[海外ニュース]中米グアテマラでフエゴ火山が大噴火 噴煙が15000mを超える(6月11日更新)
2018/06/11
6月4日(日本時間)、中米の国グアテマラで標高3763mの活火山「フエゴ山」が大噴火を起こしました。
火砕流に襲われた現場 周囲の気温が70度を超える(6月11日) NEW!
なぎ倒された電柱、ひしゃげた道路標識、まばらに残った木々……。
火山灰や岩が津波のように押し寄せたことが一目でわかった。
辺りは、焼け焦げたような臭いが漂い、舞い上がる火山灰で口の中がざらざらとした。
許可を得て入ったのは、フエゴ山の南東側の中腹。ふもとの町アロテナンゴから、通行止めになっている国道を8キロほど南西に行った地点だ。
火山灰や土砂が積もった火砕流の跡を歩くことを許された。
土砂の底に溶岩がある場所もある。
同行した軍幹部は、「周囲の気温が70度を超えている地点もある。これ以上は危険だ」と言い、数十メートルで先に進むのを止めた。
グアテマラのフエゴ山噴火からちょうど1週間が経ちました。
犠牲者数はさらに増えて109名となり、依然として197名が行方不明となっています。
生存確率が下がるとされる「72時間の壁」を過ぎ、そこからさらに4日間が経過しましたが、東日本大震災の時には家屋の倒壊から9日後に無事に救出された人もいらっしゃったので、どうか最後まで諦めずに救出活動を行って頂きたいと切に願います。
今回の場合は地震による建物倒壊とは違い、火砕流や火山灰に飲み込まれてしまうという災害ですが、発生時に運よく屋内に居た方は今も救出を待っているのではないかと思います。
しかしながらニュース記事にあるように、火砕流に飲み込まれた現場では、いまだに温度が高い所もあるとのことで、救出を行うレスキュー隊の方々にも危険が及ぶため、救助活動は難航しているものと思われます。
絶望的な状況かも知れませんが、1人でも多くの方が無事に救助される奇跡を信じて朗報を待ちたいと思います。
[6月11日の更新はここまで ですっ!]
(続報)新たに噴火が発生 被害が拡大(6月6日)
中米・グアテマラで3日に起きた火山の噴火では、これまでに75人が死亡した。
依然、約200人が行方不明だが、新たに噴火が発生するなどして、捜索は難航している。
3日に大規模な噴火があったグアテマラ南部のフエゴ山は、5日に再び噴火した。
火砕流が発生して、住民らに対し、新たに避難指示が出された。
犠牲者数がさらに10名増えて75名となってしまいました。行方不明者数も約200名にのぼっています。
昨日掲載したように「72時間の壁」というタイムリミットが近づいています。一刻も早い救助が望まれますが、現地ではこれから激しい雨とい予報があり、二次災害の恐れがあるとのことです。
また、フエゴ山で新たに噴火が発生し、再び火砕流が街を襲う可能性があるとのことで、絶望的な状況かも知れませんが、どうかあきらめずに1人でも多くの方が無事に生還されることを願うばかりです。
被害が拡大している模様(6月5日)
中米・グアテマラで起きた火山の噴火は、発生から1日が経過し、確認された死者の数は65人になった。
グアテマラ南部のフエゴ山で3日に発生した大規模な噴火では、火山灰が広い範囲に降ったほか、溶岩が流れ出すなどして、ふもとの村などで深刻な被害が出た。
噴火から1日が経過したが、災害当局によると、4日夕方までに確認された死者は、65人にのぼった。
現在も行方不明者の捜索が続いていて、さらに犠牲者が増える恐れがある。また、住民ら3000人以上が避難しているという。
火山灰の影響などで首都の国際空港が一時、閉鎖されていたが、その後、再開するなど復旧作業も始まっている。
しかし、いまだ被害の全体像は把握できておらず、当局が救助活動を続けている。
犠牲者数が昨日から大きく増えて65名となってしまいました。一部の情報では69名とのことです。また、行方不明者が多数いるとのことで、一刻も早い救助が待たれます。
今回のような災害時には「72時間の壁」というタイムリミットがあり、倒壊した家屋などから救助されるまでに72時間以上かかってしまうと生存率が急激に下がってしまいます。
そんな中、火山灰に埋もれた家屋から幼児が救出されたという吉報も。
現時点で、300名以上が怪我、3200名以上が避難をしており、噴火の影響は170万人に及んでいるとのことです。
また、グアテマラのモラレス大統領が非常事態宣言を行っています。
過去最大規模の噴火が始まる
過去40年で最大規模の噴火だということです。
高くのぼる白い煙。中米グアテマラの南部にあるフエゴ火山が3日、噴火しました。
ロイター通信は、グアテマラ当局者の話として、これまでに少なくとも子ども3人を含む25人が死亡、300人以上がけがをしているとしています。
また、近隣住民およそ3100人も避難しているほか、行方不明者も出ているということです。
フエゴ火山は、首都グアテマラシティーからおよそ40キロの距離に位置していて、現在、国際空港も閉鎖されています。
グアテマラは中米に位置しており、メキシコの隣国です。
グアテマラは日本と同じく火山大国で、30もの火山が存在しています。
その中でも特に今回大噴火を起こしたフエゴ山はグアテマラの2大火山(もう一つはパカヤ山)の一つとされており、以前から噴火活動が断続的に発生しています。
フエゴという名前はスペイン語で「火」を意味しており、大昔から噴火活動が活発だったことが伺えます。
そして、今回の大噴火は過去最大規模となり、発生した火砕流によって多くの犠牲者や避難者が出る非常事態となっています。
ちょうど1ヶ月前にはハワイのキラウエア火山が大噴火を起こし、現在も激しい噴火活動が続いています。
今年は日本でも250年ぶりに硫黄山が噴火を起こすなど、世界的に火山活動が非常に活発化しています。
現在、日本列島の広範囲で地震が活発化していますが、主な原因はプレートの地殻変動によるものです。
地殻変動は地震と同じく噴火も引き起こすので、世界の各地でこれまでにないレベルで噴火が起きているということは、地球規模で地殻変動が大きくなっているということの表れだと思います。
今回のフエゴ山の大噴火は、日本も同じ火山大国として他人事ではありません。
一日も早く噴火が落ち着き、平和な日常が戻ることを心から願っています。
新しい情報が入り次第更新します。
[このページはここまで ですっ!]