[異変]大分県で地割れが拡大中~原因は?地震との関連は!?~(5月27日更新)
2017/05/27
5月に入り、大分県の豊後大野市(ぶんごおおのし)で広範囲にわたって地割れが発生しています。
地割れは58カ所で見つかり、大きいもので幅約30センチ、長さは約30メートルほど。
付近に住む3世帯に避難勧告が出され、同市は国や自衛隊などとともに緊急の対策会議を開きました。
大分県で今一体何が起きているのでしょうか!?
地割れの原因
今回の地割れですが、調査をしてもなぜ発生したのか分かっていないとのことです。
そこで豊後大野市について調べたところ、謎を解くヒントが見つかりました。
地割れが発生した場所には段状に田んぼが広がっていて、一帯がゆるやかな斜面となっているようです。
そして地質が柔らかく、今から50年ほど前の1964年に地滑りが起きていたことが分かりました。
こういったことから、今回の地割れは地滑りが発生する前兆として地表面が裂けるように広がったためだと推測できます。
しかし、色々調べていく内に地滑りだけが原因と言い切れない気がかりな情報が見つかりました。
中央構造線の存在
おそらく一度は「中央構造線(ちゅうおうこうぞうせん)」という名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ザックリ説明すると、中央構造線とは関東から九州まで続く、すごく長~~~い断層のことです。
日本最大の断層で、部分的には活断層であるために要注意断層の一つとされています。
宇宙から日本を見ると中央構造線がハッキリと見えるくらい長大です。
そもそも断層というのは、地殻(岩盤)に圧力が加わった結果、破壊されてズレてしまっている状態のことです。
しかし中央構造線は、遥か昔に日本列島が誕生したときの名残みたいなものです。
日本列島というのは上半分(内帯)と下半分(外帯)が合体して誕生しました。その境目が中央構造線というわけです。
この中央構造線には活断層がいくつも存在していて、その一つが動いただけでもM8クラスの大地震が起きると想定されています。
そして、もし複数の活断層が同時に動いた場合には、M9クラスの超巨大地震になるといわれています。
そして今回、地割れが発生した大分県の豊後大野市は中央構造線が通っている場所なのです。
地滑りが原因ではない場合、中央構造線が動き出す前兆という可能性も十分にあります。
中央構造線付近の地震が増加
昨年2016年4月14日に発生した熊本地震は記憶に新しいですが、実はこの地震の震源は中央構造線のすぐ近くでした。
現在でも、熊本県では地震活動が活発ですが、これらの地震も中央構造線沿いに発生しています。
そして最近は九州~四国~和歌山にかけての中央構造線沿いでも地震活動が活発化しています。
まとめ
ある日、突如として現れる地割れ。
今回、大分県の豊後大野市に出現した地割れはおそらく地滑りが起きる前兆。
でも、もしあなたが地割れに遭遇して、それが中央構造線の近くだったとしたら……
巨大地震の前兆かも知れません
やはり大事なのは、もしもの時のための備えです。
「非常食の備蓄」や「非常持出袋の用意」「タンスなどの家具の固定」は万全にしておきましょう!
信じるか信じないかは、あなた様次第でございますっ!!!
地割れが大幅に増加(5月24日)
市によると、豊後大野市の地割れは81ヶ所に増加し、地割れの幅も広がっているとのこと。
南北に約400メートル、東西に約300メートルの範囲にわたって地割れが発生しているそうです。
1時間あたり3ミリのペースで地割れの幅が広がっていることが観測されたとのこと。ということは、1日で約7センチも広がっていることになります。
市は周辺を警戒区域に指定して、新たに6世帯に避難勧告を出しました。
地割れの広がりが加速的に拡大中(5月27日)
3日前には1時間あたり約3ミリほどの拡大幅でしたが、現在は1時間で平均10ミリ以上の広がりを見せているとのこと。ある地点では20ミリ以上の広がりを観測しているそうです。
加速的な広がりを見せているということは、地滑りが発生時期が近づいているということだと思われます。
現場周辺には水田がありますが、地割れの影響で農家の方が耕作ができずに苦慮しているとのこと。死活問題ですが、何よりも安全を優先しなければいけないので、仕方のない状況だと思います。
周辺地域にお住まいの方は、十分に注意してください。
新しい情報が入り次第更新します。