【異常気象】世界各地で緊急事態~日本では過去最大レベルの豪雨&ヨーロッパでは記録的熱波が襲来&メキシコでは2メートルにも達するほどの大量の「雹(ひょう)」~(7月2日)
目次
世界各地で緊急事態~「超」異常気象の猛威~
「異常気象」という言葉が、日々当たり前のように使われるようになり、異常が通常となりつつある昨今ですが、今、世界各国で異常を通り越して「超異常気象」が猛威を振るっています。
西日本豪雨を超える雨量になる恐れ
現在、九州地方を中心に猛烈な大雨となっていますが、気象庁によると。7月3日から4日かけて梅雨前線の活動がさらに活発化し、九州を中心とした西日本でさらに猛烈な激しい雨が降り、ところによっては24時間の雨量が1ヶ月分の雨量を超える記録的な大雨となるおそれがあるとのことです。
そして、雨が長期間にわたって断続的に降り続いている九州では、総降水量が去年(2018年)に発生した「西日本豪雨」を上回る可能性があるということです。
気象庁が緊急会見「命守る行動を」
九州地方を中心に記録的な大雨となっていることを受けて、気象庁が臨時に会見を開きました。
「自らの命を自ら守る状況が迫ってきている」と早めの避難を呼び掛けています。
7月15日まで連続して雨の予報の地域も
九州南部では、雨の日が16日まで続く天気予報となっているので、予想を超える降雨量が懸念されています。
豪雨の原因は?
気象予報士によると、今回の豪雨となっている原因は、梅雨前線が九州付近から南北方向にあまり動かず、太平洋高気圧の縁辺を回るように暖かくて湿った空気が九州に流入しやすい状況が続いているためとのことです。
総雨量が400ミリを超えると深刻な土砂崩れ(深層崩壊)も
九州の土砂災害に詳しい地頭薗隆教授(鹿児島大学 農学部)によると、過去の災害の経験から、降り始めからの雨量が400ミリを超えると「深層崩壊」などの大規模な土砂災害の危険性が高まるということです。
鹿児島、熊本、宮崎の県境周辺、鹿児島湾の北側など過去に大規模な土砂の崩壊が発生している地域や、雨が降っていなくても普段から大量の湧き水が出る山などでは警戒が必要だと指摘しています。
記録的な豪雨が降った後は、本当に何が起こるか分からないので注意が必要です。
早めの避難を
現在、大雨や豪雨となっている地域にお住まいの方は、今後さらに危険な事態となる可能性を考え、避難勧告が出る前に自主的に最寄の避難所など安全な場所への避難をしておいて頂きたいと思います。
ヨーロッパに記録的熱波が襲来
ヨーロッパの各地に熱波が襲来し、各地で観測史上もっとも高い気温となっています。
ドイツ、ポーランド、チェコでは最高気温が38度を超え、フランスでは最高気温45.9度を記録しています。
フランスでは全土で4千校以上が休校となり、政府が外出を避けるように注意を呼びかけています。
また、スペインでも最高気温が45度を超え、イタリアでも最高気温が40度に達しています。
これらの異常な暑さは、アフリカから移動してきた熱波の影響とみられており、今後数日続く見込みということです。
ヨーロッパでは日本ほど冷房が普及していないので、熱中症などが懸念されています。
2100年には人類の4分の3が熱波の脅威に直面する
気候変動に関する専門誌「Nature Climate Change」に掲載された分析によると、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を大幅に削減しない限り、2100年には最大で世界の4分の3の人々が熱波による死の脅威に直面することになる。
(中略)
死者を伴う熱波は、ニューヨーク市、ワシントンD.C.、ロサンゼルス、シカゴ、トロント、ロンドン、北京、東京、シドニー、サンパウロでも記録されている。
最も危険なのは、高温湿潤な熱帯地域に住む人々だ。
このような場所では、温度や湿度の平均がわずかに上がるだけで、死につながる危険が生じる。しかしモラ氏によると、平均気温が30℃を下回る穏やかな地域であっても、湿度が高くなれば死者が出ることもあるという。
このまま温室効果ガスの排出を続けていくと、人類は100年もしない内に存続の危機にさらされることになるようです。
さくらさんの「100年以内に人類が滅ぶかも知れない」という未来予知を思い出しました。
温室効果ガスの大幅削減については、全ての国が協力し合って行わないと達成できないと思います。一刻も早く取り組まないと、手遅れになってしまうのではないでしょうか。
メキシコで2メートルにも達するほどの大量の「雹(ひょう)」が降ってきた
中南米のメキシコで大量の「雹(ひょう)」が振り、世界的なニュースとなっています。
これは雪ではありませんっ!※雹(ひょう)です
※雹とは積乱雲から降る直径5mm以上の氷粒
6月30日、メキシコの中部に位置するハリスコ州で2メートルに達するほどの大量の雹(ひょう)が降り積もりました。
写真を見て分かるように、地元住民は半袖の夏服です。それもそのはずで、当日の気温は31度もあったそうです。
雹は、上空の空気と地上の空気の気温差が大きいほど降りやすいということで、当日は上空に強い寒気が入っていたために大量の雹が降り積もったと考えられています。
この地域ではこの時期に雹が降ってくることはよくあるとのことなのですが、ここまで大量の雹が降ってきたのは初めてのことだということです。
この大量の雹によって、家屋など200軒近くが損傷を受け、少なくとも50台の車が押し流されたり、埋まったりしたとのことです。
雹は硬い氷なので、人的被害が出ていないだけでも幸いだったと思います。
まとめ
異常気象が連鎖し、世界中でこれまでには見られなかった異変が起きています。
異常気象となっているのは地球の温度が高くなっているため(温暖化)です。
ボクたち人間の活動によって二酸化炭素などの温室効果ガスが排出される → 大気温度が上がる → 海水が温められて水蒸気が発生する → 水蒸気は最も強力な温室効果ガスなので、さらに大気温度が上がる……
現在、地球環境はこの地球温暖化のスパイラルにおちいっています。
この連鎖を断ち切るためには、やはり二酸化炭素などの温室効果ガスを極力削減する必要があります。
まだ間に合うのか、もう間に合わないのか………、科学者や専門家の間でも意見が分かれています。
しかし、人類存続のため、動物や植物など地球に生まれてきたかけがえのない生命を可能な限り未来へつなげるために最後まであきらめずに、各国が全面的に協力して改善していくことが大切であり、それが唯一の手段なのだと思います。
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