【怪談祭り2019】みなさんからの投稿～じっとりとした雨の夜に～(8月1日)[No.0010]

寝苦しい梅雨の夜。勉強後普段寝ないその部屋で寝ることに。

時間は2時頃、眠れず目だけ瞑っていると金縛りに。

じっとり脂汗が首から布団に流れ落ち、とても嫌な気分に。

布団から出した手を掴まれている。

冷たくもなく温かくもなく温度のないシリコンの様なものに。

目線をゆっくり手へ向けると、手首までの青白い手に掴まれていて、びっくりして飛び起きたら金縛りも解けていた。…夢かな

次の週、又じっとりとした雨の夜。

同じように勉強後寝ることに。

やはり2時頃、また同じ感覚に。でも今度は掴まれていない。重みのない物が二の腕にある。

視線をゆっくり向けると、髪の毛が…男の頭、首の下がない。

ゆっくりこっちに頭が向きを変えはじめた。

こっち向かないで…

飛び起きれた。その後もう二度とこの部屋で寝ていない。