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各地で相次ぐ噴火…専門家「スーパー南海トラフ地震の前兆である可能性が高い」

相次ぐ噴火…スーパー南海トラフ地震の前兆か

今年に入ってから、九州南部の霧島連山や宮城県と山形県にまたがる蔵王山などで火山活動が活発化している。

日本は、111もの活火山を抱えるが、次に危ないのは東北の2火山だという。

立命館大学環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏(災害リスクマネジメント)はこう言う。

関東以北で発生した噴火は、東北沖に位置する太平洋プレートが、日本列島側の北米プレートに圧力をかけたことが影響している可能性があります。

東日本大震災の発生原因と同じです。地中深くに潜り込んだ太平洋プレートが熱で溶け、大量のマグマとなり、地殻を刺激したとみられます。

既に秋田県の秋田駒ケ岳は噴火の前段階に入り、青森県の八甲田山はいつ噴火してもおかしくありません。マグマの量が多いので、噴火は大規模で長期間にわたる可能性があります

九州地方でも火山噴火が頻発しているが、こちらは、今年2月に政府が30年以内の発生確率を「70~80%」と見込んだ「南海トラフ地震」の前兆である可能性が高いという。

静岡県駿河湾沖にも達する南海トラフは、南側のフィリピン海プレートと北側のユーラシアプレートの境界です。

フィリピン海プレートがユーラシアプレートに圧力をかけ続け、エネルギーがたまってきたことが原因で、噴火が頻発しているのでしょう。

これは、マグニチュード9レベルの『スーパー南海トラフ地震』の前兆である可能性が高い。

2016年4月の熊本地震や同年10月の鳥取中部地震、今月9日に発生した島根西部地震なども、大地震の前兆とみています。いつ発生しても不思議ではありません」(高橋学氏)

日刊ゲンダイ

現在、九州の霧島連山の新燃岳硫黄山での噴火が続いていますが、専門家の方によると今後は東北地方でも噴火の懸念があるとのことで、やはり、日本列島をとりまくプレートの地殻変動が激しくなっている証でもあると思います。

日本列島のプレート図

日本列島のプレート図[画像:防災情報より]

日本列島は2枚のプレートにグイグイ押されており、地殻に歪みエネルギーが日々蓄積されています。

東日本大震災も発生が近いと推測されている南海トラフ大地震もこの2枚のプレートによるものです。

そして、次に起こる南海トラフ大地震のことを専門家の方は「スーパー南海トラフ地震」と呼んでいますが、周期的に見て次の南海トラフ大地震は巨大なものになると予測されています。

そして、M9を超える超巨大地震が2回発生する可能性も指摘されているのです。

 

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超巨大地震が連動する可能性

南海トラフ巨大地震の予測震源域の図

南海トラフ巨大地震の予測震源域[画像:wikipediaより]

前回の南海トラフ地震は今から70年前の1946年に起きていますが、地震の規模はM8という規模でした。

1400年ほど前までさかのぼって南海地震の規模を見ると、大体M8~8.5くらいの規模となっています。

複数の地震研究者によると、もしも次の南海トラフ地震で琉球海溝までの全長約1000kmの断層が連動して破壊された場合、連動型地震となりM9クラスの2つの超巨大地震が連動して発生する可能性もあるとしています。

 

理論上ではM10の超巨大地震が起こる

大地震のイメージイラスト

現在考えられている理論上最大の地震は、M10という人類史上最大の地震です。

M10とは2011年3月11日に起きた東日本大震災の32倍もの地震エネルギーとなります。

これは、日本海溝からカムチャッカ海溝までの約3千キロの断層が全て60m動いた場合に想定される規模ということです。

南海トラフ地震は約1700年という周期で巨大な地震となることも指摘されていて、前回巨大地震が起きたのが今からちょうど1700年ほど前なのです。

仮にM10の南海トラフ巨大地震が発生した場合、激しい揺れが20分~1時間ほど続くという信じられないような予測もされています。

そして、驚くべきことに津波の高さは80m超級になるという予測があります。

実際、過去に80m級の巨大津波が起きていることが高知県の地層堆積物から判明しており、1771年に起きた八重山地震(M8)では沖縄県に85mもの巨大津波が襲来したという記録も残っているそうです。

80mという高さは、20階建ての高層マンションを軽く超える高さです。

そして、内閣府のワーキンググループによる試算だと「犠牲者数は30万人を超える」とのことです。東日本大震災では2万人近くの犠牲者が出ていますから、その約15倍ということになります。

 

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まとめ

日本全国で発生している数々の地震や火山の噴火。

それが巨大地震の前兆現象である可能性が高いということは、ボクたちは来るべき時に備えなければいけないというサインでもあります。

地震大国・火山大国の日本に住む以上、被災することは避けられないとしても、ボクたちの行動と心がけ次第で大難を小難にすることは可能なはずです。

これから起こる大震災をただ恐れるのではなく、日頃から防災意識を高めて、「水や非常食の備蓄」「非常持出袋の用意」「避難経路の確認」「タンス等の家具固定」などできることは全てやっておき、その時が来たら冷静に行動をすることが大切だと思います。

 

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