[緊急特集]大地震は近いのか!?~日向灘地震からの南海トラフ地震~
2017/06/21
【2017年6月21日更新】
当サイトでは昨年の12月から、地震の前兆現象である「地震雲の写真」のご投稿を掲載しており、最近では「気になる地震情報」も収集して掲載しています。
地震雲の投稿のページをご覧になっている方はご存知かと思いますが、1月、2月に宮崎県で撮影された地震雲を掲載しました。
そして、過去の地震発生周期も考え、宮崎県の東に位置する「日向灘」での地震が懸念されると再三に渡ってコメントをしてきました。
もしかすると、この懸念が現実となってしまうかも知れない地震が続いています。
目次
日向灘でM5.2の地震が発生(3月2日)
この地震で、宮崎県をはじめ九州や四国、山口、広島など広い範囲が揺れました。
そしてこの地震から15分後……
日向灘でM4.0の地震が発生(3月3日)
震源が全く同じ場所、同じ深さでの地震が2度続けて発生しています。
日向灘でM5超えの地震が発生したのは1年半ぶりのことです。
日向灘でM3.9の地震が発生(3月3日)
一日の内に同じ場所で3度目の地震が発生しました。
日向灘でM3.2の地震が発生(3月16日)
13日ぶりに日向灘で地震が発生しました。3月3日に発生した地震の震源よりかなり離れた場所が震源となっています。
日向灘でM2.9の地震が発生(3月24日)
前回の地震から8日ぶりに日向灘で地震が発生しました。
日向灘でM3.0の地震が発生(4月11日)
前回の地震から18日ぶりに日向灘で地震が発生しました。震源は3月3日に発生した地震と同じ場所です。
日向灘でM3.3の地震が発生(5月2日)
前回の地震から21日ぶりに日向灘で地震が発生しました。
日向灘でM3.4の地震が発生(5月21日)
前回の地震から19日ぶりに日向灘で地震が発生しました。
日向灘でM2.7の地震が発生(6月12日)
前回の地震から22日ぶりに日向灘で地震が発生しました。
日向灘でM4.5の地震が発生(6月16日)
前回の地震から4日ぶりに日向灘で地震が発生しました。M4以上の規模は3月3日以来のことです。
豊後水道でM5.0 最大震度5強の地震が発生(6月20日)
日向灘のすぐ北に位置する豊後水道(ぶんごすいどう)を震源とする地震が発生しました。M5.0最大震度5強の規模です。6月12日から再び日向灘および周辺海域で地震活動が活発化した模様です。
日向灘地震から南海トラフ地震
過去のデータを見ると、日向灘でM7クラスの地震は10年~20年という周期で発生しており、前回起きたのは今から20年ほど前の1996年12月で、その時は最大震度5弱・M6.7の地震でした。
周期的にはM7クラスの地震が、日向灘でいつ起きてもおかしくはない状況だと思われます。
日向灘地震をずっと昔までさかのぼりデータを見ると、M7以上の規模の地震が起きた場合でも揺れは震度5弱ほどで津波が発生しても1m以下が多く、震災レベルの被害は出ていません。
では何が懸念されるのかと言うと……南海トラフ地震の引き金となることなのです。
過去に何度か地震発生を的中させている東京大学の村井名誉教授は『日向灘周辺で震度4、5の地震が起きたら、引き金となって南海トラフ地震が起きる可能性がある』と言っています。
南海トラフ地震は約1700年という周期で超巨大な地震となることも指摘されていて、前回の巨大地震が起きたのが今からちょうど1700年ほど前ということです。
最悪の場合、次の南海トラフ地震の規模は最大でM10(東日本大震災の32倍もの地震エネルギー)になる可能性も指摘されています。
そして犠牲者数は30万人を超えるという内閣府のワーキンググループによる試算があります。東日本大震災では2万人近くの犠牲者数でしたから、その約15倍ということになります。
やれることはやっておく
2011年3月11日の東日本大震災以降、日本列島では地震活動が非常に活発化していて、熊本地震や鳥取地震は記憶に新しいと思います。
警戒すべきは、甚大な被害が想定されている南海トラフ地震だけではありません。日本全国どこでも大地震が起こってしまう可能性はあります。
日本で暮らしているからには地震大国であるということを今一度再認識して、個人でやれること、地域でやれることはきちんとやっておくべきだと思います。
「非常食の備蓄」
「非常持出袋の備え」
「避難所はどこか」
「家族が別々に活動している時に地震が起きたらどのように連絡を取り集まるのか」
最低限これくらいはやっておき、そしてその時が来たら……パニックにならずに、冷静に素早く行動をすることが大事です。
当サイトでは今後も引き続き、気になる地震情報や地震雲などの前兆現象を随時更新していきます。