとした地震でも柱や梁に大きな負荷がかかって倒壊してしまう可能性もあります。
また、雨が降る前に火山灰を除去しないと固まってしまって、大変なことになってしまいます。
そして、風が吹けば火山灰の粒子が空気中に拡散して、キョロちゃんさんがおっしゃっているように、目に入れば傷がついたりする恐れがあります。
ですので、「ゴーグル」「マスク」は絶対に備えておきたいアイテムです。
屋根に積もった火山灰は業者さんに依頼をして除去してもらうしかないと思います。
雪国にお住まいで雪下ろしに慣れた方ならまだしも、一度も雪下ろしの経験がない方が屋根に積もった火山灰の撤去を行うことはほぼ不可能だと思われます。
首都圏の住宅数を考えると、業者さんに依頼をしても数ヶ月待ちという状態になることは必至ですから、屋根から火山灰が除去されるまでは避難所生活の方が安全です。
また、箱根山の噴火では火山灰よりも火砕流の発生が恐ろしいのです。
箱根山が噴火をすると、火砕流が45km離れた横浜あたりまで到達する可能性があり、過去の噴火で火砕流が横浜市まで到達した痕跡が地層に残っているそうです。
しかも、噴火からわずか1~2時間で到達するとされているので、火砕流のスピードは自動車並みということになります。
そして最悪の場合、発生した火砕流によって数百万人が犠牲になる可能性があるとのことなので、もし箱根山が噴火をしたら、即避難を開始することが必要です。
津波の場合は津波避難タワーなど高いところへ移動をしますが、火砕流の場合は火山とは反対の方向へ移動をすることになります。
車で移動をすると渋滞で動けなくなりますから、一番良い移動手段は「自転車」になると思います。
他に備えておくべき物は、キョロちゃんさんがおっしゃっているように地震の備えと同じで良いと思います。
物流がストップしてしまう可能性が高いので、「水」「非常食」などは普段から可能な限り多く備蓄しておいて頂きたいと思います。
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