[異常気象]関東甲信で史上最も早い梅雨明けとなる~水不足や農作物への影響が心配~
青い空にモクモク入道雲、海に山に花火、スイカ、かき氷、夏祭り、高校野球などなど…、夏は一年で最も魅力的な季節といっても過言ではありませんが、夏の到来前に必ず訪れるのが梅雨(つゆ)。
雨が多く、ジットリ蒸し暑い日が多いので、日本人の大多数が好まない季節です。
そんな梅雨ですが、ボクたちが暮らしていく上で必要不可欠な「水」を集中的に供給してくれる時期でもあります。
少々大げさな表現かも知れませんが、『梅雨があるからこそボクたちは生きていける』というくらいに貴重な雨季なのです。
なので、たっぷりと雨を降らせてから夏へとバトンタッチしてくれるのが理想的なのですが、今年はちょっとばかり、いや、かなり異常な事態となっています。
関東甲信 史上最も早い梅雨明け
29日(金)、関東甲信地方が「梅雨明けしたとみられる」と発表がありました。
平年より22日も早く、6月中に梅雨明けするのは初めてのことです。
また、今回の梅雨の期間は23日間だったのですが、これは過去最も少ない記録に並びました。
原因は、夏の高気圧が張り出し、梅雨前線が日本海まで北上したこと。特に今回は高気圧が東から張り出したため、沖縄・奄美を除くと関東甲信が全国で最も早い梅雨明けとなりました。
この先1週間も、梅雨明けした関東甲信ではしばらく晴れて、暑さが続くでしょう。また、東海や近畿でも晴れる日が多く、梅雨明けの発表が近いかもしれません。
一方、梅雨前線に近い東北などでは、梅雨明けはまだ先となりそうです。
「梅雨明けバンザイっ!」などと喜んでいる場合ではなさそうです。
なんと、観測史上最も早い梅雨明けとなり、梅雨の日数は過去最少となったようです。
まず、真っ先に心配されるのは水不足です。
関東1都5県に水を供給している「利根川水系8ダム」の現在の貯水率は61%となっています。
関東地方整備局の話では、このまま雨が少ない状態が続いてしまうと貯水量に影響が出る恐れがあるとのことです。
昨年も梅雨明けが平年よりも2週間ほど早く、降水量が少なかったのですが、8月に入ってからかなりの雨量があったので水不足にはなりませんでした。
ただし、昨年は8月の雨天の多さの影響で日照不足となり、野菜類の育成に影響が出て、販売価格が高騰していました。
雨と日照りのバランスが崩れると、ボクたちの生活に多大な影響が及ぶことを実感した出来事でした。
ここ数年続いている世界的な異常気象は、人が引き起こしている「温暖化」によるものという指摘がありますが、実際のところは何が原因で異常な状態が続いているのかは分かっていません。
今年に入ってから、世界各地で火山の噴火が起きていますが、おそらくこういったことも無関係ではないと思います。
いずれにしてもボクたち人間は、自然の絶妙なバランスがあってこそ生きてゆけるものなんだと改めて思い出しました。
毎年のように猛暑を超えて酷暑となっていますが、今年は幸い、酷暑を引き起こすとされている「ラニーニャ現象」がこの春に終息したので、生命に危険を及ぼすような暑さにはならないのかも知れません。というか、そう願いますっ!
とはいえ、やはり夏は暑いことには変わりがないので、こまめに水分と塩分をとるなどの熱中症対策は心がけましょうっ!
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